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みなさん、こんにちは。
今日は訴訟社会アメリカで面白い事例がありましたので、紹介したいと思います。
(転載開始)
腎移植
元夫の主張は、「元妻に腎臓まで提供したにもかかわらず、彼女は不貞に走り離婚を申し立てた。このような忘恩行為によって、心にぽっかりと穴が開いたままだ」というものです。
この記事によると、元夫の弁護士も「理屈の上では腎臓の返還を求めているが、もちろん、彼は本当に腎臓が欲しいわけではなく、その価値を認めさせたいの だ」と説明しています。元夫の本音は訴訟における主張とは裏腹に、「体の傷なら治せるけれど、心の痛手は癒やしない」という沢田研二のかの名曲『時の過ぎ ゆくままに』の文句のようなところなのでしょう。
いくら米国が訴訟社会だといっても、裁判所が 元妻に「元夫から提供された移植腎を返還せよ」という判決を出すとは思えません。仮に、そのような結論になるとしたら、シェークスピアの『ベニスの商人』 のポーシャ裁判官のように、「元妻の腎臓を元夫に戻すのならば、元夫は元妻の血液を一滴もなしに戻してもらわなくてはなりません」なんて大岡裁きが飛び出 すかもしれません(日経メディカル)。
(転載終了)
臓器移植は問題の多い対処療法です。
レシピエントは臓器移植後も同じ生活パターンを繰り返していると、やがてせっかく頂いた臓器も廃絶してしまいます。実際、このような事例が日本でも多いようです。
ただ、この夫は、近代国家の住人にも関わらず、あまりにも感情的な訴えをしているように思います。
腎臓を提供したのも自分の意志なのですから、妻と離婚することとは無関係でしょう。
気持ちはわからないでもないですが・・・・・・・・