
●超音波検査(エコー)●
超音波検査は、甲状腺内の腫瘍の大きさ・形・症状・質的診断(良悪性の鑑別)やリンパ節への転移などが分かります。
良悪性の判断については、確定は出来ませんが、
触知できない小さい病変や、しこりの大きさの変化を比較するのにも有用です。
(私の場合も、術前の超音波検査・穿刺吸引細胞診では良性との診断でした。)
母体内の胎児の観察にも使われる、最も安全な検査でゼリーを塗った機械(プローブ=探触子)を当て、
滑らすだけの検査で痛みも伴いません。
検査時間は、約10分ホドです。
超音波検査については、子宮ガンカテゴリの中でも簡単に書いていますので、合わせてご覧下さい。→
●穿刺吸引(せんしきゅういん)細胞診●
甲状腺の腫瘍内に細い針を刺して、直接細胞を採取する検査で良悪性の鑑別に、最も有効な検査です。
触診、又はエコーガイド下で吸引ピストル(針)を穿刺し、10回前後ピストン運動をし、その陰圧で細胞を採取します。
採取した細胞をスライドガラスに塗抹し、細胞の異型成を観察します。
首に針を刺すなんて考えただけでも怖いですが、針が細いので案外大丈夫でした。
もちろん針を刺すので痛みは多少ありますが、腕からの採血と同じです。
●甲状腺(頚部)レントゲン・CT・MRI検査●
石灰化を伴うしこりの診断や、気管の変位、狭窄の有無などが分かりますが、
良悪性の診断には不向きだそうです。
CTは、再発のチェックにも用いられます。
私自身も、定期的に(約1年毎)CT検査をしています。
CT・MRI検査についても、子宮ガンカテゴリの中で書いています。→
●シンチグラフィー●
放射性同位元素(ヨード、タリウムなど)を用いる検査で、甲状腺の形・腫瘍の大きさ・性質や腫瘍の部位の診断、
肺や骨への転移、再発の診断などにも有効です。

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