…恋愛症候群…



行き交ううちに、ふと足を止める瞬間があったのだ。

そして忘れられない名前となるまでの時間は…
なんと喩えようか。
心と心の距離が目に見えるような感覚的な時間。
少しずつ、少しずつ…手探りで引き寄せあうような。

でも始まりがなんであったかは思い出せない。



届いた小包をあけた時、仄かに煙草の匂いがした。


それがあなたとの出会いの始まりだったのかも…


   2007年 初夏の出来事。



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■真意を知りたくて■

半信半疑なこころ…

見透かすように贈られる言葉たち…

  真夜中に涙が零れた


あの日の夜にフラッシュバックする


押し殺した声で

わたしの名を繰り返して呼ぶひと…

  泣いているの?


わたしは土砂降りの雨の中 ただ返事を繰り返した




そのひとの面影を宿すひと


でも

今ならわかる



あなたはその人ではなく あなたなのだ  と



    夏が終わる  …出会って4ヶ月目の奇跡


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■手の届くところ■


 あなたの経験値の中で量られるのがくやしい…

 わたしはわたしなのに


 そんな想いを何度もぶつけては自己嫌悪の繰り返し


 その度にあなたは 

 「手の届くところにいるから…」という


 まるで

 深い森の中を彷徨っているみたいだ


 あなたの手は わたしには見えないのに


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  ■30日間の逢瀬■

 繋がっていたかった

 言葉で

 文字で

 あなたを求めていた


 淋しいからじゃない

 恋ともちがう


 あなたは波長と名付けたけれど

 それが何かを知る前に


 わたしは 


 あなたを見失っていた…







  ■エピローグ


 「必ず戻るから…」

 その言葉を信じたいと想った

 でも

 もう終わりなのだ…と 想った



 あなたは

 わたしの本当の孤独を知らない

 泣きながら綴る言葉を

 本当は

 誰ひとり わかることはないのだと

 あきらめて…

 でもまた掴みかけていた希望を

 涙と一緒に流し捨てよう



 それだけのこと 






  ■終わりは はじまり■



 大好き♪ と、いわないことにしよう

  この言葉をわたすと

  「こんなに好きなの」と好きを証明したくなるから…

  そして

  「こんなに好きなのに」と好きを押し売りしたくなるから…




 大好き? と、聞かないことにしよう

  この言葉をもらうと

  「どれくらい好き?」と好きの証明がほしくなるから…

  そして

  「あんなに好きっていったのに?」と好きをカタチにしてほしくなるから…



あなたは

リアルではない恋だから…と認めたうえで

リアルであることと同様にという


わたしは

リアルではない恋だから…と今更に識らされて

リアルからなお遠ざかろうと想う


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  ■大人の恋■


 「恋」につく形容詞だけど

 そして

 わたしは きっと大人なんだけど

 この恋が

 どんな恋なのか わからないでいる







 ■痛み■


 繰りかえされる文字たちに どんな意味があるのだろう


 「愛してるなんていわないで」といったほんとうの心を


 あなたはどこまで知り得ているのか



 繋ぎとめておくためなら 必要はない


 繋がっているのなら またその時は訪れるはずだから




 もう あなたのために流す涙は枯れたから




  ■愛おしい


 あなたの気配が消えて

 もらった言葉たちだけが残った




  ■記憶の片隅に

 さよならの仕方を教えて…

 どうすれば忘れられるのかな

 そのタイミングは

 いつまでも重ならないのなら

 明日の迎え方までわからなくなったこころを

 小さく小さくしぼませて

 記憶の片隅に押しこめて…




    どうかお大事に。



  【さよならと…】


  何も言わなくなったのは

  何も言えなくなったあなたの優しさ


  言えなくしたのはわたしで

  それすらも責めないで


  それならば

  言わなくてすむようにしてあげようと思った

  あなたのやさしさのお返しに


  ほしい言葉と引き替えに

  さよならを渡した



  もう何も届かない

  届かない

  届かない





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