Romance夢紀行

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MacRieve クレスリー・コール あらすじ


※ ※ ※  ネタバレ あります ※ ※ ※ 
辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、内容が間違っていても 笑って読み流せる方 だけ読んでくださいね

ユイリーム(ウィル)・マクリーヴは森の小屋へ、家族に隠れて通っていました。そこにリュエレというサキュパスの伴侶がいたからです。13歳の彼は家族に秘密を持ちたくありませんでしたが、リュエレは家族は私たちの絆を理解してくれる引き離されるといって聞きません。ある時熱が出ているにもかかわらず、彼女に会いたい気持ちが押さえず部屋を抜け出すと、激怒した母が待ち構えていました。事情を問いただされ、彼女のところへどうしても行かなければならないと言うと、父を呼ばれ、双子のマンローも駆けつけてきます。伴侶に会いに行くというと態度が和らぎますが、相手がサキュパスと知ると、態度が硬化します。彼女はあなたから生気を吸い取っているだけ。毒を注がれても4年もいきていられたのは、お前がアルファの力をもつ獣を抱えているからよ。興奮して気分が悪くなった様子をみてとって、父親が妊娠中の妻を気遣い、お前は休め、俺が明日片づけると言いますが、部屋に戻ったかと思っていたウィルの母はリュエレの元へ密かに向かっていました。気づいたとたん、父のライキーは全面に出て猛烈に駆けだし、双子たちも追いかけます。小屋に着くと、若い血だらけのヴァンパイアが呆然としていて、その奥にリュエレがいました。母が殺されたことに気づき父が逆上しますが、自分を愛していると思っていたリュエレが別の男といて、母が殺されたこと、そして自分に縋ってきた様子に呆然としてしまいます。リュエレは殺されますが、父は慟哭し、落ち着いたかと思って振り返ったその視線はもう別世界へ渡っていました。1週間しないうちに父も亡くなり、ウィルの無鉄砲な探検から始まって犯した過ちが、両親、生まれてくるはずだった妹を奪ってしまいました。

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現在

マクリーヴ(ウィル)はニクスに呼び出され、一緒にドライブしていました。マンローの花嫁はいつ見つかるのだろうかと相談すると、あなたの花嫁が見つかったあとにと教えられますが、こうしないとならないからとかそれ以外のことはよくわからないことを言っています。人気のない場所へおびき出された彼は、ローアの住民たちを劣った生命とみなし、せん滅を企むオーダーという組織に攫われ、島で拷問を受けることになります。

彼はニクスの予言通りにディクソンという狂気の科学者兼拷問人によって、解剖され、拷問され、牢から逃げ出す際にはサキュパスの群れに襲われ、もともと静まり返っていたライキーとしての根幹である本能は、まったく感じられなくなってしまいました。ディクソンは意識のあるまま解剖し、殺害して報復したものの、誘拐の実行団のリーダーは自分をサキュパスたちから救ってくれたレギンの恋人でベルセルクということが判明し、狙おうにもレギンたちに守られていて手が出せず、オーダーのリーダーであるウェブは行方不明、誘拐犯に自分を差し出すようなことをしたニクスに対しても怒り心頭なものの行方不明な上、二人で話したことは秘密だという約束を交わしたため、彼女に復讐する理由をオープンにできません。自分に天罰が下るまで待とうと思っていたものの、生きる意味を見出せず、ボウエンから教えてもらったローアの自殺の名所に向かう片道航空券を24時間以内に使うつもりでいます。心配したマンローが様子を見に来ますが、そこにウェブの娘がオークションにかけられるという知らせが舞い込みます。

クロエは小柄ながらシアトルの女子サッカーチームのFWで、オリンピックチームにも招へいされるトップ選手です。母は癌で亡くなり、父は彼女の試合があると現地で熱心に応援してくれています。最近、彼女は自分が以前よりも感覚や嗅覚、聴覚が鋭く、肉体もより強くなってきた気がしていました。父が観客席で受けた携帯の電話のやり取りも歓声のなかで聞こえると思えるほどです。獣のような声が聞こえてきました。

帰宅後、父に感覚が鋭くなっているということを話すと、ローアの手引きという本をくれ、その後失踪してしまいます。数週間後、父の書斎で音がするのでバットを持って様子を見に行くと角の生えた生き物がいて、彼女はバットで殴り、逃げ出しますが、玄関を出たところでどこかへ落ちていく感覚がして気を失ってしまいました。目覚めると彼女は若い魔女たちに捕まっていて、オークションにかけられるということでした。

オークション会場についたマクリーヴは、伴侶の匂いに気づきます。彼女だ! 久しぶりに本能がはっきりと囁きます。守れ。彼女はライキーじゃない・・・、どこにいるんだ。会場の中を匂いにつられて進んでいくと、人ごみの奥からウェブの娘が顔に袋を被せられ、下着の上に薄布だけを羽織り拘束されて歩いてきました。オーダーというローア共通の敵のために、会場にはプラヴァスもヴェルタスもどちらの陣営に属する種族たちも入り乱れていました。ケンタウルスたちが最高額で落札しましたが、彼女が伴侶だと気付いたウィルは、内心よりにもよってなぜウェブの娘なんだ!と思いながら、本能の導きに従い彼女を奪おうとし、現場は大乱闘になります。「彼女はあいつの伴侶だぞ!」クロエはケンタウルスから蛇の一族のケルンノへとボールのように投げ渡されながら外へと連れ出され、その過程で剣で深く切られてしまいますが、マクリーヴが彼女を抱えているケルンノ以外を皆殺しにすると、彼女は放り出されマクリーヴが確保します。

マンローに遠吠えで呼びかけると、答えがあり、じきに車で迎えに来てくれます。大怪我をしている彼女を治療しなければということで、目立たないように魔法グッツの店に向かいます。治療してもらって意識のない彼女を抱えて帰宅すると、マクリーヴとマンローで面倒を見ている若いライキーたち2人が出迎えてくれて、彼女に興味しんしんです。

意識を取り戻したクロエは、一晩はここで世話になると言ってシャワーをして休ませてもらうことにします。マクリーヴはいつまでもどこに行っても伴侶の彼女を守るつもりです。

マクリーヴとマンローたちが仲間たちとラクビーを楽しんでいるのをながめていると、塀の外からは叫び声のようなものがきこえます。クロエを引き渡せとウェブに復讐を誓う複数の種族の民が野宿しているようですが、ライキーたちは素知らぬ顔です。ライキーを恐れて塀の中までは入ってこないようです。

食事のときには、マクリーヴは自然に彼女と一つの皿で食べ物を分かち合い、食べ終わると彼女を膝に乗せて会話を続けています。そのことに驚く顔を見せるクランのメンバーはいませんでしたが、マクリーヴが声をあげて笑うとみんなが彼に注目し、クロエは混乱します。彼はクロエに900年生きてきて、今日が一番幸せだ、と告白します。

マクリーヴはクロエと愛を交わしたくてしかたがないものの、クロエが不死身でない限り、自分の中の獣が彼女を壊してしまうと強く自制しています。ただ愛し合いたい気持ちが増してきて、クロエと一緒にいるときに獣が暴れる気配がなく、一線を越えない限りは、獣を抑えておけるのではという気になってきました。

お互いを愛撫しあい、クロエが彼自身を愛撫して、口で受け止めると、二人のムードが高まりますが、突然ウィルが何かの匂いを嗅ぎつけ臨戦態勢を取ります。サキュバスだ! クロエの母はサキュパスだったようで、クロエは知りませんでしたが、マクリーヴとの行為が、体液を栄養素とするサキュパスへの変化のスイッチをいれてしまったようです。嫌悪感と憎悪で獣化するウィル、クロエは壁に押し付けられているところをマンローが部屋に駆けつけてくれて救ってくれます。

サキュパスは食べ物を食べず、体液で英気を養う寄生虫だ、腹がすけば俺にお願いと哀願してくると見下し、嫌悪感を隠さないウィルに、私は絶対にあなたに哀願したりしないと言って館にある食べ物を必死で口にいれて過ごしますが、数日のうちに怪我もなおらず、顔色が悪く、食べ物をはいて受け付けなくなってしまったため、マクリーヴか、誰かが彼女を養わないと彼女は死ぬしかないということになってしまいます。彼女はそれなら死ぬと言いますが、飢えたサキュパスは周りの男を惹きつける物質をまき散らし、独身の男たちがお前を争って殺し合うことになると言われます。周りに迷惑をかけず、1週間後には満月もくるため、二人の仲を改善したほうがいいとマンローに勧められて、彼女の居場所が漏れないよう魔術のかけられたブレスレットを嵌めさせ、数百年ぶりにマクリーヴはクロエを連れて故郷のスコットランドの館に帰還します。

マンローに彼女は(子供を性的虐待した)リュエレとは全然違う、サキュパスっぽくない。俺は彼女を妹として大切にすると言ってかばってくれ、マクリーヴに野獣のようなふるまいは止めるんだと忠告してくれます。俺たちふたりのどちらか早く伴侶を見つけたほうが、祖先の館を相続して暮らしたらいいと思っていたと言ってくれます。マクリーヴが知らないうちに水回りなどは近代化して手を入れてくれていたようです。

二人は深い関係になるものの、クロエが性的興奮で瞳が緑に変化したのをみて、マクリーヴは獣に身体を明け渡し、終わるやいなやトイレに吐きにいき、クロエは彼の生理的な嫌悪感を目のあたりにして深く傷つきます。いがみあう二人。

マクリーヴはこの状況をなんとか打開したくて、つながらないだろうと思いながらニクスにかけると、通じます。レギン、マリキータと一緒にオーダーに囚われていた者たちの孤児をデーモンの惑星で救出している最中のようです。レギンには、過去のことを彼女に話しなさい。過去を棄てられなければ、あなたの未来はないときっぱり言われてしまいます。その後マンローに電話をすると、長々と助言されます。

マクリーヴはマンローの助言に従って、彼女を連れて近場にハイキングに出掛けようと誘います。くるくるかわる彼の気分についていけないものを感じるクロエ。なぜなのか理由を教えて欲しいと言いますが、彼は口を開けるものの声がでてきません。彼から逃げるチャンスもあるかもと思い、外出に応じます。着替えに部屋に戻り、なぜ彼は私に嫌悪感を持つのだろうか、態度が急変したのは目の色がかわったと言われた時。サキュパスという種族に嫌悪を持っているらしい。力が強く、身体の大きい彼がサキュパスに嫌悪感を持つのは何故? 小さい頃に何かあった? サキュパスとトラブルがあり家族が亡くなったと聞いて、トラブルがあったのは誰かほかの人だと思っていたけれど、彼自身が被害者だったとしたら? クロエは様々なことから、マクリーヴが若い頃に無理強いされたのだと気付き、傷ついた彼のことを思って胸を痛め、今までの彼の拒否感についても理解します。マンローから、君は君らしく振舞えばいい。あいつが馬鹿なことをいったらぶっ飛ばしてやれ、君はちっともサキュバスらしくないとアドバイスされたため、自分らしくいることにします。

彼らは近場の山を駆け回り、近くの滝が見えると一緒にのぼり、マクリーヴが昔飛び込んだと聞けば、クロエは彼の止める間もなく滝つぼへ飛び込みます。捕まえようとするマクリーヴと逃げるクロエの追いかけっこになり、最後はウィルが彼女を捕まえ、身体を交えますが、マクリーヴは全部を与えるには早すぎると思い、伴侶のかみ傷をつけるのは思いとどまります。

いい雰囲気になったところで、子供が出来たらどうしようとクロエが口にして、反射的にマクリーヴが嫌悪感を顔に出し、君のブレスレットは居場所を隠してくれるだけでなく、避妊の効果もあると言ったもので、クロエがこんな大切なことを勝手に決めるなんてと激怒します。つける前に相談してくれるべきだったでしょう! 子供がサキュバスになるかもしれないことが耐えられない? 彼女の父親が失踪した日に彼女にみせた嫌悪の表情を、自分の子供の父親にみせてほしくない。私たちは終わりよ、と宣言します。

マクリーヴは、着替えに行ったあと、なんとなくクロエの態度が変わったことを感じていました。二人の身体の相性は最高によく、本能も彼女を守れと言い、たぶん彼女を失ったら自分は死ぬだろうという気がするため、関係をうまくいかせたいと思って、館に戻ると埃だらけになって祖母から受け継がれた母のアクセサリを探しだし、失言を謝って彼女にプレゼントしました。

クロエは具合が悪そうで、昏々と眠っています。マクリーヴ(ウィル)は落ち着かなげに歩き回っていましたが、ニクスが言うように過去を断ち切らなければ未来がないというなら、自分に出来ることはなんだろうとかんがえます。マンローと共に、ルウェレが住み着いていて、ならず者や別の種族たちもいた森を一度掃討して移住者たちは追い払ったものの、ルウェレの小屋は手をつけないでいました。あれを燃やして心の整理をしようと思い立ち、本能も決断を後押ししたため、館を飛び出します。

クロエは具合が悪いなか目をあけるとマクリーヴがいないため、心配になり痛みが増している身体を必死で起こします。窓越しにマクリーヴが無言で眺めていた森の一部が燃えているのが見てとれ、マクリーヴが危機に陥っている気がして、精神力だけで痛む身体を一歩一歩進み、現場に駆けつけます。

クロエがマクリーヴを見つけると、火の粉を振り払いもせず、火の中に崩れ落ちていく小屋を凝視していて、彼女にもその現場だったのだとわかります。痛みで立っていられなくなり、崩れ落ちたクロエをみてパニックになるマクリーヴ。自分が昔ルウェレと数日離れていたときに自分に起きた中毒症状に似ていますが、なぜだ? 満月の夜にライキーを乗せてくれる飛行機はないから、ルイジアナの治療師に見せる選択肢はない。とにかく館に連れ帰ろうとすると、以前塀の向こう側に見かけたサキュバスの女性二人連れが現れ、自分たちは彼女の母の妹と姪で、親せきよ。私は治療師で、私が疑うような症状なら、自宅へ連れて帰ったら手遅れになる。私たちを信じて託してくれたら治して帰すわと申し出ます。ただしあなたのことは移動ポータルの役人が受け付けないからここで待ってと言います。マクリーヴには難しい判断でしたが、彼女の命を救うために、彼女を渡し、すぐそばのポータルにたどりついたところで彼女たちの脚にしがみつき、移動先の惑星へついていきます。ライキーは伴侶をどこまでも追いかけるものだ。

サキュパスの惑星についてみると、子供たちがボール遊びをして人々が行きかう街があって、ライキーの住む場所と何ら変わりない様子にマクリーヴは拍子抜けします。痛みで意識を失ったクロエを抱きかかえ、案内を受けながら急いで叔母の家に運び込みます。家は家具が置かれ、自分が住んでもおかしくなさそうな小ぎれいな場所でした。

サキュパスの惑星では、罪人をポータルから追放していたようで、マクリーヴを虐待したルウェレは罪人のひとりだったそうです。クロエに聞かせたマクリーヴの苦悩の告白を漏れ聞いた今に至るまで、罪人を追放したことが長年にわたって被害を与えていたとは想像もしていなかったと言われます。またオークションの知らせがあるまではクロエの存在も知らなかったそうです。追放先で悪事をはたらくサキュパスを狩る狩人がいて、赤ん坊を守るために逃げ出そうとしてウェブに殺されるまでは、クロエの母は最も優秀な狩人だったそうです。あるころからそのポータルを通じて、サキュパス側の惑星にも様々な種族のアウトローが流れ込むようになり、治安が悪くなって騒乱が起き、サキュパス滅亡の危機があったそうですが、そのタイミングで森の側でマクリーヴとモンローによる異種族の掃討作戦が展開され、彼らは生き延びることが出来たそうです。マクリーヴはそんな事情があったとは夢にも思わず驚いていました。

検査をすると言われ、彼女を見守るなか、もしも疑い通りなら、治療を受ければ助かると言われますが、その治療法とはコンソートと呼ばれる男性に愛してもらって身体の毒を清めてもらうことだというのです。

マクリーヴはずっとクロエに対して、自分にサキュパスの管をさして他のことを考えられないくらい魅惑していると強く非難してきましたが、叔母によれば彼女には管が出来ておらず、つまりマクリーヴ自身が彼女に傾倒していただけだということがわかります。またサキュパスは通常愛を交わせばお互いにエネルギーを交換しあい、相手をパワーアップさせるものだが、受け取る栄養(異性の性的な体液)に自分のことが好きではないという感情が混じれば、それは受け取る側の毒となってしまうそうで、1度だけなら問題なくても、2度3度となれば毒が回って死ぬしかなくなってしまうそうです。自分が中毒症状にされてしまうことを恐れていましたが、マクリーヴ自身が彼女への嫌悪でクロエを毒してしまったのです。

満月の夜に、制御されない獣がクロエと交われば、弱っているクロエの命はないと宣告されますが、マクリーヴは絶対に彼女を助けるといって連れ帰ることにします。クロエの従妹は強く反対しますが、サキュパスたちにとってマクリーヴは恩人、その恩に免じて彼女を任せてほしいと頼みます。

ポータルを通って急いで館へ戻ったマクリーヴは、与えられた痛み止めをクロエに飲ませると、大切に愛します。満月の夜に、彼は長い人生で初めて獣を徹頭徹尾制御することができ、何度も愛し合うことができました。彼はクロエのエネルギーを受け取って過去最高に力がみなぎっていました。彼女は俺の伴侶だと深い確信を持ちます。

マンローに報告しようと電話しますが連絡が付きません。マクリーヴは大変だから邪魔するなとマンローに言われていて、黙っていたようですが、ある魔法使いが人間をライキーに変化させようとして何人も殺しているらしいという噂がきこえてきたので、マンローが調査に出掛けて行方不明になったと言うのです。

クロエが一人でいると、父の書斎にいたデーモンが現れました。私がわからないのか? それは父親のウェブでした。ロテールに殺されたそうですが、その前にデーモンやライキー、ヴァルキュリー、ヴァンパイアなどローアの種族の血清カクテルを服用したことで、変化してより強い生き物に生まれ変わったというのです。そして弱い人間を守るよりも、自分が新しいオーダーで世界を征服する、自分の愛する二人きりの存在チェイスとクロエに助けてもらって。といったので、クロエは気が狂ってしまったのだろうかと思います。母を殺したのはあなた?と聞くと、罪悪感もなく認めます。私のことを応援してくれた父はもう失踪したあの夜に死んだのだ、と思います。

匂いに気づいたチェイスが獣化して駆けつけてきて、相手がウェブとは気づかず組み伏せ、殺そうとしますが、クロエがとめます。マクリーヴは大切な君を生み出してくれた存在だから、復讐は諦めると言ってくれ、クロエはウェブを逃がすことにします。危機に陥っているマンローを助けに行きましょう!

エピローグ  魔法使いに拘束されたマンローは、獣を魔法で縛られて自意識を奪われた同じクランのマダーに殴られ続けています。強い感情で獣が飛び出したところで魔法使いに獣を魔法で縛られると自分ではなくなってしまうということを理解したマンローは、どんなに挑発されても、暴力を振るわれても冷静でいました。双子の獣は制御がきかず、暴力沙汰は日常という900年で鍛えられていたために、応援を待ちながらしのいでいます。ところが牢獄にふらふらになった若い女性が別の魔法使いに連れられて入ってきます。彼女は・・・俺の伴侶だ! 彼女は石化の魔法をかけられ苦しんでいて、お前が何もしなければ今夜までの命だと言われます。彼らはマンローのアルファとしての能力、人間に獣の一部を感染させ、ライキーを生み出すことを狙っていました。

マンローは苦悩し、自分自身に考えろ!と言い聞かせます。若い女性は名誉ある存在でいさせてください。あの人たちの奴隷になりたくない。もしも感染させたら、あなたを絶対に許さないと苦痛のなかから訴えますが、マンローは彼女を見殺しにすることはできませんでした。まずは命を助け、赦しを乞う方法はその後考える。マンローの獣が彼女に噛みつくと、彼女の心臓のペースが間遠になり、ゆっくりと止まっていきます。獣はなんども吠えながら彼女の首に牙を突き刺します。牢の外から魔法使いの高笑いがきこえてきて、自分の獣を束縛してくる魔法の力を感じます。どうやったら自分がない状態で伴侶を守れるだろう。ウィル、敵に気を付けて、俺を助けてくれ。そうすれば伴侶を助けられる。彼女が最後の息で漏らしたことばは「あなたを・・・きらい・・・になる」(終)

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​それぞれの種族が否応なく巻き込まれ、種族の滅亡がかかる争いとなる大決戦が近づいている!? ローアを舞台にしたこの一連のシリーズをもっと読みたいですね!
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