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第7話 輸送列車を破壊しろ
ここは再びシエルの部屋。
やはりベットで寝ているゼロ。
リズムよく寝息を立てている。
そして、ゼロは静かに目を覚ましゆっくりと起きあがった。やはり隣にはゼクトが寝ていた。とても気持ちよさそうに寝ている。
ゼロは、そこで傷の事を思いだし、腹を見た。どうやら治っているようだ。きっとセルヴォが治してくれたに違いない…と、ゼロはそう思った。
そういえばシエルは…と思い、シエルを探した。
シエルは、いすに座って机の上でうずくまって寝ていた。
ゼロは、立ちあがり自分のかぶっていた毛布をシエルにかぶせてやった。
―ん?ここがなんか変に盛り上がってるなぁ…―
そう思って、そこをそっとめくって見ると、ゼクトが毛布にくっついていた。ゼロは、呆れ顔をする。そして、ゼクトをつまみ引き離そうとしたが、毛布をしっかりと掴んでいたため離せなかった。再び呆れ顔をする。
ならば…と思い、ゼロはゼクトにデコピンをお見舞いしてやった。すると…
≪…何すんだよ!!今いいとこだったのに!!≫
と、突然起きゼロに怒鳴りつけた。
「静かにしろ…シエルが起きるだろうが…」
≪ぅ…ごめん…それより何でデコピンなんだよ!≫
「オマエが毛布から離れないからだろ…」
≪だからってデコピンはないぜぇ~…≫
と、話していると…
「ぅ…うぅん…」
シエルが目を覚ました。
「馬鹿野郎!オマエがうるさいからシエルが起きたじゃないか!!」
≪知るか、んなもん!!ってかなんでオレのせいなんだよ!≫
「……………とにかくオマエのせいなんだ!」
≪何だよ今の間はっ!?≫
「細かい事は気にするな!」
≪何じゃそりゃ~~~~~!!≫
いつもの漫才コンビだ。
「二人とも、ケンカは良くないわよ!」
と、シエルに言われ、言い合いをやめる。
「ぁ…そうだ…毛布、ゼロがかけてくれたんだよね?」
「あぁ…」
「ありがとう…」
「いや、俺は別に…ただ…俺はレプリロイドだし寒さなんて感じないから…それに、シエル…寒そうだったから…」
「…ゼロ」
≪さすがはゼロ!シエルだけには優しいなぁ…オレには全然優しくねぇのにさぁ!≫
「何か言ったか?」
≪別に~!≫
―でたよでたよ…ゼクトの『別に~』―
「あ、そうそう…ゼクト君がゼロの代わりに持って来てくれたデータを解析したんだけど…残念ながら、ほとんど壊れていて使えそうもなかったの…」
と、シエルがそうい言うと、
≪ゼロのせいだぞ!メモリーに向ってバスターショット撃つから~≫
「仕方ないだろうが…でも、謝っておく…すまなったな…」
「いいのよ!武器に関する情報は一部回収に成功したから、技術者のセルヴォに渡しておいたわ」
「そうか…」
「危険な目にあわせてしまっただけで…本当に…ごめんなさい。これにこりず、また私達に手を貸してくれるかしら?」
ゼロは、コクリと頷いた。
ここは、セルヴォの研究室。
どうやら、新しい武器を貰っているようだ。
「これはな、トリプルロッドといって、四方八方に突く事が出来るんだ」
「
四方八方って普通に突けると思うんだが…
」
「ん?何か言ったかい?」
「あ、いや…別に……」
慌ててなかった事にするゼロ。
そこに…
≪「四方八方って普通に突けると思うんだが…」だってさ!!≫
と、いたずらっぽくゼクトがそう言った。
「ば、馬鹿!!何言ってるんだ!」
≪だって、ホントの事じゃんかよ!!≫
「だからって、口に出す事はないだろうが!!」
≪知らねぇなぁ…聞こえちまったんだから仕方ないだろ?≫
「オマエ…
握り潰すぞ!!
」
≪ひえ~前より怖くなった~≫
ゼクトは棒読みでそう言った。
「まぁ、まぁ、二人とも…落ち着いたまえ…」
セルヴォが止めにはいる。
そして、二人にキッと睨みつけられてしまった。
微妙に後退りするセルヴォだった。
「そ、それより…シエルのところへ行ってあげたらどうだい…?」
少しビクビクしながらそう言った。
「あ…そうだな…行くか…ゼクト…」
≪お、おぅ!!≫
二人はセルヴォの部屋を後にした。
―ウィィン…
≪イェーイ!!一番のりー!!≫
「・・・・・・」
≪何だよ!!もっと悔しそうにしろよ!!≫
「・・・・・・くだらん」
≪・・だとテメェ!!≫
「ここまで競争してやると誰が言った…?」
≪だって参加してたじゃないかよ!!≫
「フン…俺はいつもどうりに走っただけだ…参加などしてない…」
≪・・・・・・≫
部屋に入って早速漫才か!!
作者の私はそう思う…。
「まぁまぁ二人とも、落ち着いて…」
シエルにそう言われ、言い合いを止める。
「そうだ…シエル、次は何をするんだ?」
あ、そうね…と言い、話しを始める。
「敵の輸送列車を破壊して、敵の補給を邪魔したいの。偵察班からの連絡によると…敵の列車は、今、旧プラットホームで荷物を積み込んでいるらしくて…攻撃する、絶好のチャンスみたいなの。この輸送列車を…破壊してくれないかしら…」
ゼロはいつものように、こう言う。
「あぁ、解かった…行くぞ、ゼクト…」
≪了解!!≫
ゼクトは敬礼っぽくやって見せた。
そして二人はその場所へと向った。
地下鉄の場所(?)に着くとシエルから無線が入る。
『輸送列車は、その地下道の奥にあるわ。気をつけてね』
ゼロはそこのはしごを降り、進んで行った。
すると、目の前に底がなさそうな穴(?)があった。
「………」
≪飛べないとか言うなよ?≫
「…飛べない…(笑)」
≪はぁ?≫
「…嘘だ…(笑)」
≪おい…!!≫
ゼロは、その穴(?)を飛び越えるとまた同じようなものがあった。だがこれも軽々と飛ぶ。
また少し進むと今度は何やら向こうから小さなバイクのようなものが走ってきた。
そいつは、ケルベロスといって、砂煙をあげて地面をひたすら走る一輪メカニロイド。真っ向から勝負するのは不利と思ったゼロは、一旦かわしてから背後からゼットセイバーで斬り付けた。
天井にはシールキャノンがいた。以前倒した事があるのでそいつは問題無く倒して行った。
≪なぁ、ゼロ…≫
「何だ?」
≪さっきの一輪メカニロイドさぁ…≫
「……?」
≪乗っかってみたいと思わなかったか?≫
「…は?」
≪だってさぁ…乗ってみたいじゃん≫
「アホかお前は…乗ったとしても穴に向って走ってそのままおさらばじゃないか…」
≪オレは空飛べるから…直前に飛べばいいさ!≫
「俺は無理だぞ…?というか敵に乗るなんて真っ平御免だ…」
≪あ、そう…≫
くだらない話しは置いといて…とにかく前に進んで行った。
そして、ゼロはまた足を止めた。
それは、導火線のような物だった。
その、縦穴の上にぶらさがっている線は、電気が流れたまま剥き出しになっている。振れるとダメージを受けかねないのでゼットセイバーで切る事にした。
ジャンプをして回転斬りで線を切り、穴を飛び越え次のところも同じようにして前に進んで行った。
たまにケルベロスの存在を忘れ激突しそうになった。(のはゼクトだけ)
そして、ゲートのところを通って行くと、敵がそこにいた。
そいつは、メタルーク。護衛メカである。メタルークがゼロの行く手を阻んでいるのだ。ゼロは、ゼットセイバーにサンダーチップを装着し、チャージする。
「ていっ!」と言う掛け声と同時にゼットセイバーを叩きつけた。すると一時的にメタルークが止まった。ゼロは何度も斬りつけて行った。
それで、すぐには破壊できなかった。さっきの手順をもう一度くり返し、メタルークを破壊した。
そこから出ると、列車が目の前に停車していた。
『ゼロ、大変!輸送列車には、以前ベースから盗まれたサイバーエルフが積み込まれているらしいの。敵の本拠地にもって行かれたら、きっと悪い事に利用されるわ。助けてあげて…お願い!』
そう、シエルに言われ、列車に乗った……その時、列車は発車してしまった。
『発車しちゃったみたい。さらわれたサイバーエルフを助けないと…ゼロ、お願い!』
ゼロは、上に登って行った。すると、目の前に敵がいて、その敵はゼロに向って襲ってきた。避ける暇もなく攻撃をまともにくらってしまったゼロ。だが、即攻撃返しをした。だが腕の部分で防御され無効になってしまった。
その敵―パンテオン・ウォーリアは、腕部分を強化したパンテオンだ。その腕で、どんな攻撃も防いでしまう。
そんな敵を相手に、ゼロはチャージをあて、動きを止め、倒した。
≪大丈夫か、ゼロ?≫
「…あぁ…これくらいどうってことない…」
その先も、パンテオン・ウォーリアがいた。
その上には、空を飛ぶパンテオン・フライナー。
さっさと倒して、先へとむかう。
列車の二両目に着き、中を通って行った。
その車両には、パンテオン・ウォーリアとクラッシュローラーがいた。
倒し方はもう慣れているらしくさっさと倒す。
三両目に移ろうとしたが、敵がいたので少し待った。
そいつは、レイブンと言って誘導ミサイルを撃ち突進してくる習性を持つメカニロイド。だが上にいたので、特にこちらの存在に気付いていなかったらしくそのまま行ってしまった。
上にあがり敵を倒していき列車の機関部分に着き、ゲートの向こう側へと行く。
『その車両が幹部みたい!サイバーエルフは捕まっているのはそこよ!』
ゼロは戦闘体勢に入る。
敵の名はパンテオン・コア。名前のとおり中心がパンテオンのようになっている。
そいつはまず、下の所から小さな炎を2回出した。そして大きな炎を出してきた。
≪ゼロ?コイツ倒せるか?≫
「この俺に斬れないものはない…」
≪は?≫
「言ってみたかっただけだ…」
≪ぉぃぉぃ…≫
ゼロは、サンダーチップを装備しゼットセイバーに力を溜め始めた。
タイミングを見計らいゼットセイバーを叩きつける。
今度は、ゼロが立っていた所の部分が上がり上にあるトゲに刺そうとした。
刺される前にと、ゼロはその場所から降りたのだが、また降りたところの部分が上がり、また避け、また上がり………と、幾度か続いた。
―ちっ…以外と手ごわいな…―
そう思いながらも、ゼロの方も攻撃を仕掛ける。
だが、一向に破壊される傾向は見せられない。
『ゼロ!あと一分で敵ベースに着いちゃうわ!』
「問題ない…すぐに倒す…」
『でも…』
「俺を信じろ…」
『……解かったわ』
ゼロは、何度もゼットセイバーで叩きつけた。(つまりチャージ斬り)
そして、そこのところから何かか出てきた。
『ゼロ!それはサイバーエルフが積み込まれているカプセルよ!』
「ゼクト!あのカプセルを受けとめろ!!」
≪合点承知!!≫
ゼクトは、上手くカプセルをキャッチ。
ゼロのもとへもどる。
『ゼロ!もうすぐ着いちゃうわ!早く脱出して!』
「了解!すぐに脱出する…!…ゼクト!行くぞ!」
≪おう!!≫
ゼロは列車のそとに出て、そこから飛び降りた。
そして、遠くで爆発音が聞こえた。
―ズザザザザザザザザ…………ドサァ!!
ゼロは、森らしきところに不時着。
あとからゼクトがカプセルを持ってやって来た。
≪大丈夫か?ゼロ?≫
「…っ…大丈夫だ…何ともない…」
≪よかった…ならいいけどさ…!≫
そして、二人はベースへと転送してもらった。
ゼロとゼクトは、トランスサーバの部屋からシエルのところへ行った。
≪わ~い☆またオレの方が早かったぜ~☆≫
「だから…競争なんてしてないから…」
≪何だよ~!!走ってたじゃん!!≫
「アレは早歩きだ…走ってなどいない…」
≪しらね~よ!!≫
漫才炸裂!!ボケがゼロでツッコミがゼクトという感じだ。だがたまに逆になるらしい。
それはともかく…
「二人とも?漫才やってるところ悪いんだけど、話していいかしら?」
と、シエルが割り込む。
「漫才か…やっているつもりは無いんだがな…」
≪思いっきりやってると思うんだけど…≫
「そうなのか?」
≪そうだよ!!≫
「ふ~ん…」
「だから漫才やってないでってば!!」
「あ、スマン…」
とりあえずやめにする。(とりあえずかよ!!)
「ゼロのお陰でさらわれたサイバーエルフは助ける事が出来たわ!おまけに、敵の補給路も破壊できたし…ありがとうゼロ、すべてあなたのお陰だわ」
「……い、いや…俺は…言われた事をやったまでだ…」
ゼロがそう言ったので少し間を置く。
「ゼロが助けたサイバーエルフはまだ赤ちゃんだけど、大きくなったら凄い能力を使えるようになる貴重なサイバーエルフなの。大事に…育ててあげてね…」
「………」
ゼロは何故だか無言だった。
すると、
≪お~い!ゼロ!サイバーエルフを育てるのはオレに任せて、ゼロは休んでな!!≫
と、ゼクトがそう言った。
「まて、ゼクト…エネルゲン水晶を持っているのは俺だぞ…」
≪あ、そうだった…≫
そして二人はトランスサーバでサイバーエルフを育てに行った…。
第8話へ続く・・・
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