日常の記録

日常の記録

・・・・・気配、誰の


ヒロはもう寝てしまっていて、自室にいる美佳莉に「お風呂に入っちゃいなさい」と言っておいた

暫くして、隣の台所を通って、誰かがお風呂場に行った。
「誰かが」と言っても、美佳莉しかいないんだから、当然美佳莉かと思い、別に見もしなかった

また暫くして、今度は誰かがお風呂場から子供部屋の方に移動していった

「お風呂入ったんだな。もう洗濯機回していいか、聞いてこよう」と、美佳莉の部屋へ行くと、まだ部活のジャージのまま宿題をしていた

「あれ?お風呂に入ったんじゃないの?」
「まだ宿題やってるんだよ」
「・・さっき、お風呂場の方に行ったじゃない」
「美佳莉、ずっとここにいたよ」


気のせい、といえば気のせいなんだろう。
でも、「あれ?」と確認する気にもならないほど、あまりにもハッキリした気配だったんです

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