NOVELS ROOM

第9話 緊急指令



ゼロとゼクト。再び何かしながら部屋にやって来た。

「≪じゃんけんほい!≫」
≪あっちむいて、ホイ!≫

『あっちむいて、ホイ』をやっていた・・・。

それは何故か・・というと・・・




≪ミッション終了だな!!≫
「あ、あぁ・・・。」
≪疲れて帰ってきたからなんかしようぜ!!≫
「普通休むだろ・・・。」
≪うるせぇ!!≫
「じゃ、何やるんだ?」

ゼロは、いかにも嫌そうに言った・・・。

≪『あっちむいて、ホイ』!!≫
「はぁ???」
≪知らねぇのか?≫
「知ってるけど・・・。」
≪じゃ、やろうぜ!!≫

仕方なく、『あっちむいて、ホイ』をやるはめに・・・。




で・・・・・、

「あら、二人ともお疲れさ・・・、」

シエルは途中で言葉を止めた。
何故ならば、ゼロとゼクトが『あっちむいて、ホイ』をやりながら部屋に入ったところなのだから・・・。
しかも、丁度ゼロが負けたところ・・・。

≪いぇ~い!オレの勝ち~!!≫
「・・・・・・。」
≪ゼロ案外じゃんけんに弱いんだなぁ~!≫
「・・・・・・。」
≪・・・まぁ、いいや≫

と、

「二人とのお帰りなさい、お疲れ様でした・・・。」

シエルが苦笑いをしながらさっきの言葉を言い直した。

「た、ただいま・・・。」

ゼロは、恥ずかしそうにそう言った。
ゼクトはそれを見て、ニヤニヤしている。

「おかげで仲間をまた救う事が出来たわ。彼からの情報によると、敵はこのレジスタンスベースに大規模な攻撃を・・・・・・、」

―ヴィーヴィーヴィーヴィー!!

シエルが話している途中に警報が鳴り出した。

『緊急事態発生!緊急事態発生!敵大型メカニロイド接近!!敵大型メカニロイド接近!!』

「なんですって!?」

『このままだと、ベース直撃です!!』

「わかったわ!全員ベース正面に集まって!みんなでこのベースを守るのよ!!
ゼロ!私達は出来るだけ頑張って時間かせぎをするわ…あなたは後ろから回り込んで敵を攻撃してくれないかしら…」
「わかった…ゼクト、行くぞ!」
≪了解!!≫

二人はすばやくトランスサーバで向った。




『巨大なメカニロイドはその先みたい。気をつけてね、ゼロ』

 ゼロは前へ進み、壁を登り外に出た。

「・・・反応があるのはこのあたりか・・・。」

ゼロはそう呟いて、前へ出る。
と・・・、

≪ゼロ!上!≫

ゼクトが上を指す。
するとどうだろう。上から巨大なメカニロイドが振ってきたのだ。

ズガーンと、音を立てて着地するメカニロイド。
そこでシエルの通信が入る。

『まだモニターでは確認できないけど、反応でどれぐらい大きいのかわかるわ・・・。
ゼロ、とにかく撃墜をお願い・・・。』

「了解した。」

その巨大なメカニロイド――ヒッタイド・ホッタイド――は動き出した。
ゼロはその後を追う。

ヒッタイド・ホッタイドは動き出したが、スピードはそれほど速くなく、撃墜には簡単だろうと思えた。
だが、遅いがために攻撃要素はいろいろだった。

一番後ろのハッチからは、設置型の爆弾を落としたり、上のハッチからはパラソル型の爆弾が出てそのうえ、グライアイも出てくる始末・・・。
撃墜するには多少困難だった。

だが、そんな事でへこたれないのが、我らがゼロなのである。

爆弾なんて、出てくる前にそこを攻撃して撃墜すれば良いこと。
相手の裏をかけとはこういうことだ。
たとえ、この巨大メカニロイドが裏の裏をかこうとしても到底無理。
破壊だけしか脳のない機械なんぞ、裏の裏をかけるはずもない。

ゼロはまず、後ろのハッチから破壊することにした。
ゼクトは、お得意のスパイラルショットで、上から落ちてくる爆弾を破壊していた。つまりは援護役だ。

Z-SABERを振り回し、ハッチに何度も斬り付ける。
だがなかなか破壊できない。

≪ゼロ!何トロトロやってんだよ!≫
「黙れ。お前は援護してろ。」
≪全くゼロは!≫

そういって、ゼクトは後ろのハッチに両手をかざし、パワーをチャージさせる。

≪チャージMax!行くぜ!スゥパイラル!!≫

―バシュン!!

ゼクトのスパイラルショットは、勢いよくハッチに向かい、命中。

後ろのハッチは音を立てて壊れ、そこからは爆弾は出なくなった。

≪ヘヘッ!どんなもんだい!!≫
「・・・良いから、援護を続けろ。」
≪あいよ!≫

この巨大なメカニロイドがベースに近付くまで、まだまだ距離がある。撃墜にはまだ余裕があるということだ。
だが、休む暇はない。一刻も早く破壊しなければならないのだ。

今度は上のハッチを破壊しなければならない。
だが、巨大であるがために、攻撃は届きそうもない。
ゼロは、バスターを取り出し、上のハッチ目掛けて連射し、当てていく。

と、シエルから通信が・・・、

『やっと確認が出来たわ。
・・・予想していたより凄く大きいわね・・・。
こっちも、何とかしてみるから、ゼロも頑張って!』

とりあえず、ハッチに集中攻撃をするゼロ。
ゼクトは依然として援護を続ける。

何とか上のハッチも破壊。
だが、バスターでやっていた所為か、かなりの時間ロスをしてしまった。

『大変ゼロ!巨大メカニロイドがベースに到着するまであと5分しかないわ!お願い!はやく破壊して!』

「5分もあれば十分だ。」

そういって、本体を攻撃するのだが、さすが本体、耐久性は高いようだ。
依然としてグライアイは無限に出てくる。正直ウザイ。

グライアイに攻撃を加えるついでに本体にも攻撃。
ゼクトも、必死で本体を攻撃している。

「っち・・・。」

とっさに舌打ちをするゼロ。だが、時間は止まってくれないのだ。
早く破壊しなければ、ベースが危ない。

『ゼロ!ベース到着まで後1分しかないわ!!』

「もうそんなにも時間が経ってるのか・・・。急ぐぞ、ゼクト。」
≪合点承知!!≫

ゼロはセイバーのエネルギーをチャージ、ゼクトはスパイラルショットのチャージをする。
そして・・・、

≪チャージMax!!くらえ!スパイラルゥ!!≫
「てぇい!!」

ゼクトは、スパイラルショットを打ち込み、ゼロはセイバーを叩き込んだ。
すると、巨大メカニロイドは動きを止め、破壊音と共に消え去った。

目の前には、ベースのゲートがあった。

『ゼロ、ありがとう!おかげでベースは守られたわ!
本当に・・・、ありがとう・・!』

そして、二人はそのままベースの中に入っていった。




ゼロとゼクトが、部屋に戻ってきた。
すぐにシエルは声をかける。

「ゼロ、ゼクト、お疲れ様。おかげでベースの入り口は突破されずにすんだわ。
本当に二人とも、お疲れ様・・・。」
「シエルもな・・・。」
「・・・ありがとう・・・。」
≪ふぅ・・・、ホント疲れたぜ~。ゼロ、後でエネルゲン水晶くれよな!≫
「俺に命令するな。」
≪何だよ!後ろのハッチ壊したのオレなんだぞ!感謝しろよな!≫
「あぁ、そうだったな。感謝するぞ。」
≪てめぇ、棒読みしやがって!!≫
「・・・さて休むか・・・。」
≪こら!無視すんな!!≫

その光景をやれやれと見るシエルであった。


第10話に続く・・・。

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