評価としては映画館に足を運んだ時に付けるものとは分けて、1978年公開の“ゾン ビ DAWN OF THE DEAD”(走る反則ゾンビのリメイク版ではない!)を★★★★★ として評価しますと、★★★☆☆です。 テンポは良かったのですが、“ゾンビ DAWN OF THE DEAD”の様な終末感や絶望感 は殆どなくて…。(苦笑)
1968年公開の“NIGHT OF THE LIVING DEAD”(日本未公開)
↓ 1978年公開の“ゾンビ DAWN OF THE DEAD” (2004年リメイク版製作) ↓ 1985年公開の“死霊のえじき DAY OF THE DEAD” ↓ 2005年公開の“LAND OF THE DEAD”
キャラクターは全て独立していますが、愛好者の中ではテーマが同じと言う事で LIVING DEADシリーズと認識されています。 タイトルも順番に見ていくとわかりますが、夜(始まり)→夜明け(蔓延)→日中 (数の逆転)と作を重ねるごとに段々深刻になって行きます。
料が残り少ないヘリで脱出する時と、“死霊のえじき DAY OF THE DEAD”の冒頭シ ーンの街中ゾンビだらけの状況を見ると気が滅入ったものです。 その続編とも言える“LAND…”は正に『死者の国』そのもので絶望感は一番あるは ずなのですが…。^^; ハリウッドの影響か、2004年のリメイク版“DAWN OF THE DEAD”と同じく、爆破が
ただ、ゾンビに『知恵』がついた事は“死霊のえじき DAY OF THE DEAD”の続編と 認識できるEpisodeですが、幾ら何でも知恵付き過ぎ…。^^ゞ 最近、暴力や残虐シーンが少ないこのジャンルの映画にしては、このDVD版は“死 霊のえじき DAY OF THE DEAD”を彷彿させるエグさで…、僕はあまりこの手のシー ンはあまり得意ではないのですが…。^^ゞ
まぁ、過去3作の設定の繋がりはあるし、2004年版“DAWN OF THE DEAD”を駄作た らしめた『走るゾンビ』ではなく、動作がノロノロ、「ア~、ア~」呻くゾンビの 復活は喜ばしいものです。 エグさを差し引けば、1978年版“DAWN OF THE DEAD”の様な、軽いPTSDにならずに 済む娯楽作品だと思います。 ※時々、夜中に一人でエレベーターに乗るのが怖くなる時があります。(苦笑)
因みに他の作品の僕の評価は…、 “NIGHT OF THE LIVING DEAD”は★★★★☆、 “死霊のえじき DAY OF THE DEAD”も同じく★★★★☆、 リメイク版“NIGHT OF THE LIVING DEAD”も同じく★★★★☆、 リメイク版の“DAWN OF THE DEAD”は★★☆☆☆です。 2004年版“DAWN OF THE DEAD”が★2つなのは、特典ディスクにあった「ニュース 速報」が緊迫感とリアリティーあって良かったので…。 あれがなければ★1つです。 とにかくロメロ版ゾンビをベースにリメイクしてるのに、ゾンビが走る時点で論外 です…。 リメイク繋がりでこの差が出たのは、オリジナルに対する忠実度です。 現代風にアレンジするのは大切ですが、自分の好みを強調し過ぎてオリジナルの作 風を台無しにするリメイクはやらない方が肝要です。
あッ!もう一つ! “NIGHT OF THE LIVING DEAD”の墓場のゾンビ役が、ジョージ・A・ロメロに無許 可で『最終版』(最悪版以外の何者でもありません!)と言う物が、1998年にDVD でリリースされましたが、あれは評価に値しない☆☆☆☆☆です。 オリジナルの雰囲気を台無しにする典型的な修正版です。