☆：月に重ねて
月に重ねて
ベットで静かに寝息をたてる彼女を残してそっと抜け出した部屋は、
驚くほど蒼く染まっていた。
寝静まった街と、軽い興奮で眠れない俺…
俺の後ろには丸い大きな月…
そんな月を見てると何かを思い出す…
……あの人は月のような人だと思う。
太陽の光で静かに輝くけれど、確かな存在感を持つあの人。
俺は月に背を向ける。
あの人と同じ月を見上げることができない。
何故か涙がでた。
月を掴みたいと願ったあの頃…
そして掴めないと気がついた此の頃…
本当に掴みたかったのはあの人と同じ立場。
少しでも役に立ちたくて…
少しでも追い越したくて…
少しでも……長く…側にいたくて…
月は少しづつ地球から離れているというが…
あの人は太陽に向かっているのだろうか？
太陽はお前だよと笑ってくれたあの人の笑顔が…
欲しいと思った…
俺はまだ興奮が冷めない。
街を歩く。
月明かりに照らされてフワリと小さなピンク色の光…
サクラ…？
早咲きだな…
俺はまだ２輪しか咲いていないサクラの枝を折った。
時計の針は０時１０秒前…
握りしめる携帯電話。
押す番号は…
電子世界の呼び出し音…
高鳴る胸の鼓動…
『はい。』
「俺です。お誕生日おめでとうございます。今から行っていいですか？」
決意は固く胸の中…
☆あとがき☆
松本さん！お誕生日おめでとうございま～～す♪♪
今年もアナタの幸せを願って♪
男性の気持ちはわからないので、一人称、俺で書くのって難しいけど楽しいです(人´∀｀)☆
本当はケツメイシのサクラをパクッて（つーかパクるなよ…）何か書きたいなぁ～と思ったのですが…
別の曲のイメージで書きました（＾＾；
しばらく日記に置いた後、フリーページに移動させます。
書き加えと、タイトル変更有りで…
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