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2010.02.27

絵はかけないと思っていた私が・・・最終回

(13)

カテゴリ：カテゴリ未分類

さえのアートと詩の本はこちらからごらんいただけます。
さえの本「花いっぱい」
P2190237本.jpg

私は、ずっと「絵は描けない」と思っていました。
そんな私が、『パステル和（NAGOMI）アート』に出会って
インストラクターになるまでを
何回かに分けてお伝えしています。
今日はその最終回です

いよいよ描くときがきました

「今日は『まる』を描いてもらいます」

（まる？ふ～ん）

左手の指に
パウダー状になったパステルを付けて
１５センチ四方の紙の上に乗せていきます。

パウダーが指に優しく気持ちよく感じます。
心までフワッとする感じです。

先生の声が続きます。

「いつも頑張っている自分を
よしよしと撫でてあげる気持ちで
くるくると丸を描いてください」

パステルの付いた指で

すると
くるくると回した指のあとは
確かに何かを「描いて」いました。

その時

私の中で何かがはじけました。

はじけました

私が「絵」を描いている。
絶対絶対無理と思っていたのに
私にも「絵」が描けたんだ。

あんなに長い間、出来ないと思っていたのに・・・
緊張で胃が痛くなるくらい「出来ない」と思っていたのに・・・
「絵を描く」って、これで良かったんだ。

そう思ったら
嬉しくて嬉しくて
涙が出そうになりました

その頃は人前では恥ずかしくて泣けなかったので
溢れそうになる涙をこらえて
何色も重ねて行きました。

まさに
先生が言われる「３歳に戻ったつもりで」
夢中になって描きました。
「一気に」という言葉が合っていたかもしれません。

その時の感動は今でもはっきりと覚えていますし
涙が出そうになってきます

さっきまで緊張でガチガチになっていた私は
どこに行ってしまったんでしょう。

何枚か描いたあと
みんなで絵を見せ合いました。
ほかのかたや先生から
アートに関して優しい言葉をかけていただいたようでしたが
幸福感と達成感に酔いしれていた私は
そこのところの記憶があまりありません

その後もパステルアートの魅力に取り付かれて
通いづづけたのは
いうまでもありません。

私は
自分に
自分自身で
「出来ない」という重い重い蓋をしていました。

私は幸いなことに
その蓋を半強制的に（笑）開けてもらいました。

「絵は苦手」
「絵は描けない」
「絵は下手です」
と言われるかたにお会いすると
かつての私を見ているようで
「そういうかたは大好きです！」と言ってしまいます。

「出来ない」という、あなたのその重い蓋を
開けるお手伝いをさせていただけませんか？

どうぞ少しだけ勇気を出して
アートの世界をノックしてみてください

そのドアの向こうにあるものを
受け取っていただけたら嬉しいです

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