バラと車のミュージアム ミュゼファリナ

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5.Fiat Ritmo



私の130TC

この車は1984年式FIAT Ritmo ABARTH130TCというやつです。もちろんベルトーネの美しいデザインも素晴らしいのですが、この車はそれ以外に五感をフルに活用して乗る車だと認識してます。
この車はね、乗っててとても楽しいんです。なんかわくわくしてしまうんす。この感覚はわたしのようにウイルスが全身に回らないとわからないでしょう。

まず見て美しい!イタ車はね、どんな大衆車にも当てはまりますがね。乗る前にまず全体を観察してうっとりしてしまいましょう!内装は安っぽいところもあるけどね。あんまり気にしたもんでもないんです。

そして、独特の室内の香り、油くさいようななんともいえない感じなんですが、そこが男の仕事場ってな感じでいいんですね。

それから、キーをまわしてエンジンをかけましょう!そしてエンジンの奏でる音を聞きましょう。キャブ車だから最高の快楽が待ち受けてます。健康状態も音でわかればウイルスも回りきり末期患者ですね。私ははまだそこまではいってませんがね。

だから、ハンドルを握ったときのエンジンの鼓動がその気にさせちゃうんですね。そして無用なアクセルを吹かしてしまうんです。(汚染物質をばら撒いて申し訳ない!)

そうしたら、その気になってついつい一生懸命運転しちゃうでしょ!気がついたらおなかがすいてるんですね。健康的にたくさん食べれます。

このようにして非常に健康的に乗れる車でした。
しかしこの車にも私にとってたった一つだけウィークポイントがあるんす。錆びてぼろぼろになってしまうんです。ドアはぶらぶらで落ちそうだしトランクから外は見えるし最後は大変哀れな姿でした。
ということで実はつい先日スクラップに出してしまったんですね。残念でしたがしょうがないですね。

写真はスクラップに持っていく直前の姿です。もちろん最後は軽快にふかして運転してやりました。また、機会があったらぜひほしい一台です。

リトモ2
フィレンツェでの写真です。Ritmo60CLというエンブレムが付いてました。ボロでしたが私のやつより遥かに程度がいいように思いました。

やっぱりイタリアは気候がいいのかな?だいたい日本みたいな異国の地で走らせようということに無理があるのかも知れないですね!

しかしイタリアでもRitmoはほとんど見かけません。だいぶ台数が減ってるみたいです。

125TC
これはニースで見つけました。なんと!125TCです!しかもrosso(赤)です。(イタ車といえば赤か黄色しかないな、と私は思ってます。)私は初めてみました。この車も恋焦がれていたので、見たときは片思いの彼女にばったり行き会ったような衝動を受けました。もちろん日本では見たことがありません。そもそも日本に何台あるか?2桁あればいいほうかな?これはぜひ一度所有したい一台です。

しかしヨーロッパで車の写真を撮ると、どこで撮っても周りの景色とうまく溶け込んでしまうんですかね?本当に不思議です。

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