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4月27日。日曜日。


時間は深夜2時。この日も月が出ていて、きれいな夜空だった。


某所、とある部屋。


長方形のガラスの、高さはさほどない小さめのテーブルを挟んで左右に濃い茶色の、

見た感じ高級そうなソファがあった。

手前と奥は1人用のソファが置いてあるが、座っている人物はいない。

左右のソファは4人座りで、左側のソファには女が3人、右側のソファには男が3人座っていた。

3人の女の内の1人は、アテナである。


この6人に背を向けて、窓の外の月を見ている人物 ――― PJMである。





PJM「――― さてJTR、電気をつけてくれ」


振り返ってJTRに言った。


それまでは月明かりのみで部屋が少し照らされている程度だった。


電気がついて、明るくなった。


?「――― んで・・・、いいのかよ、本当に。

あんたそれじゃさらに動きづらくなるんじゃないのかい?」


男側の3人の内の1人が言った。


PJM「・・・・・・」


PJMは机 ――― いや、本当はデスクと言った方がいいのだろうが ――― の前に移動して、

机のほんの端にほとんど立つような姿勢のまま座り、腕組をして、ソファに座る6人を見た。

PJMの位置は手前のソファから少し離れている。




相手に私の 正体がばれようとも 、何ら変わりはない。目に見えるほどの違いはない。

それに、私の正体が判明しようと、向こうはそう下手なことは出来はしない」


?「だが ――― 」


男側の同じ人物が言おうとすると、





と遮るように言った。


PJM「――― ただ楽しければいいんだよ。君たちもそうなはずだろう。

私が正体を自ら明かすことによって、向こうはいくつか謎が解けてくるだろうね」


最初に発言した男は何も言わなくなった。


PJMはここに集める前に、先に、今までの出来事は全員に事細かに話してあった。


?「では、そのSH ――― 工藤優誠とやらについてはなぜ?」


3人の男の、さらに別の人物が言った。


PJM「この立場の私だ。――― そしてこれはゲームなのさ。

ゲームをする最中に敵がいなくて君たちも私も・・・・面白いかい??

工藤優誠に出会ったのはたまたまだったが、彼は非常に面白い。

SHという名に違(たが)わぬほどの頭もあると私は思っている。2人目のSHも現れた。

そしてまた偶然にもいずれ力を手に入れるだろうときた。

面白いじゃないか!!―――・・・」


しばらく間が空き、


PJM「――― すでに話した通り、

改めてもう一度このゲームの始まりの合図を盛大にやるわけだが、君たちに一つ言っておきたいことがある。

SH達に対しては絶対とは言わないが、あまり力は使ってやるな。

向こうが力を手に入れるまでは合わせてやれ。

一回会ってみると良い。 どれだけ頭が切れるのか確かめてみるのも良い 。

一気に力を使ってこの日本をぶっ壊すことなんざ簡単。だがそれじゃ面白くない。

少しずつ、徐々に動くんだ。

自分たちの生活リズムに合わせてふとしたときにでもやればいい。何人かで組むのもいい。

SH達以外に対しても力を使うなとは言ってない。ただ、まだ派手に暴れてくれるな。

今からすぐに事をでかくする必要はない。

SH達が力を手に入れれば、こっちも力を使っていけばいい―――・・・」


また間が空き、


工藤「――― とまぁ、少し早口で言ったが、SH達に力を使うなとはいっても、

そうも言ってられないときが来るかもしれないという可能性もあるということを、頭に入れておいてくれ。

――― 合図があり次第、とりあえずは各自好きに動いてくれて結構だ。

こちらから何かを頼むこともあるかもしれないがね。

―――― では諸君・・・、検討を祈る」


PJMはニッと笑って言った。


ソファの5人が消えた。


PJM「アテナ、工藤優誠には伝えたか?」


アテナ「ええ、ちゃんと」


PJM「そうか」


アテナ「じゃ、私もこれで」


と言うと、アテナも消えた。


―――― 敵は 8人 。





4月27日。日曜日。朝8時。

学校もなく、完全な休日。臼井と会う予定があるため、予備校の受講も入れてない。

天気は曇り気味ではあったが、日はさしている。雨が降る心配もない。

日曜なので目覚ましはセットしていなかった。


横向きに寝ていた優誠の頬に何かが触れた。


ぽんぽんと数回触った。


優誠「・・・・・・」


まだ起きない。すると今度は、ざらっとした何かが頬に触れた。


優誠「・・・ん~・・・・・」


感触に気付いて目が覚め、開かない目をゆっくり開けて見ると枕元には ―――― 、


優誠「・・・・・何だよ・・・・・もう少し・・・寝かせてくれよ・・・・・・」


目を瞑って薄手の毛布を少し引っ張って頭まで被った。


すると、


?「ニャーーーーーーーォ」


と、まるでニワトリのごとく(?)、少し長めに鳴いた。


優誠「ぁ~~~・・・わかった!

わかったよ ホームズ ・・・、起きるからちょっとベッドから降りといて・・・・」


――― と、言いながらそのまま寝返りをうって仰向けになった。


するとホームズは優誠のお腹あたりに乗ってきた。


優誠「ん~~・・・重いって・・・・ホームズ・・・!」


再び寝返りをうって横を向いた。ホームズがそれに合わせて降りる。


優誠は左手で毛布をどけると ――― 、


「ニャー」


優誠「――― にゃろう・・・・」


優誠はそのまま左手で毛布をかけるのと同時に、ホームズの上に被せた。

そして毛布の中で素早くホームズを抱きよせる。


優誠「こんにゃろう!!」


毛を逆立てたり戻したりと、わしゃわしゃ撫でたり、頬をホームズの顔にすり寄せたりした。


「フニャ」


少々情けない声で小さく鳴くと、体をよじって毛布から出てベッドから降りた。


優誠は毛布をどけた。


「ニャー!」


いささか抗議しているかのように優誠には聞こえた。


優誠「ははっ―――・・・・あぁ、ホームズ・・・メシか・・・」


優誠は時計を見ると、しばらく横になった。


ホームズは改めて毛繕いをしていた。体を舐め、そして朝の 洗顔 をした。


1~2分が経ち、


優誠「はいはい・・・・っと」


あくびをしつつ目をこすりながら起き上がって部屋のドアを開けると、

ホームズはトコトコと出て、そのまま階段を下りていった。


ホームズに続いて優誠も階段を下りた。


―――― そう。

昨日出会った猫は見事、工藤家に来ていた。

優誠の部屋で寝ていたので、朝、起こすために枕元にあがってきて、

前肢でぽんぽんと頬を叩いたが起きないので、頬を一舐めした、という具合だ。


猫は ホームズ と名付けられた。


昨日。


河川敷で――――・・・・。






追記。

という流れのために、41話のような終わり方をしました。

42話の続きとした方がいいんでしょうが、次は43話にいってしまいます。

42話で載せるつもりでしたが長くなったので、次に。

タイトルは本文を見ればわかるかと思いますが、「PJMの身元(or正体)を明かす」

てな感じの意味でっす。

た・・・たぶん合ってると思います。苦笑 一応ちゃんと辞書は見ました。

英語にしたのは何となくですf(^^;)





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最終更新日  2010年05月31日 02時19分42秒
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Re:42話 「reveal the PJM's identity 1」(10/16)  
Gucci さん
やっぱり、ホームズですよねぇ(^^)この展開からして。
で、このニャンコの種類は42話で明らかになるのではなかったですか(@_@)?

この小説のホームズは朝8時にご飯の催促をするんですね。
いい子ですね~(^。^)うちのホームズは毎朝きっちり5時に
容赦なくご飯コールするので、私は万年寝不足ですよ(ToT)

(2009年10月21日 23時13分23秒)

Re[1]:42話 「reveal the PJM's identity 1」(10/16)  
Gucciさん>
ですね。笑(^^)
すいません、42話ですぐ前日の話に入ろうと思ってたんですが、↑に書きました通り、一つ場面を挟みまして(工藤の部屋の場面を書いてる途中に「あっ」と気付いて)危うく忘れるところだったという。
一つ場面を挟んだら長くなったので、ずれたという感じですかね。

良い子かどうかはわかりませんが・・・笑
うちのココもご飯催促はだいぶ早いですw
小説内のホームズはそういう感じにしようとは考えていませんでした。普通な時間帯で。笑
でもまぁ、まだわかりませんよw (2009年10月22日 23時34分16秒)

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