水の如し

「ガチャ」っとドアを開けて事務所に入ってくる見知らぬ人。

事務員をしている私は
兼受付みたいな場所に、机があるお陰で
ドアが開く度「どちら様？」状態。

おどおど入ってくる人
無言で入ってくる人
笑顔で入ってくる人・・・
化粧品会社のおば様

　　「肌診断を受けませんか？
　　あなたの肌を詳しく診断して
　　あなたに合った化粧品を試すことが出来るんです」

　　　　「そうですか・・・敏感肌で何でもは使えないんです」

　　「だから調べるの！！
　　あなた薄化粧ね。薄化粧と魅力がある化粧は違うのよ！
　　敏感肌の人は、そうやって化粧しなくなって魅力のある顔じゃなくなるの
　　私くらいに化粧してあげましょうか？あははは・・・今の笑うとこよ。」

見上げるその先には・・・
ファンデーションがひび割れるんじゃないかと思うほどの厚化粧のお顔が一つ。
（この人、私の顔もごてごてに塗りたくるつもりなんだろうか。笑えないよぉ）

　　　　「本当、今忙しいですから」

　　「じゃぁまた来ます。これ診断のキットなの。一人でしないでね。
　　数確保できなくなるから置いていくわね。一緒にしましょう。」

・・・。唖然とする私を尻目に去るおば様。

（このままじゃひび割れ起こしそうな顔にされるかも・・・；）
そんな一部始終を笑いを堪えて見ている会社の人。
笑わず救ってくれればいいのにぃ
先日も、置き薬を大量に置いて行かれて
会社の人に助けてもらったばかり。
こればっかりは、助けてもらえないよねぇ。。。

所長様
どうか、セキュリティ兼ねてドアにインターホンつけるなりしてくださいませ。
お願いします。

きっと、そんなの相手にするなと言われるに決まってる。

あぁ、でも、つらいんです。

そんな事を思い浮かべては
ため息一つ
それにしても魅力なくて悪かったわねヽ(｀⌒´)ノﾑｷｨ！！