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プロフィール

ricca.

ricca.

2009年10月07日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

うちの長男、壱男のクラスにインド人のC君がいる。

C君は今年の6月から幼稚園の年長さんに転入してきた。

その時は日本語があんまり上手じゃなくてお友達が出来なくって、

楽しそうじゃなかったけど、

今は日本語も上手になって壱男と大の仲良しになった。

今までいろいろと過去にインド人のことは書いた。

インド人と日本人との間には大きな違いがある。

そこを同じ教室で同じようにやっていくのは、

なかなか乗り越えるべき壁が多いようだ。

夏休みの初めに年長さんはお泊り保育って言うのがあって、

幼稚園で子供達は1泊する。

昼間金魚すくいをしたり、スイカ割をしたり、夜のカレーを作ったり、

花火大会があったり…と。

幼稚園から通訳を頼まれていた私は、

食生活でタブーのある人達にとって、

それは犯すべからざるとても重要なことと既知であった私は、

C君母とお泊り保育の前に先生を入れて、

随分と食について話をした。

それで両者納得と落ち着いたかと思ったら、

C君母はお泊り保育をキャンセルした。

「用事がある」という理由で。

今週の月曜日は年長さんが芋ほりだった。

壱男は勿論楽しみにしていたし、

他の子供も楽しみにしていた。

でC君はというと再びキャンセル。

前回と同じで「用事がある」という理由で。

うちでの私と壱男との会話。

私「C君、お芋掘り行かないんだって。」

壱「うん、C君は行きたがっているんだけど、

  ママが行っちゃ行けないって言うから行かないの。」

私「えっ、そうなの?。」

まぁ、6歳の壱男の記憶だからあんまり信用できないけど、

C君ママが用事を理由にC君に、

芋掘りに行けないと言っているようだ。

この時私はちょっとピンとくることがあった。

あくまでこれは私の妄想に過ぎないんだけど、

お泊り保育、芋ほり遠足とキャンセルして、

この途中にあった9月の運動会には出席しているのは、

食が問題になっているんじゃないかと推測した。

あくまで推測。

それで壱男に聞いてみた。

私「C君てさぁ、豚肉とか食べられないものが沢山あるのは知っている?。」

壱「うん、知っているよ。

  食べたらブツブツになっちゃうんでしょ?。」

私「違うよ。

  それはアレルギーのことで、

  C君はインドのお約束で豚さんのと牛さんのお肉は食べられないんだよ。」

壱「そうかぁ。 

  最近C君は壱男ちゃんのお弁当が食べたいって言うんだよ。」

私「えっ、何を?。」

壱「ソーセージとお魚をね、食べたいって言うの。

  でもママが食べちゃいけないっていうから、

  我慢しているんだって。」

私「頂戴って言われるの?。」

壱「お弁当のあげっこはいけません、

  って先生とのお約束があるから、それはしないの。」

なるほどね、っと思った。

C君は普通の子供のように、

お友達が美味しそうに食べているものを自分も食べたいと思っている。

それでC君は母との約束と幼稚園の約束を守っている。

C君の中でインド人のアイデンティティが培われる時期なんだと思う。

それがインドにいたら自然に行われるけど、

日本にいて日本人と過ごす時間の長いC君にとっては、

少々摩擦を伴っているようだ。

おやつのことでも聞いてみた。

私「C君は日本のおやつって食べたことあるのかなぁ。」

壱「テレビで観てぷっちゃが食べてみたいんだって。

  でもママがダメって言うんだって。」

これもなるほどと思った。

C君は結構気が強くて自己主張が強いところがある。

だから、家でソーセージとかお魚を食べてみたい、

と自己主張し始めたのかもしれない。

そして日本のおやつも。

普段のお弁当は先生から交換してはいけないお約束があるけど、

遠足になると子供達はおやつの交換はする。

先生の目も行き届かないから、

お弁当の交換もあるかもしれない。

C君の母はそれを恐れているのかもしれない。

もしくは単純に芋掘りは子供の役に立たないと判断したのかもしれないけど。

芋掘り遠足は日本人の子供ににとっては、

恒例の秋の行事だけど、

インド人にはこの感覚はわからなくて普通。

インドに限らず、

食とか日常生活にいろいろタブーのある人達は大変だなぁっと思う。

自分達の文化圏だけで生きている時はなんの問題も無いけど、

今のように自国を出て外国で生活する場合は、

目に見えてそこでの調整というか摩擦が多い。

特に子育ては難しそうだ。

かたや豚肉や牛肉、魚を食べて平気でピンピンしている人間と、

それを口にすることは穢れであり、

神への冒涜となる人が一緒に存在する時、

子供はこの矛盾に反発してもおかしくないよね。

これを後者の民族はどうやって子供に言い聞かせるのか、

ちょっとわからないけど。

まぁ、帰国子女を見ると分かるように、

日本人だって外国で自分の子供を日本人に育てることの困難さがあるように、

インド人に同様の困難さがあるわけだ。

でもきっとこういう子供達は日本と外国の架け橋に将来なってくれるはず。

こういう子供達が未来の地球を作るんだと思う。






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最終更新日  2009年10月07日 11時38分34秒


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