ハーブ館

ハーブ館

シクラメン


シクラメン





sikuramen2.jpg

原産地
地中海沿岸地方の、わりあい涼しく乾燥した所。


置き場所
日光を大変好む植物です。
日当たりの良い窓辺に置き、時々鉢の向きをかえて
株全体に光が当たるようにします。
昼夜の温度差の少ない所で管理しましょう。

日光不足になると下葉から黄変して徐々に株が弱ってきます。
エアコン等の近くに置くと空気の乾燥や急激な
温度差の為に花の寿命が短くなり、株を傷める原因になります。

咲き終わった花や黄ばんだ葉は、球根のつけ根から
ねじるようにして抜き取って下さい。

葉が繁って球根に光が届かない時は、
株の中央でなくても構いませんから
葉をからませて隙間を作ってあげて下さい。
つぼみにも隙間を作って光をあてて下さい。

家庭で鑑賞しているうちに葉の間のあちらこちらから出てくる花は、
自然に好きな場所から出て来た花ですから無理やり中央に
寄せてあげる必要はありません。自然のままに。


水やり
土の表面が乾いてきたら、
午前中の暖かい時間帯に花や葉にかからないよう、
球根の露出頭部には少しでも濡れないように鉢土へかけます。
鉢底から流れるほどたっぷり与えて下さい。

最近の鉢は底面給水方式(受け皿付き)が多くなりましたが、
この場合、鉢底に付いている受け皿に水を注ぐだけでOKです。
また、水が少なくなったら補給して下さい。


肥料
春まで次々と花を咲かせる為には、栄養補給が必要です。
肥料は固形と液肥の併用が良いでしょう。
まず、大粒の化成肥料を鉢土に転がして、
液肥を原液なら500~1000倍に薄めて1週間~10日おきに
花や葉にかからないように株元へ、鉢底から流れるほど
たっぷり与えて下さい。

底面給水方式での施肥は、
固形の肥料については同様に与えますが、
液肥は同様に薄めたものを受け皿に注いで下さい。

この時、受け皿の液肥の水面が直接鉢底に触れないようにご注意下さい。


次のシーズンにも花を楽しむ為の花後の管理方法


シクラメンは高温多湿を嫌いますので、いかに夏越しさせるかです!
夏越しの方法には二通りあります

1.休眠させる・・・
(故意に葉を枯らせる夏越し!)
たいてい4~5月頃になると花が咲かなくなってきます。
このころから少し可愛そうに思えますが、水を一切与えずカラカラに乾燥させて、
屋外で風通しのよい日陰で雨のかからない場所に置きます。
あやまって水かけ・降雨時に水分がかかりそうであれば、
鉢をわざと横たえ転ばしておく方が無難です。
※この場合の水分は腐敗し易くなりますのでご注意!

その間、水切れで萎れてきた葉はその都度取り除いて、
9月まで過ごします。

2.休眠させない・・・
(葉を枯らさないように夏越し!)
春らしくなる4月頃から
10日程かけて株の様子(葉が萎れないか)をみながら
徐々に屋外での空気と直射日光にならし、遅霜に当てないように屋外で育てるようにします。
しかし、梅雨明けからの強烈な日差しはシクラメンにとって負担になりますので、
比較的明るい半日陰(木漏れ日程度)に置いてげあげましょう。
水やりは鉢土が乾いてから与えます。

とにもかくにも、
無事に夏越しさせる事が先決であり、
休眠させる方は仮死状態で手間がかからなく、
一方は葉を残すと少しずつ光合成を続けさせる為に世話がかかります。
皆さんのシクラメンにかける情熱の度合いに合わせて上記のどちらにするかの選択は自由ですが、
仮にどちらも無事に夏越し出来たと想定すれば、
2番目の休眠させない方が後々の生育にはよい結果が得られるようです!


植え替えは
さて、次の作業として
無事に夏越しできたシクラメンの球根は植え替えが必要になってきます。
時期は9月上旬です。
まず、鉢から抜いて・・・

◎ 休眠させた方は・・・古い土を全部落とし、根は2~3cm程度残して後は切り捨てます。

◎ 休眠させなかった方は・・・まわりの土を3分1程度落とします。
あとは、鉢に球根の高さ(厚さ)の半分くらいが用土の表面に出るように植え付けましょう。
深植えは病気・腐敗の原因になります。

使用する用土は下記比率に近い用土がベストです!

用土比率 /容量/2リットル用
赤玉土 /5 /1L
腐葉土/ 1.5/ 300ML
バーミキュライト/ 1.5 /300ML
パーライト(ビーエスライト)/ 0.5 /100ML
木炭/ 0.75/ 150ML
ケイ酸塩白土(シリカ硬質)/ 0.75 /150ML
元肥マグァンプK(中粒)/ 用土10Lに50g/ 10g



植え替え後は

作業後から10日程度は直射日光を避けて半日陰に置きますが、
その後は徐々に日光にならして10月中下旬頃まで屋外に置いて締った株に育てます。

葉がシャンとして張りがでてくれば、ある程度新根が出てきた証拠になりますので、
固形肥料を鉢のふちに転がして、薄めの液肥から徐々に与え始めて下さい。

室内への取り込みは遅くても11月頃までに行ない、日当たりのよい場所に置いて、
株全体に日光浴させるつもりで時折回転させてあげましょう。

後は開花を待つだけです!


シクラメンの選び方のポイント!

◎シクラメンは寒風に当てると傷みますので、寒風が当たるような場所に置いて
販売している店での購入は避けましょう。
もしその場でつぼみがいっぱい付いていても必ず傷んでいます。

◎品種にもよりますが花首・葉柄が徒長(伸びている)しているものは
陰に長く置かれていたものか、必要以上の温度で育てられ軟弱になっている可能性があります。

◎シクラメンは、葉1枚に1つの花が咲きますので、葉が多ければそれだけ多く咲かせます。

◎葉の大きさがだいたいそろっている株。(極端に大小の葉が混じっているのは避ける)

◎両手の手のひらで葉の上から軽く包み込むように触ってみてシャキシャキしている株は日光管理が
よく出来ている株です。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: