りゅうちゃんミストラル

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2005.03.23

フジテレビとライブドアについて私も考えた。

テーマ： ★ライブドア★ほりえもん人生道中記！(262)

カテゴリ：カテゴリ未分類

（今回の事はあくまでも「騒動」であって私の中では「社会問題」ではない）
今から書くのはもちろん外野から見たいいかげんな意見だ。

まず、ライブドアの堀江社長によるニッポン放送株買収で、多くの刺激をを日本社会に与えた。
今回の株買収がもし外資によるものだとしたら、もっと買収のやり方がドライだったろうと想像できる。

今回の騒動をきっかけに、株の時間外取引など規制が検討されているようだが、
規制前のことについては遡及して堀江が罰せられる事はない。
だから今更時間外取引による違法性を問題視する事に意味はない。
違法性か否かを語るだけ時間の無駄だ。
そればかりか日本は規制によって外資を締め出す事ができない。
すでに日本の株は多くの外資によって買われているからだ。
日本の市場に投入された海外からの投資を追い出すのは誰にとっても得策ではない。
今後の規制が外資の締め出しにならないことを願う。

今回の騒動がどういった形に進むのかは誰にも予想できないだろうが、
少なくとも日本の会社社会にいくつかの疑問点を投げかけた。
堀江社長のことを「傍若無人な若者」と批判するのは「村社会」の日本では簡単なことだが、
もっと真剣に彼の行動や言葉を教訓と考えるべきだ。
ニッポン放送とフジテレビには堀江のプレゼンテーションを聴くだけの懐の深さを見せて欲しい。
何も聴く前から「堀江はリスナーのことを考えていない」などと言うのは「最初に結論ありき」でしかあるまい。
いかにも頭の固い、古い年代の考えそうなことだ。
年齢ではなく、古い考えの持ち主がいると社会に閉塞感が漂う。

会社とは誰の物なのか？株主？社員？
買収はどこまで許されるのかなど、立法府を含めて突きつけられた問題は山積している。

今回の買収騒動でいちばん気になったのは、堀江社長と筑紫哲也の会話だ。
筑紫はネットが嫌いらしい。
ネットとテレビ、ラジオの融合を訴える堀江に対して筑紫は、
いかにも古いタイプの批判しかできなかった。

筑紫は「Ｎｅｗｓ２３」でも「ネットは便所の落書き」と言っていたし、
彼自身が新しいものへの恐怖があるのだろうと私は勝手に想像する。
何より私が彼のことを汚いと感じるのは、自分の意見ではなく「こうした意見もある」と言うことで筑紫自身への批判を避けている表現を用いた事だ。
言いたいことがあるなら自分の考えとして言えばいい。
それとも筑紫は自分の考えに自信がないのだろうか？

確かにネットの世界には多くの下らない意見が存在している。
殺人の賛美や差別が目的であるものなど価値は低く、ブログでも「玉より石」の方が多い。
今現在、ブログなどの意見と新聞、テレビなどのメディアを同列には語れない。
それは事実だがブログに中には優れた意見も多く見られる。
何よりニュースでも下らない番組に終わっているものは多く存在してはいないか？
質の低い番組は堀江の言う通り下らないブログの意見と共に淘汰される運命にある。

今後、ニュースは筑紫が自分の意見を述べるコーナーや新聞の社説のような「一人対多数」ではなく、「多数対多数」になるのかもしれない。
堀江はニュースの将来について我々に多くのヒントを与えているのではないか？

少なくとも今までにネットと放送の将来像を明確に訴えた人はいない。
今必要なのは将来に向けた青写真だ。
堀江は明確さに欠けるとしても青写真を示そうとしている。
最初からネットを否定しようとしている筑紫とは大きな違いだ。

かつてのクロンカイト（ＣＢＳのアンカーマン）のように、
一人の意見が多くの人を啓蒙する時代は終わったのかも知れない。
クロンカイトの後継者であるダンラザーの引退が、そのことを象徴しているように私には感じられて仕方がない。

筑紫哲也はクロンカイトの日本版を目指していたようだが（事実彼のスタイルはクロンカイトのマネが多い）、
彼がイラクへの自衛隊派遣を反対しても、日本の首相には影響力がない。
クロンカイトはベトナム戦争を批判する事で大統領選挙に影響力を持った事とは大きな差だ。

追記

ソフトバンクインベストメントの介入によってこの騒動は新たな局面を見た。
今回の騒動がどんな形で終わろうとも堀江社長には今後も挑戦者であって欲しい。

追記その２

その後、この騒動は両者で和解が成立しそうな報道がされている。
このまま裏取引（のように私には見える）で解決しては、古い体質は何ら変わることがない。
ライブドアの堀江社長には、「ネットとテレビの融合」を期待していたのに、とても残念だ。

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