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RURIKA

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◆ひとこと。(2005/6後)

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2005.08.07

「どうやら近所の川で花火をやるらしいぞ」

そんな話を聞いたのが昨日の五時半。

…花火？

そんな話、なかったけどなぁ。

父が噂を聞きつけてきたのですが、どうも今ひとつはっきりしない。

お隣の奥さんにそれとなく聞いてみると…「知ってるよ」とのお返事。

「 五分間だけど、派手に上げる、期待していい と聞いた」と。

午後七時半から某川岸で打ち上げ花火。隣町の有志が上げる。

半径200メートル以内は立ち入り禁止だけどそれから外はどこでもいてもいいよ、と。　

そういう話でした。

さて花火当日、つまり今日。

私たち家族は嬉々として花火見物に出かけました。

だってこんな近所で打ち上げ花火が五分とは言えど盛大に打ち上げられるなんて！

いっつも遠くから眺めてばかりで、近くから見上げるような形では見たことがなかったのです。

時間より10分前に現場に到着すると、赤い回転灯をつけた消防車が既に待機していました。

辺りには私たちと同じように花火を見ようとかけつけたラフな格好の方たちがチラホラ。　

いやが上にも祭りの気分が高まります

「まもなく打ち上げますので離れてくださーい！」

そんな煙火師の注意喚起の大声が響きます。

どんな花火が上がるかな☆

ワクワクしながら黒い空を見上げます。

雲ひとつなく微風。　

花火には無風より微風の方が程よく煙が流され良いのです。

しゅるるるるるる……

お、上がった！

どーん

やや！大きいじゃない！

どーん

どーん

どーん

どーん

わあ、すごいすごーい♪

オーソドックスな割物(わりもの) ですが、こんなに近くで見たの初めて！

今にも火の粉が落ちてきそうなくらい！

「すごいねー」

「きれいだねー」

そんな言葉を交わしながら顔は上に向けたまま。

こんな滅多にない機会、見逃したらもったいない！

ところが。

それから先待てど暮らせどひとつも花火が上がらない。

あれー？おかしいなー？

「もう終わり？」

周りの人もいぶかしがってます。

まさかこれで終わりではないだろう

まだ、たったの五発しか上がってませんもの。

そうは言うものの、近くにいた消防団員の方に聞いてみました。

「すみません、まだ花火は上がるんでしょうか？」

ちょっとだけ上がってくれ、という期待を込めた聞き方で。

「あ？もう終わりだよ」

どうやら 派手に五分 、じゃなくて 派手に五発 、の間違いだったみたい

そりゃないよ～！！！

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ガックリ肩を落として帰る夏の夜。

所詮田舎の寂れた花火さ…うふふ…

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇