引っ越した知り合いからプレイステーション2を譲り受けたため、ゲームはしないのだがDVDは見る。買う。
昨日観たのは “KATE&LEOPOLD” (邦題 『ニューヨークの恋人』 )。
わたしはこの手のラブコメディが大大大好きである。
内容は陳腐で単純。
白馬の王子様が19世紀からタイムスリップしてきちゃうんだが、
簡単に主人公の女の子に感情移入できてしまう。
この作品の主人公は メグ・ライアン
。彼女とか、サンドラ・ブロック、ヒュー・グラントらが存在する限り、
ラブコメ映画という分野は尽きないのだろう。
ところでこの映画、ちょっと足りなかったのが、
この王子様が「エレベーターの発明者である」というネタの引っ張りである。
これをもうちょっと生かしてくれればなあ。
あと、母さんの形見の指輪はどこへ?この書きも甘かった。
それにしてもレオポルドを演じた"X-MAN"男、 ヒュー・ジャックマン と、元カレを演じた俳優、それにBART役の 犬 、上手かった。
"I beg your pardon."、"I do
beg your pardon."、笑わせてくれる。
道端で流しのヴァイオリン弾きを雇っちゃうくだりなんぞスゴイ!
それから、メグ・ライアンとええかっこしいの上司のデート中、
割り込んだ王子と弟が、
知ったかぶりにハイソな話をする上司の化けの皮をはがす。
12回も観たと言うオペラについて調子に乗って話す自称フランス語が流暢な上司、
そのオペラの冒頭の台詞をフランス語で暗唱してみせる王子。
こういうシーンはいつ見てもスカッとする。
一種の 勧善懲悪
だな。
ところでDVDの利点を挙げるとキリがないが、
その一つは字幕や吹き替えの言語を 自由自在に変えられる
ことである。
英語やイタリア語の勉強に役立つ。
今回気が付いたのは、字幕、吹き替えともに英語に設定すると、英語の学習になるということである。
また、 「ディレクターズ・カット」
というのもDVDには入っていたりする。『ニューヨークの恋人』もそうであったが、ロクでもないことが多い。
劇場版というのは実によくまとめられているのである(例外もあるのかもしれないが)。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の3時間ヴァージョン
もそりゃあひどかった。
こっちを先に観てしまったわたしはそれでもやっぱり涙したのだが、
劇場版をあとから観て、「コレを先に観ておけばよかったー」と後悔した。
後者を先に観ていたら涙どころじゃ済まない、きっと号泣していたことであろう。
ところで『ニュー・シネマ・パラダイス(原題・Nuovo cinema paradiso)』。
(1988年*ジュゼッペ・トルナトーレ監督)
冒頭、 Via del Corso
から車で
Vittorio Emanuele2世の記念堂(ヴェネツィア広場)をのぞむ。
ローマに来てバスに乗っていて初めてこの風景に気づいた時、
「おー、わたし ジャック・ペラン
(映画で主人公を演じた俳優)じゃん」と
感動したものだ。
わたしはこの手の「風景ネタ」に弱い。
『真珠の耳飾りの少女』では逆ヴァージョン。
実際に行ったデルフトの新教会前の広場が映画のオープニングに使われたのを見て、
ぐぐっときてしまった。
話をDVDネタに戻すと…。
イタリアでは、毎週のように雑誌や新聞に おまけ
としてDVDが付いてくる。
わたしは勿論こっちが目当てで、
次の週になってDVDだけを売ってくれるのを待ったりするのだが、
だいたい 12ユーロ
くらいである。
CDショップなどで買うよりは安い。
これで長いこと観たかった 『恋愛小説家』 も買ってみた。
では、 BUONA VISIONE! (どうぞ映画をお楽しみ下さい!)
(2004年4月21日)