…おかえりなさい…



  突然に途切れた彼方の電信は

  澱む波紋の連鎖反応

  声も届かず

  文字も疎らに




 ~秋のおわりに~

  停滞の先の梢の赤い実に

  天に届けと空虚の言伝

  送る言葉は

  溜息ばかりに




 ~冬がきて~

  忙殺の日々の便りに温もりのあと

  途中下車の文字とそのこころ

  ねがいの未来は

  目には見えぬに



 ~ある冬の日~

  「わたしだけのあなた」が

  「あなただけのわたし」に

  「ただいま」と告げた

  わたしは もう寒くないよ





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: