そらいろ日記~in texas~

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DAY3

NPの旅~グランドサークル編~



5月18日
DAY3



ZION NP
天使の降りるところ



Zionにはお昼過ぎに到着。
まず、暗くなる前にテントを設置!ということでキャンプ場へ。

ここは、人気のある国立公園なのでキャンプ場は来る前にネットで予約を取っていた。
予約済みのフォームをプリントアウトしたものをキャンプ場入り口で見せると、キャンプサイト用と車用の紙切れをくれる。
ちゃんと印刷されているほうをサイトに、紙切れに手書きのほうを車につけよう。
まちがってて怒られた・・・

早速テントを張る。この旅初めてのテント! 夏に行ったイエローストーンNP以来なので、ちょっと汚い。

トイレもすぐうらっかわにあり、なかなか良い場所だった。

キャンプ場に予約のある人はキャンプ場まではマイカーOK。
でも、公園内は、無料シャトルが走っているのでそれを使わなければいけない。
なんでも省エネ?環境に優しいとか。園内のロッジに予約を取っていればそこまでマイカーOK!でも、やっぱり園内の移動はシャトルで。


2:30pmから、なんとエンジェルスランディング トレイル に挑戦☆
ちゃんと水3リットル用意。動きやすい履きなれた靴に、帽子かサンバイザーで日射病予防も忘れてはいけない。

バスを降りて橋を渡ると右へ。川の横を通る緑のきれいな緩やかな道が伸びていた。
トカゲや、高山植物に見とれつつしばらくは散歩を楽しんだ。

すると、なにやら道の先が見えない。目の前には大きな岩山がドドーン。

天使1
ま、まさか?

よく見ると、その岩山に動くものが? 


人だっ!!人があの岩山を、あの急な崖を登っているっ!!


  しばらく行くと緩やかな散歩道は崖を登る坂道と化した。
はじめっから結構急だ。
「トレイルの説明に“ハード”とあるだけのことはあるな。」なんて思いつつ登った。

途中まで行くと、(もうこの頃には、息も絶え絶え、汗もダクダク、)目の前にそびえたつジグザグ道。

急すぎてちょっと角度をつけないと登れないから、という理由でそうなったのだろう、
180度折り返しのジグザグ道が続いた。日頃から運動不足の私は両膝に手を置いて、脛を杖のように押して登った。

それがやっと、やっと、終わってまた山道を登ると頂上だった!! たくさんの人が腰を下ろして水を飲み景色を楽しんでいる。私たちもその人たちに加わり、腰を下ろした。景色もすばらしいし、風が気持ち良い。トイレもあった。


ん?でも待てよ。旅行雑誌にあった「鎖につかまって・・・」という話。
鎖なんてどこに・・・?

天使の鎖あった!! あそこに鎖らしきものが見える!! しかし誰も登っていこうとしない!



どうしよう・・・・


みんなと同じように「ここが私の頂上さっ」と言って終わりにしようか、それとも・・・

そのとき、あとから登ってきた2人のお姉さん(おばさん)がためらい無く登ってゆく!

これを逃したら後はないとばかりに、その二人に続いて登っていくことにした。

鎖消えてる!



鎖は途中で無くなりまた少しはなれたところに現れたりする。鎖にばかり頼っていては登っていけない。
本にあったけど、高所恐怖症の人は確かに無理かも。

それでも足元の岩を登ることだけを考えてどんどんいくのは、今まで来た山道よりかえって良かった。

しばらくすると崖を登るのにも慣れてきて、鎖にしがみつかなくてもいいようにさえなった。
途中で、おばさんたちに追いつき、一緒に休憩を取った。お互いに写真を撮りあったりもした。

なんでも、昔はレンジャーだったらしい。あまりにも疲れていたので、「ここでレンジャーしてたのよ。」と言われたときに、反応できずボーっと見つめ返していると、「英語わかる?」と言われてしまった。はっと気づいて反応を返す。
「また機会があったらレンジャーに戻りたいの」とすがすがしく笑っていた。
登っている間も2人はしゃべっていた。よく話しながら登れるものだと感心してしまう。

肉体年齢は私のほうが上かもしれない・・・

そんな風に登っていくと、すごい景色が広がった。
こんな急な岩山を登ったのか!と改めて驚く。

しかし少し先のほうにおかしい高さのしかも左右は深い崖という場所を歩いている人が見えた。

そして、「もうここで、いいじゃないか。もう十分じゃないか。」ともう一人の自分が言う。
「そうだよね・・もういいよね」と思いかけたところへ、
上から降りてきたお姉さんが、さわやかに「登る価値あるわよ!」といった。


こうなったら本当の頂上まで行くしかない! 


もうほとんど鎖に頼らなくても登れるようになり、ジャングルジムでも登るように登っていった。
頂上は左右崖の緩やかな岩場になっていた。頂上に一本の松が生えていた。
風は涼しく、(本物の!)頂上からの景色は、お姉さんの言う通り、絶品だった。

頂上で休んでいると、なんとハチドリが近くのサボテンの花の蜜を飲みにきた。
はじめてみたハチドリはすごく小さくて本当に空中でとまって見えた。
天使の降りるところへきた!
登ってきてよかった~♪

写真もいっぱい撮り大満足で山を降りた。
といっても、鎖のつけられた崖を降りている間に足がフラフラしてきた。
普段使っていない筋肉がそろそろ限界。
さっき頂上と間違えたところまで降りても、それからがまた大変だった。
山道は降りるほうがつらい。
靴がつま先を押し付けて、歩くたびに痛いし、横っ腹も痛くなってくるし。
さっき登ったジグザグ道を今度は降りなければならない。
それでも今度は太陽もかげり、話をしながら歩く余裕もあった。
近くにいるトカゲに、意味も無く「トカトカー!!」と叫びつつ、
やっとこバス停の見えるところまで降りてきた。

振り返ると、さっき登ったエンジェルスランディングがきれいにそびえ立っていた。

行く前には気づかなかったけど、頂上の松の木も見えた。
バスに乗ったら、知らないうちに寝てしまった。

私もやれば出来るじゃん!という達成感。
頂上まで行かずにあきらめてしまった人は多いだろうけど、出来ることなら頂上まで上ってほしいと思う。

7:00頃バスがインフォメーションセンターに到着。バスの中で寝ていたのと、かなりの疲れとでボーっとしたままバスを降り
ふらふらとキャンプ場へ戻った。

疲れているはずなのに、キャンプ初日にちょっとウキウキして、(いや、必要に迫られていただけかもしれない・・・)カレーを作り、炭焼きトーストと一緒に食べた。

その後元気な私たちは9:30からのレンジャープログラム「ZIONのワイルドライフ」にも参加。
コヨーテから、マウンテンライオンまで本物の毛皮を出してきて説明してくれた。
もちろん質問にも答えてくれるし、最後に彼の毛皮コレクションにも触れる。
子供は楽しいだろうなぁ~。
なんて、子供に混じった私も全部の毛皮にちゃっかり触ってきた♪

すっかり暗くなり懐中電灯で道を確かめつつキャンプサイトへ。

すごく星がきれいだった。流れ星も見ちゃった!

そのとき懐中電灯に光る二つの目が!!

夜になってキャンプ場までたくさんの鹿が降りてきていた。

大満足の一日でした。




明日はナローズに挑戦!! DAY4


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