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校長「やはり出てきたようだな・・・・2人目のSHが」


工藤「!!」


もう一度言うが、声はPJMである。


校長はニヤっと笑みを浮かべると、再び前を向き、工藤に背中を向けて歩き出した。


工藤「まっ・・・!」


ここは学校。大声は出せない。


工藤は走って、校長の行く手に回り込んだが、すでに校長の両目は黒くなく、普通だった。


再び工藤とすれ違うとき ――― と言っても、工藤は少し離れた位置から校長を見ていた。

電話がかかってきたらしく、胸ポケットから携帯を取り出して、何事もなかったように、



何か出かける用事があるのだろう。


工藤はその様子を、ガラスの透明な扉の手前で見ていた。

一歩出れば外だが、工藤の立ち位置は校舎内。


工藤(・・・これは・・・・・)


話終わったのか、校長の乗る車が正門を出ていく。


すると、


「校長先生がどうかしたの??」


と、工藤のすぐ右隣りで声がした。


工藤はびっくりして飛び上がりそうになった。


見ると、工藤の右隣で曳舟さんが一緒になって外を見ていた。


工藤「い、いや・・・、何でもないよ」





工藤「下に来たのは?いつも弁当持参じゃなかったっけ?」


と、工藤は聞いた。


曳舟「家から水筒持ってくるの忘れちゃったから飲み物を買いにきたの。

真剣そうな顔してたけど、何かあったの??」


曳舟さんは500mlのペットボトルを持っていた。ちなみに、KIRINの生茶。





曳舟「ふ~ん・・・・何もないならいいけど」


工藤はあたりを見回した。


まだ生徒達は大勢いるが、一緒に来たクラスの男子達はもう1階にはいなかった。

教室に戻ったようである。


工藤(・・・家に帰ってからだな・・・・)


二人は教室に戻って行った。





学校も終わり、予備校で授業を受け、場面は工藤家。


自転車はちゃんと家にある。


時間はちょうど0時。4月26日。土曜日。


風呂・歯磨き等、やることはやり、あとはもう寝るだけの状態。


優誠は勉強机とは別の、デスクトップパソコンの置き場所にある、

高さの調節できるイスに、脚を組んで座っていた。ちなみに一番低くしてある。


優誠の部屋の窓には、白いカーテンと遮光カーテンの2枚があるが、両端まで開けていた。


部屋の電気は消し、街灯の光や月明かりが部屋を照らし出している。


優誠はこの雰囲気の中でぼ~~っとするのが好きなのだ。


落ち着けるらしく、好んでよくやっているようだ。


優誠(PJMは校長を使ったんだな・・・そして先生達3人を呼び出して・・・・。

・・・これも疑問を解く一つには違いないが、これではほとんど進まないな・・・。

にしても、校長には注意しないといけないな。あれで終わったとは断定しにくい。

また何かに利用される可能性がある・・・・。

PJMの目の力も少しずつどういうものかは分かってきた。

ツグミさんが言った、


「すでに手遅れだったってことが理由だが・・・、まだ分かってないんだ」 (34話)


というのは・・・・手遅れ・・・一度完全に死んだ人間は助けることができない・・・とかか。

それか、できるけどしなかったか。ツグミさんの自身の意でそういうことはしないのかもしれない。

ツグミさんの方もまだあの力について詳しいところまで分かっていないのか・・・。

先生達の死因・・・・とりあえず検死結果が報道されるのを待つか・・・・。

臼井のこともどうやら知られたらしい。アテナから話がいったんだな。

・・・あの口ぶりからして、PJMは俺とほぼ同じような推理をしている。

互いに同じ立場にいるということは分かっているとみた方がいいな・・・・)


優誠は立ち上がり、ベッドに上がって横になった。





4月26日。土曜日。


学校は午前中のみ。


朝、A駅から行っても十分間に合う時間だったが、工藤はB駅に来た。


時間がかかるA駅からは、めんどくさかったようである。


工藤が公園を通ってきてちょうどB駅に着くと、B駅で降りる人達が改札を通っていた。


大半が中学生と高校生である。

B駅から徒歩で2~30分ほどの距離には、中学と高校がいくつかある。

ちなみに、女子大も1つあり、小学校も2つ、学童保育室も1つある。

平日でも休日の出勤でも、朝この駅で降りていくサラリーマンはそういない。


工藤はとりあえず少し待って空いてから、改札を通った。


1番ホームを歩いてると一番手前のベンチに、女子が3人何やらかたまって、

「可愛いー♪」とかなんとか、朝から賑やかだった。


工藤(たしかあれは・・・・T中学校の制服だったけな)


と、思いながら工藤は便所に入った。


・・・・工藤が出てくると、女子中学生の3人は駅を出たようだった。


見ると、3人がいたベンチの上に何かがいた。


離れていても、何であるかはよく分かった。


1匹の猫が、四つ肢をきれいに体の下に折りたたんで ――― いわゆる香箱座りをしていた。






追記。

同じようなことは前に追記で言いましたが、工藤家では言うまでもなくみんな工藤なので、

優誠一人の描写しかなくても、工藤家では名前で表記します。

私も間に合うのに、気分でこうやってよくB駅から・・・・。

ホント定期を無駄にしてたと思う・・・苦笑


2009-09-13 15:34:43

白いカーテンに、左側の遮光カーテン。





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最終更新日  2010年05月30日 19時59分47秒
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