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通路は爆破され、崩れ去った。


駅内・周辺は、瞬く間にパニックになった。通路の近くにいた人達が巻き込まれた。


幸い、電車は来ていなかったが、1番ホーム側に来る電車は2つ前の駅で緊急停止。

2番ホーム側に来る電車は1つ前の駅で緊急停止した。


被害は駅の外にいた人や、踏切待ちの車の中に乗ってる人にも及んでいた。


煙が上がる。


工藤はどうなったか。


工藤「~~~っってぇ・・・・な・・・・」





爆発前に戻ろう。




仮にこっから飛び降りたとしても窓が閉まっているのはおかしい・・・・。

どうなってんだか・・・?・・・・・・なっ!!?・・・ば、爆弾!?」


爆弾は通路の真ん中あたりの左右に二つ、壁際に置いてあった。


工藤から見て左側の爆弾の上の壁には、


「ゲームの始まりだ」  という紙が貼ってあった。


工藤「野郎・・・・」


工藤はその爆弾に、ゆっくりと近づいて、しゃがんだ。


工藤(・・・爆弾にもいろいろあるからなぁ・・・・全く知識はないが・・・。

大きさからしてそこまでの物でもないのか・・・?)


知識のない工藤の目にも、それは爆弾だとハッキリ分かった。


工藤(なにもなく普通に置いてあるってことは、すぐにもドカンって訳じゃなさそうだな・・・。




工藤が立ち上がって、携帯を取ろうとバッグを開けた。


工藤(そもそもどういう種類のどういう信管 ―――― )


思いかけたそのとき、


「ピッ」  と、電子音がした。


工藤「!」





信管が作動して、パネルに時間が映った。


工藤「げ!?あと7秒!?」


時限式だった。


パネルに残り時間が映り、7秒から6秒になったその瞬間、

反対側にあるもう一方の爆弾からも「ピッ」と、音が聞こえた。


工藤「くそっ!!!」


工藤は走り出した。



無論、工藤はもう一方の爆弾を見てる暇なんかなかった。

作者特権で明かすと、もう一方の爆弾のパネルに映し出された時間は、残り5秒だった。

工藤が見ていた方が残り5秒になったとき、もう一方は残り4秒。

工藤が見ていた方が残り4秒になったとき、もう一方は残り3秒。

という具合だった。



駆け上がってきた1番ホーム側の階段を駆け下りていった。


だが駅の外まで逃げている時間はなかった。


階段下まで駆け降りた直後に2度の爆発が起きた。


工藤は爆風で吹っ飛ばされ、改札を超え、外の歩道まで出た。


それほどの爆発だった。


工藤「~~~っってぇ・・・・な・・・・」


着地がちゃんととれず、背中から落ちて転がり、縁石で止まった。


瞬間的に後頭部に手が伸びたので、頭を打つことはなかった。


近くにいた、スーツを着たサラリーマンだと思われる男が駆け寄ってきた。


男A「お、おい、君大丈夫か!?」


工藤「っ・・・大丈夫です。私にはお構いなく・・・・他の人を・・・・」


男A「お構いなくって・・・あ、おい!」




ツグミ「・・・あの爆弾・・・」




工藤はゆっくりと公園へと歩き出した。多少ではあるが、やけどを負った。


駐輪所から駅まで来るには公園の中を通ってくるのだ。


工藤は公園にあるベンチに座った。


工藤「・・・くそっ・・・背中が・・・痛てぇ・・・」


息づかいも少しばかり荒かった。


工藤「・・・全身が痛いな・・・ハァ・・・あの野郎・・・」


着ていた学ランやバッグなどは、擦れたりしたせいか、傷だらけになっていた。


そのとき、携帯が鳴った。


鳴った携帯は、PJMとさっきまで話していた携帯である。


工藤はバッグから取り出し、開いた。


工藤 「・・・・?・・・」


とりあえず出た。電話である。


PJM「やぁ。どうやら私からのプレゼントはちゃんと受け取ってもらえたみたいだね」


工藤「・・・てめぇ・・・・よくも・・・・」


PJM「その様子じゃ完全に逃げ切れてはいないようだ」


工藤「・・・お前は・・・・・っ・・・」


PJM「フフッ・・・さっきも言ったが、次はJTRが君の元にあいさつに向かうから。

まぁ、少し日にちは延ばしておくよ」


そう言ってPJMは電話を切った。


工藤(・・・・ある大きな事件・・・・)


確信を持って工藤は、ツグミが見たその事件の犯人となる奴は、PJMだと思った。


駅にはパトカーが数台きた。


工藤(・・・・そういや・・・・駅からちょっと離れたとこに警察署があったっけか・・・。

すぐ来れたってわけね・・・・)


少し時間が経ち、救急車や消防車も次々とやって来た。


工藤「・・・ハァ・・・・フーーー・・・・・」


工藤はゆっくり駐輪所に向かった。


その後ろ姿を見送る者がいた。




時は4月9日。


公園の桜は8分咲きであった。





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最終更新日  2010年07月19日 01時11分07秒
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