すいすいフォンデュ

就職するぞ!



私も同じ気持ちだった。東京を離れて1年が経ち、スイスにもっと居たかったけど、東京も気になった。

東京、帰ったら就職だな。もうしばらく会えないな。という優柔不断な私は、そのまま航空会社の就職へと頭を転換していった。

けど、心は転換できず。

入社式2日前にドタキャンし、スイスへ飛んでしまった。

王子は驚いていたけど、受け止めてくれた。

両親は怒っていた。王子の家に電話が早速きた。

私は「ごめんなさい」と言って、仕事はあとで探します。また。」

としか言えなかった。最高な反社会性人と化してしまう。

自分の気持ちに我慢をし続けるのが苦手だった。わがまま姫として育った私に、我慢しなさい、はいまだこの年になって、通用しなかった。
自己嫌悪に陥りながらも、スイス家族のお出迎えで少しほっとする。

こんな生活は想像もしてなかったけど、好きな人のそばにいたいだけ
いてやるう~とほとんどグレテいた。

王子はりっぱな計画ボーイなので、突然やってしもうた~ワレ~なんてことは
ないだろう。だから私の分も計画してね、ともっとグレテいった。

こうして2週間滞在したあと、私は王子の大学スタートに合わせ、とりあえず東京に戻る。

いろいろやってみた。派遣会社はたまに役に立つ。いろいろな社会の面をみてしまったせいか、ちょっと日本が窮屈に感じてきた。

なので、またスイスに飛んだ。お金を作って、貧乏旅行ほぼ同然で空港を駆ける。

私はスイス中毒か、王子中毒か、この中毒は治るのかあ?と思いながら
スイス到着。

不思議なのは、私がいっぱい日本での状況を説明しても、王子はそうか、大変だったね~と抱きしめてくれるだけ。

妙な癒され方にも私ははまってしまったらしい。

なんとなかなるさ

なんとかしてね


この切なる気持ちは伝わっているのか知らずか、
居候生活の幕開けが始まるとはだれ奴も知らないこの時。


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