雑談ブログ・跡地

雑談ブログ・跡地

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

服部8829

服部8829

カレンダー

バックナンバー

2026年10月
2026年09月
2026年08月
2026年07月
2026年06月
2010年01月17日
XML
臼井「にしてもホンマ・・・・」


工藤「なんだ?」


臼井「いわへん。お返しや」


工藤「ったく・・・・」


工藤は軽くムスッとしたが・・・・・すると、


工藤「 ――― !・・・・」


急に工藤の顔つきが変わった。何かを思いついたかのように目を見開き、また考え出した。


臼井「・・・・・どうした工藤?」


今度は臼井もそれ以上は言わなかった。





臼井「まぁそうやが・・・・なんや急に?」


工藤「 ――― なぜPJMは自ら正体を明かしたのか?

こっちが疑問に思っているだろうことを全て分かった上で、

正体を明かせばそれが解けてくるだろうということも分かった上で、わざと明かしてきたとしたら?

正体を明かした理由のすべてじゃないが、うち一つには入るはずだ。

それはさっきも話に出た通り」


臼井「ああ・・・・それがどう・・・・!・・・・おい工藤」


臼井も気付いたようだ。これでいて、臼井も頭の回転がなかなか良い。


工藤「そう・・・・、解かせるためにわざと、ってなら、

こっちがその疑問を解き、かつどの程度まで推理するのか、知りたいと思うだろう。

PJMはこちらの会話を聞いている可能性がある」





工藤「そうだ。俺の名前や俺の予備校の担任が誰か・・・・。

そいつはPJM達に明らかに加担している。

ああいう奴だと分かった上で、力も与えた。

これまではそんなことはする場面じゃなかった。だが今は少し違う。

PJMがこちらの会話を、バックにいる奴を通して聞いていないとは断言できない」








警視庁内、警視総監室。


PJMは口の右端を上げてニッと笑った。


PJM「もういいですよ、ヴィオラさん。どうも」


PJMはヴィオラに頼んで、自室のデスクにあるパソコンに映像を送ってもらって、

工藤達の様子を見ていたのである。

工藤の推理どうり、直接様子を探ったのはこれが初めてであった。


パソコンに映っていた映像が消えた。


PJM「 ――― ぁっぁっぁっぁっ・・・・・」


口元はニヤけながら、のどの奥で詰まるように笑いだした。


PJM「はぁーーーーーーはっはっはっはは!!!!!」


体を上下に揺らし、腹の底から笑い転げた。


PJM「――― 素晴らしい推理力だ・・・・まだ「欠点」はあるがね。

それに途中のあの様子は・・・・気づいたようだな。

面白い・・・・面白いよ工藤優誠・・・・。

――― さて」


PJMは椅子から立ち上がった。後ろを振り返り、窓から外を見た。





臼井「・・・・・」

臼井が言わなかったこと。それは、感嘆させられたことだ。

工藤が推理小説好きだとは知っていたが、現実にここまで頭が回る奴だとは思っていなかったのである。

ほんの興味本位で読んだことのあった、「緋色の研究」を思い出していた。


臼井(どんなんやったっけ?・・・・それから読んでみるか・・・・)


感嘆とさせられ一瞬、堅苦しく言えば褒め称えようとしたのだが、あえて口にはしなかった。


工藤も2~3、臼井に聞こうと思ったが、


工藤( ――― ま、俺と考えが同じだから今ここにいるんだよな)


と、聞くのをやめた。


臼井「そうならこっちが気付いたと分かればもう聞いちゃいないやろうけど・・・」


工藤「ああ、話は終わったし、いつまでも聞いている理由はもうないしな」


臼井「 ――― んで、どうすんやこれから」


工藤「どーするもこーするも・・・・・。

主犯のPJMは警視庁のトップ・警視総監 ――― いや、警視庁が相手だと言ってもいい。

だが ――― それが何だ。

偽物だろうとなんだろうと、犯罪界のナポレオン・モリアーティ教授と、

霧の都ロンドンに実在した、連続猟奇殺人犯・ジャック・ザ・リッパーを名乗る奴がいる。

絶対にほうってはおけない。

―――― やるしかないんじゃないのか?」


臼井「 ――― ふっ・・・・・そやな」





そのころ、2人の様子を見ていたツグミ。


ツグミ「相手が警視庁のトップだろうと屈しないあたり・・・・・さすがだな」





工藤「一区切りついたとこで、なんか食うか。色々考えてたら小腹がすいた」


臼井「お、菓子か?スコーンのバーベキュー味よろしく」


工藤「うっさい、リクエストすんな。ないっての」


工藤は立ち上がり、台所にいった。


工藤がお菓子を選んでいると、ホームズが起き上がって、椅子から降りた。

トコトコとテレビの前に行くと、そこでちょこんと座った。

そして振り返り、臼井を見る。


臼井「おい工藤、なんやホームズがテレビの前で付けてほしそうにこっち見てるんやが」


工藤「え? ――― ああ、付けてやって」


この時、2人は知る由(よし)もなかった。思いもしていなかった。

もちろん、ホームズはさらに知りえないはずだが、

虫の知らせ ――― いや、猫の知らせ(?)だったのかもしれない。


臼井「なんやなんや、なんか見たいテレビでもあるんか?

それともさっきのやつか?会見はもう終わったで」


工藤がカラムーチョのチップスや、せんべい、柿の種など、適当にあさって持ってきた。


臼井が立ち上がり、工藤の座ってた近くのテーブルにあったリモコンを取って、テレビを付けた。


テレビが映ると「3人」の耳に ―――― 、


『東京タワーで爆発!東京タワーで爆発があった模様!』


アナウンサーの声が飛び込んできた。


工藤「ん何ぃ!!?」

臼井「なんやとォ!!?」

 「ニャー」


と、同時に ――― いや、ホームズはワンテンポ遅れていた。


『繰り返します。たった今速報が入ってきました。東京タワーで爆発があった模様。

えー、大展望台と特別展望台の三ヶ所で爆発が起きた模様。続報は追ってお伝えいたします。

繰り返します。今日午後 ―――― ・・・・』


アナウンサーの声も焦っているように聞こえる。


工藤「・・・・・」

臼井「・・・・・」


2人は愕然としてしばらく言葉もなかった。

起きてから3分と経っていないらしいが、局が緊急も緊急にヘリを飛ばし、

上空から撮ったタワーの映像が映っていた。





警視庁の警視総監室の窓から、PJMは東京タワーを見ていた。

警視庁から東京タワーまでは約2kmと少し。遠くはない。

窓からは東京タワーがよく見えた。


PJM「よく見えるよく見える。きれいだ・・・・。

始まりの合図にふさわしい・・・! これはさすがに思いもしなかっただろうねぇ」


不気味な微笑を浮かべていた。


?「 ――― 欠点とは?」


と、ソファに座っている?が、PJMに質問をした。男である。


PJM「ああ・・・・、『四つの署名』でホームズがこう言っているんだ ―――― 」





一方、東京タワー周辺は大パニックになっていた。

立ち上る煙。

上空から下に降ってくる、粉々に割れたガラス、埃、塵。

爆発の起きた場所にあった東京タワーのグッズなど、色々な物、

そしてそこに居合わせ、爆発によって落ちてきたと思われる ―――― 人。

相当な爆発だった。

救急・消防・警察はもちろんのこと、各メディアの取材陣も急行してくるだろう。


その付近からゆっくりと歩いて離れて行く1人の男がいた。


?「(「近々」ってのが2~3日後だとでも思ったかい!? ―――― 工藤優誠とやら。)

・・・・ハハハハハハッ!!!」


この実行犯以外、PJMと1人は描写した通りだが、

JTR他4人の仲間も、タワー近くで爆破の様子を見ていた。


?「長かったな・・・・ようやくか・・・・」


・・・etc

思いはそれぞれだったが、今この時点だと全部「?」になるので、省略しておこう。





アテナは東京タワー付近の某高級ホテルに泊まっていた。

タワーを一望できる広い窓から、白いバスローブ姿でベッドに座って眺めていた。

髪はまだ少し濡れ、バスローブは短め、かなりのところまで太ももが出ている。


アテナ「ん~~~綺麗ねぇ♪」





―――― テレビを見上げているホームズの目が、心なしか見開いているようにみえた。


ホームズも驚いているのかもしれない。






追記。

*警視庁内に警視総監の部屋があるのかどうか分からないので、あるということにしました。
なので、もし違ってても気にしないでください。小説内の話ですから
PJMの正体が判明したので一応追記しときますが、PJMの仲間全員が集まったときの部屋や、
アテナが一人でPJMに会いにきた場面(33話参照)などは、警視庁内の警視総監室ということになります。
PJMの家の描写ではないです。

*話の流れ的には、ここで一区切りといった感じですかね。

*そうそう、書こうと思っていたことを忘れてて今思い出したんですが、
現実には東京スカイツリーが建設中みたいですが、この小説内にそれは入っていません。
・・・・どうでもいいですね。苦笑

*もう一つ一応書いておこうと、風呂に入ってぼ~っと考えてて思いついたんですが、
これも小説内では、なのでご容赦を、なんですが、
実際、警視庁から東京タワーが確認できるのかどうかは、これも分かりません。
上の方に行けば見えるんですかね? Yahooの地図上では約2.6km。
ま、見えなかないかな?、と思って、そうしたんですけどね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年05月31日 12時52分12秒
コメントを書く
[小説「PJM&JTR vs SH」] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: