つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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GrahamはFrankfaterの夢を見るか? その9

「代償」と「学習」

「成程とんだ御明察で!
ところでシャイロック殿、 『学習』 という言葉をご存知ですかな? まさかわが辞書にそのような文字はない、とでもおっしゃる?」
「判事から犯罪者に格下げかい? 勿論知ってるよ、アンジー殿」

「知ってるだけじゃ心もとないね! まさか貴殿はその効果を否定すると?」
「とんでもない!  『学習』 の効果は認めますとも!」
「ホウ! では…未成年ポルノコミックが性犯罪を助長している側面も確かにあると?」
「勿論! それは否定できないことだからね!」
「おいおい、またあっさりと…」

「要点を整理してみようよ! まず女性のほうから。
1.未成年ポルノ(BL)を読まず、青少年を誘惑しないタイプ。
これは問題ないよね。
2.BLを読み、青少年を誘惑しないタイプ。
これも問題なし、と。
3.BLを読み、青少年を誘惑するタイプ。
これはあまりないだろうね。 BLに嵌る女性は非現実の理想の男性に恋しているから…
4.BLを読まず、青少年を誘惑するタイプ
実際は、誘惑するとしたらこれが一番多いんじゃないかな。女性の場合は」

「成程!  最後のは特に、実体験に基づいた非常に説得力ある意見だね!
で、男性の場合は?」
僻むんじゃないよ!
1.未成年ポルノを読まず、少女を暴行しないタイプ。
問題なし。
2.未成年ポルノを読み、少女を暴行しないタイプ。
問題なし。
3.未成年ポルノを読み、少女を暴行するタイプ。
これが、アンジーのいう 『学習』 だな。
4.未成年ポルノを読まず、少女を暴行するタイプ。
鬼畜としかいいようがないね…」

「それで?」
視線がやけに冷たいね!
まあいいや…要するに男性の場合、1と4はこの際置いといて、2の 『代償』 すなわち現実逃避へのベクトルと、3の 『学習』 による妄想実行へのベクトルと、どちらの方が効果が高いか、という命題になるんだ」


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