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アリアンナがイギリス留学を終えて帰ってきました。それでみんなで“La memoria di una geisha”という映画を観に行ってみました。メンバーはいつものアリアンナ、マリア・アデーレ、アレ、かすみ4姉妹です。日本では『SAYURI』という題だと思います。何度もこのサイトで書いていますが、イタリアでは基本的に外国映画はイタリア語に吹き替えされて上映されます。冒頭部分の数分間、漁村のシーンはなぜか日本語のままで、これは何の効果があるんだかよく分かりませんでした。わたしたちは理解できたけど他の人たちには何言ってるかまったく分からないだろうに。それからアレが言うにはいくつか英語からイタリア語にうまく訳せていないところがあったと言うのです。聞いてみてこれには納得でしたよ。謙さん、役所さん、格好いいですね。アメリカ映画に出演して決して気後れしていないんです。主演のチャン・ツィイー、コン・リー、ミシェル・ヨーは本当に演技が素晴らしかったけれど、このレベルに入れる日本人女優が工藤夕貴しかいないのが残念です。もっと頑張ってね、日本人女優たち!工藤夕貴はアメリカで頑張っただけあるなあ、と思いました。『ヒマラヤ杉に降る雪』もよかったし。海外で頑張っている人たちは大好きです。映画は娯楽映画としてとりあえず楽しめましたが、正直言ってそれ以上のものではありませんでした。セット、時代背景などもよく勉強されており、日本を舞台にしたアメリカ映画としては出来過ぎの感もありますが、やはりアメリカが作った典型的な娯楽映画以外の何物でもないと思ってしまいました。きっとオリジナル(原語+日本語字幕)で見たら違って感じるのかもしれませんが。だってこのあとみんなで中華料理が食べたくなって、いつものCI-LIN(トラステヴェレの中華料理店)に行ってしまったんですもの。それに引きかえ昨日ビデオで見た1969年のフランス・アルジェリア合作映画『Z』はこれぞ映画と言うべき作品です。政治がテーマの作品なので、興味ないやと思いつつも見ていたのですが、見始めてしまったら止まりません。どんどん先が見たくなる映画です。主役を演じたのはイヴ・モンタン。奥さんがイレーネ・パパス、それにジャン・ルイ・トランティニャンや若き日のジャック・ペランと豪華キャストです。1963年にギリシャで実際に起きたグリゴリス・ランブラキス議員暗殺事件をベースにした作品です。史実を基にしたというのは見終わってから知ったのですが、けっこうショックでした。当時のギリシャは王政だったのですが、その政府与党が一人の左派議員の暗殺を事故として片付けようとするのです。その真相をトランティニャン扮する判事とジャック・ペラン演じる新聞記者がだんだんと暴いていくのです。俳優の演技はもちろん、音楽も撮影も脚本も素晴らしいことこの上ありません。今見ても新鮮さを充分に感じられます。すごい映画です。ちなみにわたしは政治もギリシャのこともまったく知りませんし興味もありません。そのわたしがこれだけおもしろいと思ったのです。おすすめです。 *昨日の映画 IL FILM CHE HO VISTO IERI*LA STORIA DI UNA GEISHA(2005年・アメリカ)邦題『SAYURI』監督*ロブ・マーシャル出演*チャン・ツィイー&渡辺謙
2005年12月27日
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マリオ氏は銀行を定年退職して数年経ちます。ロザリアさんは11歳年下のかわいい専業主婦。ここの家に泊まらせて頂いて、11時くらいに起きて(人んちなのに…)、夫妻とお話をしつつアルバムを見たり、パソコンで遊んだりして、まったりと午前中を過ごしました。25日はクリスマス本番です。イヴに続いて食べ続けるのです。13時過ぎにマリア・アデーレの家族が上がってきました。同じアパートで、彼らの家は2階なのです。パスタはラザニア、メインは豚肉でした。マリア・アデーレのお母さんが作ったポテトサラダがおいしかったです。同じイタリア人同士の会話でも会社や外だとちんぷんかんぷんなことが多いのに、この人たちの話には着いていけるからいつも居心地がいいです。会話の内容がたとえわたしの知らない近所の人の噂話であったとしても理解できるようになりました。毎朝起きてから出かけるまでの約20分間(すごい短いでしょ)、ラジオを付けているので、ニュースなども経済問題など以外はやっと分かるようになりました。アメリカに住んでいたことのある友人の華ちゃんが、外国に5年住んだら現地の言葉ができるようになるよ、と言っていましたが、本当にそうかもしれないな、と思います。もうすぐ丸5年。会社では相変わらずうまくしゃべれないダメな子だけど。クリスマス・プレゼントにマリア・アデーレに“Japanese Story”というトニ・コレット主演の映画のDVDをもらいました。ありがとう。見るのが楽しみです。
2005年12月26日
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クリスマス・イヴの夕飯にボッターリ夫妻のお宅にマリア・アデーレの一家とともに呼ばれたので出かけることになりました。午前中の仕事を早目に切り上げてクリスマス・プレゼントを買いに行きます。クリスマス・イヴにはたいてい店は夕方6時に閉まるので急がなくてはなりません。あげる相手のことを考えてプレゼントを買う時ってなんだか楽しいです。9時に夕食スタート!集まったのは父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん1、兄ちゃん2、娘(マリア・アデーレ)、そしてここの家のご主人マリオ氏と夫人のロザリアさんです。あとわたし。あと猫のパコ。風邪っぴきの奥さん、いつも全力投球でもてなしてくれます。とにかく食べた量はものすごいです。年末年始にはイタリアではよくトンボラというビンゴゲームをするのですが、今回はMERCANTE IN FIERAというカードゲームをしました。賭け・セリの遊びです。ちょっとスッたわ。ちっ。遅くまで盛り上がったので当然帰るバスもなく、ボッターリ夫妻の家に泊まりました。お世話になります。
2005年12月25日
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おとといヴィルナの家から家に帰る途中、San GiovanniとManzoniの間に新しい日本料理店ができているのを見かけました。名前は「銀座」で、ここは確か中華料理店だったところです。つまり経営者は中国人(よくあるパターン)。ローマに来たばかりの頃、ここでみんなで食事をしたことがありました。そっかー、なんとか飯店が銀座になっちゃたんだー。いつか来て食べてみようと思っています。そういうわけで(どういうわけだ?)昨日の午前中は、仕事のお遣いでちょっと出かけたのでカストローニまで足を伸ばしてお寿司のテイクアウトをお昼ご飯に買ってきてみました。作っているのは「だるま寿司」というところ。小さいサイズはにぎり4貫と巻物4切れが入って7.50ユーロ。こんなモンでしょう。味もこんなモンでしょう。ちなみに割り箸が当然入っていなくて、手づかみで食べました。
2005年12月24日
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友人ヴィルナの家でアサカ氏とご飯を食べてきました。アサカちゃんと彼女の職場近くで待ち合わせをして、一緒にヴィルナと娘デニースへのプレゼントを買いました。アサカちゃんと買い物に行くとついつい余計なものまで買っちゃうんです。彼女はSPENDACCIONA(浪費家ちゃん)なのです。わたしもだけど。きのことサルシッチャ(イタリアのソーセージ)のクリーム・パスタを作ってくれました。デニースはもうすぐ8歳。犬の真似をして床にはいつくばってママに怒られたかと思えば、マドンナの新曲に合わせてセクシーに踊ったり、赤ちゃんと女の子とのちょうど中間、不思議な年頃です。「ジャッポネジーネ(日本人の女の子たち)はいつ来るの?」とわたしたちの来訪をいつも待っていてくれるそうです。泣ける。いつまでこうでいてくれるかしら。
2005年12月23日
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1956年のアメリカ映画『王様と私』を見ました。『Shall We ダンス?』で渡辺えり子ふんする女性がこれを見てダンスをやりたくなったと言っていた、その作品です。わたしは1999年のリメイク・ヴァージョン『アンナと王様』を公開時に見ていて、とても気に入りました。詳細はよく覚えていないのですが、ユル・ブリンナーとチョウ・ユンファと2人を比べてみると、前者が絶対主義的で怖い、だけどユーモアのある王様、後者は無口で毅然とした王様、といったイメージがあります。脚本は新しい方が良かったと思います。原作からかなり外れて脚色されていて、それが新鮮に思えるのかもしれません。というのは『王様と私』ではタイ王国の描かれ方が不自然すぎたのです。まだよく知られていなかったにしても、正しく描かれていない感が見ていてとても残ります。今でもタイでは上映禁止だそうです。ミュージカルとしてはとても素敵でした。アンナ先生と王様が走り回って踊る『シャル・ウィ・ダンス』はもちろんですが、『ウエスト・サイド物語』のリタ・モレノの歌は素晴らしいです。デボラ・カーはそんなに華のある女優とは正直思わなかったのですが、落ち着いた強い役柄で、教師役がとても似合っていました。ユル・ブリンナーは本当にカッコいいです。チョウ・ユンファも良かったけど。しかし結末がこうだとは知りませんでしたぜ、『王様と私』。新しいヴァージョンとは異なります。原作はどうなのでしょうか。両方、おススメの映画です。
2005年12月20日
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同居人みやちゃんは12月に入ってから日曜日も仕事です。クリスマス前で売り時だからです。朝、日本でビデオに録っておいた『ニュー・シネマ・パラダイス』(日本語吹き替え版)を見ていたら、これをイタリア語で、しかも初めて観た時と同じノーカット版3時間ヴァージョンでむしょうに見たくなったので、買いに行こうと決めました。先日わたしは人生を寝すぎのために無駄にしているのではないかと書きましたが、それに加えて同じ映画を何度も何度も見ているので、こちらの理由でも人生を無駄にしているような気がします。『ニュー・シネマ・パラダイス』も『ライフ・イズ・ビューティフル』と並んでもう10回は見た作品ですが、どうして繰り返し繰り返し見ても同じところで涙してしまうのでしょう。わたしはサルヴァトーレが30年ぶりに故郷に帰ってくるシーンが大好きです。それで、それを買いに行くのも兼ねて、午後からのそりと始動しました。Feltrinelli(本屋)やRicordi(CD屋)、いくつも回りましたが、3時間ヴァージョンは売っていません。結局ウチの近くのFeltrinelliにあったのですが、2時間ヴァージョンのみでした。日本だったらどこにでもあるのに…。もう、日本で買ってやる。Piazza Repubblicaではシュークリームの買い食いをして、Piazza Vittorioでは中華食材屋を3軒もはしごしました。もやしと豆板醤を買いました。けっこうびっくりしたのは貧乏っちくていつもはわたしのように金のない外国人の溜まり場であるMASにイタリア人があふれていたことです。なんで?Via del Corsoをとぼとぼ歩いて、あーどうやって帰ろう、バスもきっと混み混みか、来ないだろうし、荷物多いし…と思ってあきらめて歩き始めたら、Piazza Augusto Imperatoreにこの間乗った無料のショッピング・バスがいて、今にも出発しそうだったので駆け込んで乗りました。あーよかった。それでVia Cola di Rienzoで降りて、40°というこの間のぞいたお洒落な店でみやちゃんの誕生日プレゼントを買って、眼鏡屋さんでコンタクトレンズを買って帰りました。なんでイタリア人は12月になると買い物するのかな。分散してくれればいいのに。とイベント嫌いの無宗教者は思います。そんなふうに思ってる割にビニール袋いっぱい持って帰ってきたし、ショッピング・バスに乗っちゃったし。矛盾。
2005年12月19日
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大根がまだあるのでおでんをすることにしました。韓国食材店に行って紀文のおでんセットを2パックとこんにゃくを買い、38ちゃんが前日に買っておいてくれた里芋とそれと大根とゆで卵が具です。お越し頂いたのは近所のニコリーナと38ちゃんの友達のリッカルドです。ニコリーナは鳥の唐揚げを作ってきてくれました。おでんはわたしが最も好きな食べ物のうちの一つです。初めて作りました。といっても出来合いスープがパックの中に入っていましたのでそれとかつおだしを少し入れただけですけど。わたしにはチョー難易度の高い料理です。でも今回できて自信がつきましたのでまたやってみようと思います。リッカルドはフェリーニの『アマルコルド』のDVDを貸してくれました。イタリア映画の話をこれだけできる相手というのはイタリア人でもほとんど、少なくともわたしのまわりにはいないので、とても貴重な友達です。彼によるとコレと『8 1/2』はフェリーニの代表作。評論家などももちろんみんなそう書いています。わたしの好きな作品は『道』と『ジンジャーとフレッド』。『カビリアの夜』も入れようかな。ジュリエッタ・マシーナが大好きなわたしです。
2005年12月18日
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昨日は夜7時に仕事を終えて、それからいつものように残ってパソコンを使っていたら、同僚のRが数回仕事の電話を回してきやがるのです。割と普段からそういうタイプなので、あきらめてはじめの数回は出てやったのですが、9時半くらいに回されたのを放っておきました。すると「こっちは接客しているんだからちょっとくらい出てくれたっていいだろ」とキレました。あなたは仕事中、わたしは2時間半前に仕事終わったんですけど…、と思いとりあえずその電話には出たのですが、黙っていられなかったので、「この時間に電話回してくるのなんてアンタだけよ」と言うと、わたしのその言葉を繰り返して黙ってしまいました。「シマッタ、言い過ぎたかなー」とちょっと思いました。でも本当のことだもん、彼以外が遅番だと誰も電話なんて回してこないもん。しかし彼に言わせればきっと「仕事したくないんだったらさっさと職場から去れ」ってことなんだろうな。今後は彼が遅番の日には残らないようにしようと心に決めました。ただ自転車で帰りながらも「アーいい過ぎたかなー」とずっと心に引っかかっていて、帰ってからロセッラに相談しようと電話するもつながりません。ちょっと落ち込んだので友人と旅の話でもしようと電話をしましたがあんまり晴れません。まちこと話をしましたが友達の家にいるみたいでまた今度ゆっくり話をすることにしました。YAMABUKI隊長はまだ仕事が終わっていないみたいで出てくれません。S氏をはじめ着信があった方々申し訳ありませんでした。久々にAR子さんに電話したら、最近お引越しをしたとのこと。大きなおうちでうらやましい限りです。しかもコロッセオが少し見えるんだそう。近況から何から話していたら元気になりました。台所へ行って38ちゃんとポテチを食べながら映画のこととか話していたら、さっき起きたことなんて、すっかり忘れてしまいました。
2005年12月17日
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昨日この仕事を始めてから初めてお昼くらいに仕事を早退してしまいました。火曜と水曜の間の夜中に気持ち悪くなって、せっかくいつものVarroneで食事をしたというのに全部吐いてしまうし(さよなら10ユーロ…)、背中も痛かったのです。昨日午後帰ってきてからずーっと寝て、夕方少し起きてりんごを食べてアサカちゃんに借りた『メリーに首ったけ』を見て笑って、また寝て、38ちゃんが帰ってきて起きて、またずーっと寝て朝になりました。20時間くらい寝たと思います。あんなにツラかったのに今日はそれが夢だったかのようにすっかり忘れてしまいました。それはみんなが言うにはインフルエンザで(でも一日で去るか、フツー?)今思うと、その前日に悪夢を見たのです。わたしと誰かが鳩の群れの中にいて逃げるのですが、一羽の鳩がわたしのスカートの中でバタバタするという夢です。そこでハッと目覚めました。これは羽毛布団で寝ているからだと思います。それが仕事を半日休んでぐっすり寝たのですっかり治りました。よく眠るといえば、わたしはものすごく眠るのですが、人に言わせれば極端で、ぐーたらな性格のせいもありますが、とにかくよく眠ります。長く眠ることが可能です。でもこれは短い人生を無駄に使っているってことではないのかなあ、と思っています。特に日曜なんかはずーっと寝てしまいます。もったいないけどでも眠いので、後悔すべきなのにしきれずにいます。
2005年12月15日
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トラム(路面電車)19番の端から端まで乗っちゃいました。3番と19番はローマっ子には全部乗ったら丸一日かかるというので有名な路線で、長距離でのろくて、それだけ信号にも出合って、そりゃあ時間がかかります。でも始発(であり終点)で乗るから座れるし、雨だったし、休みの朝で急いでなかったので、終点(であり始発)近くのわたしの家まで乗りました。出発地点は庶民の住宅街で人間も建物もちょっとガサツな感じです。ローマ大学周辺を通るので学生も多くなってくるし、乗れない人であふれるほどの満員電車。それに加えて知らない人同士がする世間話に耳を傾けて、他人の人生模様まで知ってしまう妙な空間です。終点が近付いてくるとそこはパリオリという高級住宅地で、乗客の格好もみんなエレガント。なかなか楽しい19番の旅でした。所要時間は1時間40分。噂ほどではありません。わたしにとってはあっと言う間でした。そこから家の近くのLargo Trionfale(トリオンファーレ広場)の市場を回ってきました。全部見るのは初めてです。まず果物屋さんで小さなみかん8個と「ふじ」りんごがあったのでそれを2個買いましたら、合計金額がなんとたったの1,45ユーロ(約200円)でたまげました。しばらく果物もスーパーで買っていたので市場の安さをすっかり忘れていました。みやちゃんの茄子を先日使ってしまったので茄子を買っていたら、そこの八百屋に大根がいくつかあり、「おっ」と思いました。店番のバングラディシュ人と思われる兄ちゃんに「大根おいくら?」と尋ねると、細い1本が50セント(約70円)と意外と安かったのでもちろん購入。家に帰ってにんじんと千切りにしてツナとマヨネーズで和えた大根サラダにしましたが、味はとてもよかったです。日本の味がしました。
2005年12月13日
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お昼、アサカちゃんが来て、わたしは麻婆茄子を作ってみました。のんびりしていると雨が降ってきたのですが、ZARAで働く共通の友人ヴィルナにしばらく会っていないので会いに行くことにしました。ウチの近くのクリスマスのネオンがきれいなVia Candiaから毎年この時期だけに見かけるショッピング・バス2番がやって来たので思わず乗り込んでしまいました。ATAC(市バス)によれば12月23日まで市内で5本の臨時ショッピング・バスが走ります。市民の消費奨励(プレゼントいっぱい買って金使えってことですな)と環境配慮、渋滞緩和(車なんか乗ってないでバス乗れってことですな)のために走らせており、運賃は無料です。去年も思ったのですが、乗ってみるとガラガラです。4人いる乗客のうち3人が運転席近くにへばりついており、何かと思ったら運転手がなんとVia Candia - Via Leone IV - Piazza Risorgimento -Via Cola di Rienzo - Piazza Cavour - Piazza Augusto Imperatoreと道順を黒マジックで汚い字ででかく書いた紙を持っていて、あーでもないこーでもないとやっているのです。彼はATACの制服を着ておらず(まったくの普段着)、おそらくバイトさんでこの日が初日。当然道順を知らず、乗客のおねーさん達が曲がる場所などを指示しているのでした。おいおい大丈夫かローマ市…。ZARA到着。ヴィルナ元気そうで何より。ZARAは日本と違って安いのでアサカちゃんはパンツ一本とセーター2着を買いました。わたしも軽いセーター一枚買っちゃいました。それから地下鉄に乗ってナタリーの家に遊びに行きました。ドイツ語のレッスンでは、わたしがあまりに覚えていかない出来の悪い生徒なので、ナタリー先生はマジ切れしていました。わたしは授業料を払わない代わりにベビーシッターをやります。久々にサルサを踊りに行きたいというのでキアーラの子守のために泊まりました。ここの家には“Il postino”(『イル・ポスティーノ』)のDVDがあって、そういえばこの間知り合ったアリちゃんが主演のマッシモ・トロイージの大ファンでこの映画のよさを熱く語っていたなーというのを思い出し、もう一回見てみることにしました。日本語字幕抜きで初めて見たのですが、いやー方言のキツいこと!何度も見たことがあったのでさすがに理解はできましたけど…。しかし小さな漁村で生まれ育った朴訥な青年マリオを演じた亡きマッシモ・トロイージ、これが演技なんですから天才です。こういう人間が本当に存在するんだと錯覚してしまうくらいです。彼らの発する言葉すべてがセリフであって、どもり方や、分からないことを相手に尋ねる時のものの言い方などが、計算されて演じられているのだとはとても思えません。この映画をまだ観たことがない方、日本にもちょっと大きなレンタルショップにならどこでもあります。ぜひ借りてみて下さい。ちなみに準主役、フィリップ・ノワレが演じたチリの詩人パブロ・ネルーダは実在した人物です。
2005年12月12日
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クリスマスが近付いているので街中が活気付いています。コーラ・ディ・リエンツォ通りにかすみ4姉妹とアレとアンドレアとぶらぶらして、マリア・アデーレのプレゼントなどを買いました。露店を見たりお茶したりしてなかなか有意義に土曜日の午後を過ごせました。みんな、ありがとう。そのあとFeltrinelliで自分へのクリスマス・プレゼントとして『リング』と『感染』という2本の日本のホラー映画のDVDを買ってしまいました。今更なのですが…。『リング』、続きが見たい…。『リング2』も『リング0』も『らせん』もこの分では買ってしまうでしょう…。とほほ。
2005年12月11日
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コミュニティ・サイト「ミクシィ」にて「17歳のカルテ」バトンがマイミクさとこさんから回ってきました。バトンが回ってきたのは8月にkyokoさんから受け取った「トラベル」バトン以来です。17歳というと3月生まれのわたしにとっては高3の時になります。さとこさんからわたしと同時にバトンを受け取ったpinetail♪さんは「17歳?…っていうと高2のときね~。」と書いていますが、これは彼女が4月生まれだからです。ところでさとこさんとpinetail♪さんとわたしは吹奏楽部クラリネット・パートの同学年、全員で6人いましたがそのうちの3人であります。3年生の時は3人してクラスメートでもありました。ではではまみんこ17歳のカルテ、スタート!********************●17歳の時何してた?4月に吹奏楽部の春の定期演奏会というのがあって、ものすごくそれに力を注いでいました。コンサートは二部制で、クラシックの前半部はあべちゃんが司会、ポップス・ステージの後半はわたしが司会でした。なぜかこれがどうしてもやりたくて立候補したんだったと思います。今じゃありえませんが、ミニスカートをはいて太い足をさらして舞台や客席を走り回りました。2年の演奏会ではチック・コリアの『スペイン』やチャーリー・パーカーの『コンファーメーション』をやりましたが、この年はなんといっても楽天ブログ仲間つきちゃん03さんのバス・クラリネットをフューチャーした『マイ・ファニー・バレンタイン』が最高でしたね。おかげでこれは今でも最も好きなジャズのスタンダードのうちの一つです。あとはフュージョンの曲とかをやったのかな?舞台演出や照明なども自分たちでやりました。pinetail♪さんとわたしと当時もう一人残っていたダンボという3人の3年のクラリネット吹きはみんなソロがやりたくて仕方なかった!競って目立ちたがり屋だったのです。あとはカラオケBOXが流行りはじめた頃だったので学校帰りにクラスメートと通っていました。********************●17歳の時何を考えてた?春の演奏会が終わって部活を辞めたら、大学について考えなければなりませんでした。お金のかからない国公立の大学に楽して入ることばかりを考えていました。そんなことできるわけないのに。あとは日本史と古文・漢文ばかりいい点数を取ることを考えていました。これらの科目は大好きでした。勉強の息抜きには歌舞伎座へ行くのが好きで四階の幕見席という安い席に時々行っていました。結局浪人したくなくて(ここでもラクしたかった!)無理矢理入ったのが二流大学の三流学部…。でもこれが大正解でした。結局勉強はあまりしませんでしたがバンドやゼミでいい経験ができました。********************●17歳でやり残した事は?これはさとこさんとpinetail♪さんと全く同じです。勉強。2人と異なるのは歴史に限らず、です。わたしは2人と違って成績がとにかく悪かったのです。クラス47人中42番くらいでした。あ、17歳の時からじゃ遅いですけど。高校入った時くらいから全科目の勉強をやり直したいです。あとはクラリネットの練習。********************●17歳に戻るとしたら?野球部のマネージャーをやってみたいです。********************わたしにとって高校時代は一番いい時期でした。親にあまり心配をかけなかった(と思う)し、あまり泣かなかったし、穏やかな生活を送っていたと思います。バイトといえば近所の中央郵便局で短期で年賀状の仕分けをやったくらいで、クラスでも目立たずひっそりと生きていました。振り返るとこの時期が今のわたしにとっての理想です。自分の国じゃない国に住んでいるって上に、毎日ドタバタ、言葉は分かんないし、他人と理解し合えないことも多いし、納得できない状況がいつでもおそいかかってくるし、自分で選んだ道とはいえど、今のわたしにとっては17歳のわたしがとても恋しいのです。これを書く機会を与えてくれた、つまりバトンを渡してくれたさとこさんに感謝します。どうもありがとう。彼女とpinetail♪さん、そしてやはりマイミクもとりさんは17歳の時既にわたしのそばにいてくれた友達です。もう10年以上も経ちます。バトンはもとりちゃんに渡します。受け取ってくれるかな?どうぞよろしくね。
2005年12月10日
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昨日は同居人みやちゃんの誕生日で、ウチの同僚たちとVarroneへ食事に行きました。今、むち子が持ってきてくれた『タイガー&ドラゴン』というドラマを見ているのですが、この流行脚本家天才ですね!落語の話の筋とドラマのストーリーを一致させて作っていて、これがとてもよくできています。正直、この人が前に書いた池袋なんとかはあまりおもしろいと思わなかったのですが、今回はすごいですね。しかし、三谷幸喜といい橋田壽賀子といいこのクドカンといい、使う俳優がいつも一緒なのはあまりおもしろくないなと思っています。
2005年12月07日
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よんちゃんが夕飯を食べに来ました。よんちゃんはウチで学校の宿題をやっていました。そしてイタリア映画の話をしていきました。アントニオーニとフェリーニとベルトルッチの素晴らしさを。 *昨日の胃袋 QUELLO CHE HO MAGNATO IERI* えびチリ、じゃが芋とコーンの卵焼き、白いご飯
2005年12月06日
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友人F氏に“Le forchette di Munari”という絵本を頂きました。大大大好きでずっと欲しかった本です。作家ブルーノ・ムナーリは1920年代に未来派という芸術運動に参加した芸術家です。本にとどまらずパズル、オブジェ、ランプなどさまざまでユニークな作品を発表しています。もう亡くなっていますが、日本の芸術も大好きだったようで、いくつかの著書には日本文化について書いた部分があり、また日本文化に影響を受けた作品も残っています。来日もしています。美術史を勉強しているF氏も好きだそう。わたしはローマに来る前に半年ほど日本のある美術館でバイトをしていたのですが、そこが彼の絵本をいくつか扱った本に関する展覧会を催して、それで初めて知ったのです。ここの美術館の図書室にはわたしの翻訳が残っているはず(6年くらい前にやったので恥ずかしい出来だと思います)。彼の絵本たちは楽しく読め、見られ、遊べ、触れられ、感じられ、考えられる作品です。F氏、本当にありがとう。宝物にします。こちらも参考にどうぞ。
2005年12月05日
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Fヴェネツィアの友人F氏と彼氏のAくんが到着!この2人とはジェノヴァ旅行をともにした仲です。いつものVarroneで昼食をとりました。いつも同じでゴメンね。夕方に出かけようと乗った路面電車は出発した途端、路上に一時停止した車(もちろん主はいない)に行く手を阻まれ、立ち往生のハプニング。外国ナンバーの車がもろ線路上に止めてあるのです。トラムはクラクションを鳴らしてみたり、野次馬は集まるわ、警察は来るわの約30分(もっとだったかな?)。わたしたちはあきらめて降りても良かったのですが、時間もあったし、どんな結末になるか行方を見たかったので居残りました。悪びれもせずようやく戻ってきたのが、靴屋から出てきた女性で、ブーツが入っているらしき店の買い物袋を提げて来て、やっと車を移動しました。野次馬からは当然ブーイングの嵐。事情聴取ももちろんされていました。この事件に関してはF氏のリポートもぜひ読んでね!そのあとは海軍省の近くに新しくできた子供が遊べる博物館を外から見学。スペイン広場まで歩いて行って、バスに乗り、今年できたばかりの日本料理屋「DOUZO」へ。ちょっと値段は張りますがおいしかったです。とても落ち着いていてきれいな店構えです。 *昨日の胃袋 QUELLO CHE HO MAGNATO IERI* 豆腐のお好み焼き、えび天巻き、お寿司F氏のをつまみ食い
2005年12月04日
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ずいぶんと前から計画していたのですが、会社の事務の気の合う女の子たちだけで夕食会をすることになりました。場所はローマ近郊にあるアデーレの新築の家です。事務は予約と経理と2つの仕事に分かれていて、予約のイローナとわたし、一般経理のラヴィニアとホテル経理のアデーレともう一人のホテル経理のパオラ(産休中)の5人で仲良しなのです。仲良しとは言っても仕事柄5人一堂集まれることはまずないので、こういう場を設けることになったのでした。アデーレのご主人で建築家のマルコ(ウチの会社の仕事も時々やる)とアデーレの妹のシモーナ、シモーナの旦那エマヌエーレ、パオラの彼氏で警察官のジャンカルロと総勢9人集まりました。アデーレはこの日有給を取ってはりきって料理を作ってくれていました。あいにくの雨でしたが、そして車でローマから1時間弱とちょっと離れたところにあって不便だったのですが、いい機会となりました。料理もおいしかったし、尽きないおしゃべりも楽しかったです。夜の12時ぐらいにおいとましました。 *昨日の胃袋 QUELLO CHE HO MAGNATO IERI* チーズ、ポテトサラダ、ラザニア、ほうれん草とリコッタ・チーズのパイ、チーズのパイ、きのこの付け合せ、フルーツ・ポンチ、ティラミス、ザッハトルテ
2005年12月03日
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日清で出しているGooTa(具多)というシリーズのカップ麺「炙焼叉焼麺」に驚きです。レトルトパックにされているチャーシューのぶ厚くておいしいこと。ローマの日本料理屋で食べるラーメンよりはるかにうまいでしょう。レトルトの具と液体スープは袋ごと別に温めてから食べる直前に入れるとよりおいしいとのこと。その通りにしてみましたが、なるほど、おいしいのなんのって。日清スゴい。こんな日本のテクノロジーって本当にスゴいと思う今日この頃です。これは確かお客様に頂き、もったいなくて長いこと食べていなかったモノです。とうとう食べてしまいました。
2005年12月02日
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こぬりぬりちゃんが日本からやって来ました。ぬりちゃんは1年9ヶ月前までローマに住んでいた人で、ものすごく詳しいローマ情報サイトを昔持っていたので、それを通じて彼を慕って相談してくる女子留学生などなどが多く、その人たちの手助けをしているという奇特な人です。フィレンツェから来た温子さんと3人でZi’Gaetanaへ行って食事をしてきました。日本の話や年金のこと、イタリアのことなど話に花が咲きました。ところで来年の4月でローマ滞在丸5年になってしまうわたくしですが、2001年の4月、来伊してすぐに購入した愛用の髪のジェルが、2005年12月現在なくなりつつあります。プラスチックのポンプ型の容器に入った男性用の青いジェル。Maglianaの今はなきFERRIというディスカウント日用品店で買いました。お徳用1000mlを使い切ってマミ達成感無量。角田光代の『空中庭園』を読んでいます。第3回婦人公論文芸賞受賞作品。映画化もされるそうです。一家族全員が主人公で、一話ごとに語り手が変わっていくという短編集です。村山由佳の『星々の舟』と同じ設定ではないの!『星々…』の方が何千倍もすばらしい作品ですけど。『空中庭園』はテーマが軽いからでしょうか?単なるわたしの好みによるのでしょうか?何なのでしょう?というわけでわたしは『星々…』の方が好き! *昨日の胃袋 QUELLO CHE HO MAGNATO IERI* 海老とズッキーニのパスタ、イカリングと海老のフライ
2005年12月01日
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