☆*猫松屋☆本店*☆  

☆:観覧車



観覧車




  あの港の観覧車。
  寒い夜風の中をひたすら回り続ける。
  周り続けるこの気持ちと同じ、いつもいつも同じ所をクルクル。
  不安でしかたないんだ…
  いつか消えてしまう自分だから。
  今でいいのか…

  もっと別の道があったんじゃない?
  いつも問い掛ける心に、
  そんなことはないと
  この道がいいんだと
  言い聞かせるたびに

  後悔
  焦り

  所詮、私の人生は観覧車。
  いつも同じ所を回っているだけ。
  景色は同じなんだよ。
  だけど毎回、すごいすごいと景色に歓声をあげる。
  何時も上り詰める頂上は同じ景色でしょう?
  もう見飽きてるんじゃないの?
  せめて
  あの港の観覧車のように綺麗な電飾でも纏えたらいいのにね。

  あまりはっきりしない一色で塗られた私の観覧車。
  細い鉄骨で組まれた私の観覧車。
  摩天楼に囲まれた遠くが見渡せない私の観覧車。

  それでもなんとか回りつづけよう。
  私の観覧車は動くことができないけど

  きっと…

  きっと周りの景色をかえることはできるから。
  あの港の観覧車のように、いつか誰もが見とれる夜景の中を回すことができるように。
  いつかあの華やかな摩天楼を見返してやれるように。

  そして

  止まってしまった誰かの観覧車のぶんまで
  頼まれなくても
  私の観覧車を回しつづけよう。

  隣のゴンドラの私はいつでも頑張ってる。
  向こうのゴンドラに乗ってるのは人に隠している忘れたくない私。
  このゴンドラに乗ってる私は情けない顔してる。

  本当…
  情けない顔してるね…

  でもね

  他のゴンドラに乗ってる私はどんなだかわかる?
  自分でも気がついてない私がいるんだよ。

  大丈夫…

  ひとつ信じることがあるから。
  それは確かなことだから。
  信じてあげよう
  今まで嫌いだった私を…
  これから見つける多くの私のために…

  今はただ回ることしかできない私だけど

  ほら笑ってみようね

  だから…

  今日も回っていようね。






☆あとがき☆

書きくわえましたよ~♪
けっこう設定が好きですね~♪
天保山とみなとみらいの観覧車はすごいっすな…
私もあんな風になりたいなぁぁぁ~~~






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