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さばの水煮缶がひとつあって、
子供達は骨を嫌がって食べないもんだから、
いっつも戸棚の奥に残ってしまった。
どうしたもんかと思案を重ねて、
やっと昨日は思いついて、
これでふりかけを作ってみた。
やり方は簡単。
中身をざるに空けて中の水を切って、
骨をだして、
臭み抜きに熱湯を掛ける。
それを熱しておいたなべに少量の油をひいて、
水を切った中身を空けて弱火でただただ水分を飛ばす。
時々かき混ぜながら気長にやる。
段々魚の身がほぐれて、
繊維状にほぐれてきて、
最初になべに投入した時より嵩が増えてくる。
そのうちフンワリしてきて、
そこに塩とゴマを入れて出来上がり。
お昼に弐女ちゃんと一緒に試食。
これがなかなかいけるお味。
市販の濃い味付けとは違って優しいお味。
弐女ちゃんは何回もおかわりをしてふりかけ御飯を楽しんだ。
夜は壱男も加わって2人で何回もふりかけ御飯をおかわりした。
うちの食卓は魚と野菜と豆と乾物で、
いたって質素。
あんまり肉は登場しない。
その昔、一緒にうちで食事をした友人に「なんて質素なの!。」、
と呆れられたことがある。
そういう食生活だからか、
たまに旅行で3食外食が続くと私と亭主は食べ疲れてしまう。
今年の正月もおせちで食べ疲れを覚えた。
どうも贅沢な食事が合わないらしい。
それでも、毎日のうちの夕食を眺めると、
私には贅沢しているように見える。
魚はついたり、つかなかったりに、
煮野菜、炒め野菜、汁物、豆腐、なんだけど。
料理に手が込んでいるってことは絶対にない。
手が込んでいるってことはないけど、
手間が掛かっているかもしれない。
例えば、秋刀魚を買ってきて、
三枚に下ろして味噌漬けにする。
骨付き肉からスープを取る。
出しパックでだしをとる。
豆を煮る。
そういう夕食の食卓には見えてこない裏の仕事。
そういうところが私だけにはわかっていて、
実は他人評価では驚くほど質素だけど、
私だけには贅沢に見えるのかもしれない。