駄目人間は箱の中

駄目人間は箱の中

偏愛主義4

『今日のきみに贈る歌』
「Giant Steps」収録。
「何にも欲しくない 何にも欲しくない きみだけがいればよかった」という
始めの一行だけで心の柔らかさが伝わってきます。
渡辺美里は「君」だけど、大江千里は「きみ」と書く。聴くだけではわからない
けど、漢字が多すぎない言葉のやさしさに安心します。
恋の初心に立ち帰るような一曲です。

『おねがい天国』
「red monkey yellow fish」収録。
「1234」収録の「ハワイへ行きたい」という曲は、あくまで「行きたい」ですが、
この曲はもうハワイでくつろいでしまっている感じ。
1980年代後半だと、旅行でハワイは定番になってましたから。
「彼女に休暇をあげなよ しょっちゅうふたりじゃ恋もつかれる」
という詞は秀逸。息抜きをして、何事もほどほどがいいって事でしょうか。

『ビルボード』
「Solitude」収録。
新レーベルから出た第一弾がこの曲でした。
情景やそこに纏わりつく想いの描写が豊かで、歌詞の構成は二重丸。
アレンジもピアノが引き立って、年相応の大人になった印象。
「僕らの夢はそれぞれ始まったばかり」
決別の後のこういう潔さに憧れます。

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