…追憶…



  【雨の追憶】


こころの奥底にのこる あなたとの記憶には

いつも雨がふっている


初めて言葉を交わしたときも雨…

通り雨の雷鳴が

会話を途切れさせながら

わたしは車を停めて

やまない雨のなかで あなたの声を聴いた



   どれくらいの時間をふたりで過ごしたか…

   ケンカもした

   涙もいっぱい流した

   恋ではない 恋しさ

   愛ではない 愛しさ

   文字で

   言葉で

   たくさんのことを語り合った 





   あなたが泣いた夜も 雨がふっていた

   あなたは何度も わたしの名を呼んで

   わたしは

   ただ 返事をすることしかできず

   途切れた会話の向こうには

   暗闇だけがのこった


   結局

   あなたの ほんとうの辛さにも

   せつなさにも

   わたしの手は届かなくて


   あなたが欲しかったものが なんだったのか

   わたしには 今もわからない

   そして…

   雨のふる朝に

   あなたの しあわせを

   ただ 祈り続けようと 決別のことばをおくった 


   あれからどれくらいの時がすぎたのか… 


   ねぇ

   あなたは わたしのことを

   あのとき少しでも好きでいてくれた?


   あなたは わたしのことを   

   これからも忘れないでいてくれる?


   2008.5.23



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   【とまどい】


突然のメッセージに動悸が高まった

それは

遠く押し込めていた感情のうねり

わたしは あなたが好きだった

やっと過去形になった感情を呼び戻すことはしたくない

また 置き去りにされるくらいなら…



   わたしの孤独は わたしだけのもの

   もう 誰にも ふれられたくない

   誰にも 甘えない

   誰にも 助けて…と いいたくない


たとえ こころの裏返しでも

わたしは わたしでなんとかしなくちゃ




   2008.5.24





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