さっちゃんのお気楽ブログ2

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2018年04月01日
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  ある日ふと 生活を止めて 見回せば


   「アトリエのさくらんぼ」

 曇りの日
 アトリエの鈍い日差し

 輝いているのは
 一皿のさくらんぼたち

 一粒一粒に
 一点の光を受けて
 生き生きしている

 アートの心を求めて
 絵筆をとる

 静寂のひとときを
 紅いさくらんぼたちが
 息を凝らして見つめている

「また、あした。」より



コメントをいただきましたが、しばしば明日香に行くものの
なかなか「 大鳥の羽易の山 」 を望む場所に
行く機会がありませんでした。
先日、聖徳太子誕生の地と言われている
橘寺周辺を歩いてきました。
奈良県明日香村、橘寺の門前に万葉歌碑と共に
「 大鳥の羽易の山 」 という碑があります。
碑の建っている所から三輪山の方をみると、

大鳥が羽根を広げている姿に見えます。
これが 「大鳥の羽易(はがい)の山」 です。







大鳥の 羽易の山に 我が恋ふる 妹はいますと 人の言へば

人麻呂は、我妹子は羽易の山におられると
人から聞いて実際に山中に分け入ります。
しかし恋しい我妹子には逢えません。

碑文には、次のように書かれています。





「柿本人麻呂が妻を亡くした後に作った
「泣血哀慟歌」と称される長歌末尾に
歌われた「大鳥の羽易(はがひ)の山」

頭部に、龍王山・巻向山を両翼のよう
にして、さながら大鳥が天翔るように
見える山の姿をいったものである。
「羽易」は鳥の両翼の重なり合う部分
をいう語。





柿本朝臣人麿、妻死(みまか)りし後、
泣血哀慟して作る歌





うつせみと 思ひし時に 取り持ちて わが二人見し 
走出の 堤に立てる 槻の木の こちごちの枝の

春の葉の 茂きが如く 思へりし 妹にはあれど 
たのめりし 兒らにはあれど 世の中を 背きし得ねば

かぎろひの 燃ゆる荒野に 白栲の 天領巾隠り 
鳥じもの 朝立ちいまして 入日なす 隠りにしかば

我妹子が 形見に置ける みどり兒の 乞ひ泣くごとに 
取り与ふ 物し無ければ 男じもの 脇はさみ持ち

吾妹子と 二人わが宿し 枕付く 嬬屋の内に 
晝はも うらさび暮らし 夜はも 息づき明かし

嘆けども せむすべ知らに 恋ふれども 逢ふよしを無み

大鳥の 羽易の山に わが恋ふる 妹は座すと 
人の言へば 石根さくみて なづみ来し 吉けくもぞなき

うつせみと 思ひし妹が 玉かぎる ほのかにだにも 
見えなく思へば


                   萬葉集 巻2,210番








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最終更新日  2018年05月02日 17時15分43秒
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