駄目人間は箱の中

駄目人間は箱の中

風穴

いつでも風穴ならあいてる
君がいなくなった日から
虚しさや悲しみなんて
そんな言葉で片付けたくない

この街にいる目的の
半分を一度に失くしてしまったよ

新しい人を見つければいいさ
気楽になればいいさ でも
誰といても君と比べてしまう
触れるほど広がる穴さ

こんなに当たり前のことを
今更ほしくなるなんて
旅先の知らない人に
君の姿を重ねそうになる

手を伸ばしても届かないはずなのに
どこかにいそうな気がするよ

忙しさに心を殺せたら
考えずにいられたら
僕に吹く風はいつも冷たくて
からっぽの体を抜ける

少しずつ君のことを忘れて
この街じゃないどこかで
誰といても君と同じように
想うことはできないはずさ


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