古本屋で100円読書

古本屋で100円読書

栄光の挫折 「BOOKS」 



 うろ覚えの読書記録です。少しずつ書棚を見ながらアップして行きます。  

 面白いか面白くないかなんて個人の主観の問題です。ですから、他の人にとって最高の作品であっても、挫折した作品はいっぱいあります。ここではそんな栄光の挫折本を、紹介したいと思います。
「ええ~っ。こんな面白い作品がダメだったのぉ?」「ああ、私もこれはダメだったわ」など、どうか笑ってくださいな。
 どんどん更新していくつもりです。だって、たくさんあるんですよ~。しくしく。(←やはり、アンチ・インテリ…)
るりのホンネで読書
No. 書籍名    著者名    出版社  感想
1。 魅せられたる魂    ロマン・ロラン    岩波文庫1~9巻  文体が合わなくて挫折。もう一度再読するつもり。
2. 嘔吐   サルトル    哲学者なのでひねりが入っています。でも、全く印象に残ってない。最初から、ダメーと言う感じだった。高校生じゃ無理もなかったかも。  
3.   シーシュポスの神話   アルベルト・カミュ  出版社  挫折
4.    失われた時を求めて   マルセル・プルースト    最初は面白いと思うのですが、延々と同じ調子で続くので挫折。読み通すには根性要ります~。
5. ボバリー夫人 フローベール  だって、面白くないものは面白くない。(←ホンネ)
6. バラの名前    ウンベルト・エーコ    東京創元社  晦渋な文学。ある方によると、脳髄を絞ったような作品とか。当然、挫折。
7. ファウスト    ゲーテ    新潮文庫  難解すぎて挫折。しくしく。
9. ナイン・ストーリーズ J・D・サリンジャー 新潮文庫  なんかひねくれてませんか? めちゃ落ち込みますがなー。
10. わたしたちが孤児だったころ カズオ イシグロ 早川書房  あまりの単調さに死んだ…。ひぃぃぃ。。
11. イリアス ホメロス  昔の作品は、今と違って言葉が豪華です。(=今なら編集さんに「もっと文体をスリムにしろ」とつき返されてしまうのではないかと…)だんだんその装飾過多の文章に、食傷気味になってしまい挫折です。
12.  必死になってくらいつこうとしたのですが、やはり、これも挫折。どうもギリシャローマの古典系は私には無理らしいです。
13. アーサー王物語 トマス・マロリー  とにかくやたらたくさん人が登場するので、誰が誰か分からないのです。おまけに作中人物がひどく野蛮で、倫理観がないように感じてしまってちょっとダメでした。ほぼ同じことの繰り返しのように感じましたし…。ふぅ。。。
14. アガメムノーン アイスキュロス  無理だと気づいていながら、意地と期待で読もうとしたと思います。結果はご覧のとおりです。ハィ。。。。
15. 人形の家 イプセン  これは物語ではなく脚本形式です。台詞の中にト書きが入るのがダメで挫折しました。後読了。2004年9月 
16. かもめ チェーホフ 岩波文庫  これも戯曲です。当然ですが、台詞の上に名前が来ます。いちいちそれを読んでたら、作品に乗れなくて挫折です。
17. カラマーゾフの兄弟・全4冊 ドストエフスキー 岩波文庫  ドストエフスキーって熱狂的なファンがいるみたいですが、私は苦手です。どうも作品世界がどろどろしていて、めげてしまうのです。溜め息…。あぁー。
18. 東方見聞禄 マルコポーロ 教養文庫  私、これでもノンフィクションは好きなのですが、これは退屈でした。口述筆記した人がまずかったのかも。ただの記録で終わったのかもです。
19. 伊豆の踊子 川端康成 新潮文庫  ドナルド・キーン氏によると、この方はかなり複雑な性格の持ち主だったそうです。 そのせいか、単純な私とはバイオリズムがことごとく違っていて、一文を読んだだけで 「もう、だめ、この人」 と思ってしまいました。
20. 雪国 川端康成 岩波文庫  あまりにも名作、名作と言われるので挑戦しました。 結果はやはり挫折。 誰にでも相性が悪いのはあると思います。
21. 破戒 島崎藤村 岩波文庫  この方もかなりむちゃくちゃな倫理観で生きていた人みたいですね。 どうもそれ系のオーラを放つ文体は、苦手。 挫折です。
22. 眠られぬ夜のために ヒルティー 岩波文庫  哲学者が難解に話しているので、だんだんつまらなくなって挫折。 はっはっはっ。 何事も単純が一番さ…。。。(エ
23. ディヴィッド・コパフィールド ディケンズ  ものすっごく評価の高い作品ですが、どうしてか私にはつまらなくて挫折。
24. 二都物語 ディケンズ  一作はダメでもこれは気に入るかもと思って読んだのですが、やはりつまらない。 ゆえに、挫折。
25. イチゴ白書 ジェームズ・クネン 角川文庫  これ、2回挑戦したのですが、全く期待はずれ。 だから何が言いたいっちゅうねん! まあ、あれです。 有名な台詞「本当に、僕たちはいったい何者なんだろう」収録。 これが多分オリジナルですね。
26. 怒りのぶどう全3巻 スタインベック 岩波文庫  最初は面白いと思ったのですがだんだん、ダメだーと感じて挫折。
27. 武士道 新渡戸稲造 教文館  彼の知性が半端でなく、ほとんど天才の域に達しているのはまちがいありません。 しかもこの難しすぎる文章を英語で書いたというのですから。。。 正直賢すぎて難しくて挫折。 もっと平明な文体でないと、持論をぶつには退屈すぎます。
28. ゲド戦記 アーシュラ・ル・グイン 岩波同時代ライブラリー/td>  面白くないです。 もうそれだけです。 児童文学の金字塔なのになぁー。 しくしく。 
29. 停電の夜に ジュンバ・ラヒリ 新潮社  短編集のシニカルさに負けました。 9編中3篇まで読んで挫折。 これで、ニヤリとできるあなたは十分ひねくれ者!?  こんなのをウィットと取る人たちにはついて行けません。 私は古いんですよー。 Oct 4, 2004
30./td> 草迷宮 泉鏡花 岩波文庫  最初に話し始める言葉と、最後の方では4段、5段くらいの言葉の飛躍があります。 なので、何を言ってるのか分からない。 本当にわからないのです。
 話しが飛ぶ。とにかく飛びます。 その飛び方が分からない。 
以前の「春昼・春昼後刻」も分かりませんでしたが、恋愛物だったので何とか脳内補足できました。 が、これは恋愛ものではない。 なので、予想のパターンの範疇にもなく、脳内補足は不可能です。 さっぱり分からないです。Oct 4, 2004 td>
31 ジャングルブック キプリング 角川文庫  最初読み始めたときは好調でした。 愉快で、まるでディズニー映画のノリのよさ。 「ふん、ふん、ふん。。」と鼻歌気分でございます。
が、が、が。。。  
どこまで行っても「ふん、ふん、ふん。。。」では、物語に起伏がないのと一緒で、愉快そうに見えて、実は単調と言うことに。
 この単調は辛い……。
 しかも、描写が単純で深みがない。 おそらくヤングアダルト向けであるのと、筆者自身が、ジャングルを知らないからでしょう。 なので、何も印象に残らないばかりか、単調さに飽き飽きしてしまいます。
 こういう単調な場合、かえって難しそーに書かれるほうが、脳が覚醒するし、なんとか着いて行こうとするので、まだましです。 いや、全般に難しいのはダメですけど。w
 というわけで、いつしか眠くなったのでした。。。 ゴメンネ、キプリングさん。 簡単にさらりと書く場合、もっと物語を、起伏のある動的なものにしてくれないと、私は読めないんです。。。。 多くのライトノベルに私がついていけないのはその理由です。
 私って本当に作品の好き嫌いが激しいんですよー。 多分鬱だから、書き手の作る波に乗るのが、ストレスなのは耐えられないのだと思います。
 という訳で、あんまり面白くなかったです。。。。 Oct 29, 2004
32 JSA 朴 商延 文春文庫
 これは最高につまらない本でした。
 主人公はスイス人を母に持つ朝鮮系スイス人。 生まれてすぐにブラジルに渡ったということになっていますが、この設定が全く生きていない。
 わざわざ、自分は儒教的な韓国の思考について行けないと言いながらも、ねちっこい語りは韓国そのもの。 いまどき、同じアジアでも、日本ならこんなにねちっこくありませんぜ。
 だいたい、インテリ西洋女性が、設定どうりのアジア人の男を愛するはずがない。  
 現代日本女性だって、少なくともインテリであるなら、そんな男に情で絡められて結婚などありえない。 もっと女は、男が思っているより理性的に相手を判断して選ぶものですよ。
 そこら辺に、女は男の情に絡めとられて耐えるもの、尽くすものという、韓国的男女関係が見え隠れしています。 つまり、西洋インテリ女性という設定が、死んでいるのです。 と言うより、彼女の姿が全く見えてこない。
 なので、彼女のとる行動は全くちんぷんかんぷん。 西洋人と設定した彼女の人間性はもとより、女性としての考え方も、韓国人でない私には見えてきません。
 妻も同じ。 ブラジル人に設定しているだけで、それじゃ~韓国人の理想の妻でしょう、と突っこみを入れたくなります。
 で、いかにも韓国らしい”ハン(恨み)”をタラタラ、タラタラ。。。。。
 ああ~。うざい!!   
 いつまでもグチグチ言ってんじゃないよっ! 
 と単調さにだれてきてしまいます。 それに、私たちにはよう分からん韓国の、特殊な政治情勢を小出しにしてくるものだから、ちっとも話しが盛り上がらない。
 はっきり言って、駄作です。
(注:独断と偏見で切るのがココの趣旨ですから…考えがあわなくてもお許しを)
 これは韓国人の心情に合っているのかもしれませんが、残念ながら広範さを持たない作品です。
 「チング、友よ」もそうでしたが、韓国的な情と言うのは、全世界的に理解される人間の基本的な感情ではなく、文化や歴史の背景があって成り立っている地域性のある国民感情なのでしょう。
 シュリがすっごく良かったので、韓国ものに手を出したのですが、シュリが例外だったのか…? と、ふと思ってしまう今日この頃。 もう一冊、韓国の恋愛ものを買ってみたのですが、今は読みたい気分になれません。
 1/3まで我慢して、精神の疲労が著しかったので挫折。
 ふへぇ~。疲れたなぁ~。Dec 8, 2004
33 オーランドー ヴァージニア・ウルフ 4列3行  サマルカンド年代記を読んで、著しく疲労したのでしょうか?
 オーランドーは挫折です。  
 ニュースで気が塞いだからでしょうか?
 最近かけ始めたメガネが、疲労を感じさせたのでしょうか?
 それとも珍しく図書館で借りた本だからでしょうか? (本は買って読んだ方が面白いと言う人が多い。私も経験的にそうだと思います)
 どうして、挫折したのかを言うのもめんどくさい気分です。
 鬱が悪化しているのかしら?
 そうかもしれません。。。  
 ああ、つまんなかった~。(この本のファンの方、すみません)私、本音を語ると決めたのです。Jan 19, 2005
34 吸血鬼カーミラ レ・ファニュ 4列3行  昨日の夜、家族が寝静まったときに読み始めたら、ゾクゾクして、怖くなってしまいました。。。
 どうせ、西洋のお化け本なんて怖くない…
 そう思っていたので、予想外の怖さにびっくりしました。
 レ・ファニュは、しばらく世に埋もれていたらしいです。
 最近、正統派怪奇小説として復権しました。
 ただの、ホラーを書いて「脅かしたいんだよ~」という作家ではなく、雰囲気の盛り上げ方がとても上手いので、導入部分で震えてしまいました。
 こ、怖い……。
 結末は、西洋らしくて、怖くなかったのですが、(やはり、怪談は日本物が一番じゃw)導入の部分で、読むのが怖ろしくなってしまい、一旦、休止することにしました。  こんなに怖かったら(=推理小説も怖いし、私が臆病なだけ?)読めません~。 語りはとても魅力的です。 Jan 11, 2005
35/td> 2列3行 3列3行 4列3行 5列3行
36 2列3行 3列3行 4列3行 5列3行
37 2列3行 3列3行 4列3行 5列3行
1列3行 2列3行 3列3行 4列3行 5列3行


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: