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早期教育は、必要? 



 「1才代から漢字やひらがなを教えていく宣伝に不安になります。」という質問に大阪教育大学の秋葉先生は、1993年当時にもこのように答えておられました。

発達を無視した急がせ方は、子供にとって本当の力にはなりません。

 例えば3才前後は、どの子も模倣の天才で、数や文字を教えても面白いくらい覚えていきますよね。ついどんどん教え込みたくなりますが、生活に根ざしていない単語はどんどん忘れていくんです。

 話し言葉を獲得しはじめた3、4才から今度は、書き文字をと急がせるとどうなるでしょう。3、4才では、模写の力がまだ充分ではないんです。その子どもにペンを持たせるわけですから、相当無理をしいているんですね。大事なことは、これでたとえひらがなや漢字が書けたとしても、それはかこの経験を思いおこし、自分を表現していくという、本当に意味での「書き言葉」をわがものにしたことにはならないということです。

 子どもはひとっとびには飛躍しません。「書き言葉」の獲得も、ゆっくりと身につけた豊かな「話し言葉」の土台があって初めて可能になるのです。

 詰め込んだ知識は残りませんが、無理をさせた圧力は子どもの心の傷となって残ることをしるべきでしょう。私も同感で読み書きを教えない保育園を選んだし、家では絵本の読み聞かせをたくさんしましたが、入学前まで特に自分で読ます事も書かすこともしていませんでした。でも、特に困ったことは、ありませんし学校で習うこと習うことを新鮮に、確実に覚えていっているようです。

 「体ができれば心がひらく」「健全な肉体には、健全な魂がやどる」といいますよね。

 まず健康、体づくりが第一です。学習をする力の土台をつくる幼児期は、手間ひまををうんとかけながら、子どもが子どもの中で遊びを通し社会性を育み、さまざまな体験をし、質的に豊かな話し言葉を確立していく時期です。その時々の年齢らしさを大切に、幼児期こそあせらずゆっくり成長していくことが、小学校高学年、さらには思春期に花開く本物の力になることに確信をもってください。


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