三つ子出産!!




☆朝から、ドキドキ。
 9時以降だったっけ?飲めず、食べれず・・ちょっとひもじい。


☆とりあえず、パパにもう見れない大きなお腹姿を写真で撮って貰う。。
 14時ちょっと前に、ベットのまま手術室へ・・・。
 私も感動の・・・・ドテッ、ガタッ。

 ナント、廊下の曲がり角で、壁にぶつかるし・・・気持ち悪くなりそう。
 感動も何も無い…。
 Tさんとは、大違いの運ばれ方だわ!!プンプン。
 まぁ、お蔭で、緊張せずに手術室へ行ったわ。


☆手術室に入ると、心電図のシールや、血圧計が巻かれ・・・手術の準備。
 昨日、来たと思われる麻酔科の女医さんや、手術室の看護婦さんと、
 話しながら処置に入る。。。。
 (昨日は、顔が見えていたが、今日は帽子をかぶりマスクをして・・・
  目しか見えないし・・・来たと思われる・・・なんだけど・・・)


☆腰椎麻酔のチューブを入れるための局所麻酔・・・やはり、痛かった。
 麻酔が効き始めた頃、確認するんだけど、どうも触っているのが
 わかるんだよね。
 前回の手術の時は、何もわからなかったのに。
 何度も、「先生の触っている感じが、とてもわかるんですけど・・・・」
 って言った。
 「冷たい感じは、わからないでしょ?なら、大丈夫よ。」って。


 見渡すと、手術室には凄い人数。
 麻酔科のDr.が3~4人。産婦人科のDr.3~4人。
 小児科Dr.3~4人。助産婦、2人。手術室Ns.2~3人。
 曖昧だが・・・・その他にNICUのNs.もいたかも?また、
 見学している誰か??
 わからない人もいた。Dr.かもしれないが・・・。

 なんせ、凄い人数で大人20人はいたと思う。
 まるでテレビのようだわ・・・と、びっくりした。


☆麻酔のチューブと同時に、両足に弾性ストッキングを履かされ、
 ハドマーが付けられた。
 マッサージの機械見たい感じ。肺血栓や脳血栓の予防のためらしい。
 が・・・このとき、足の感覚がなく、なんかだるく触られているのを感じた。


 手術の体位がとられた時、とてもお腹が見えやすかった。
 「やったねっ。赤ちゃん出るのわかるや♪」と思ったが・・・
  胸のあたりにバーみたいのを取り付けられ、グリーンのデッキをかけて、
  全くお腹の様子は見えなくなった。(当たり前か?)

☆おしっこのカテーテルが入れられた様子。(全く感覚が無かった)


☆主治医Dr.A先生が、手術室に入ってきた。
 「さぁ、これからだね。頑張ろうね。辛かったら、我慢しないで言うんだよ。」  と、私の側で話した。
 「はい。お願いします。」と、ドキドキしながら答えた。

☆シーンと静まり返った手術室。
 「それでは、始めます。お願いします。」と、Dr.A。
 「お願いします。」と、他のスタッフ。
 っで・・・・シーンとなっている。。。ん???私もか?
 「お願いします。」と私。「プッ」と側にいた看護婦さんにふき出された。


 どうやら・・・・私は言わなくて良かったらしい…恥ずかしい…。
 という事で、よくテレビで見る光景・・・「メス」「ハイ」って言うのは、
 私のお願いしますで・・・消されてしまったようだ。。。
 あはははは・・・・心で、笑ってしまった。


 お腹を切られている間に(変な表現だが・・まさしくその通りなんだよね)
 何度も麻酔医が「大丈夫ですか?」と聞いてくる。
「はい、大丈夫です」と答えるが、「我慢しないで下さいね。本当に大丈夫?」と。
 本当に・・・大丈夫なんですけれども・・・・私。
 「いやぁー、我慢強いお母さんだね。どうしょうか?」と主治医と
  相談している。


 血圧か?酸素か?何か?私の状態が良くないのか?
 相談の結果、全身麻酔ではなく、このまま手術を続ける事になった。
 本当に、どこも痛くも苦しくも無いのですが・・・
 ・・・・私・・・大丈夫なんですか?

☆「はい。では行くよ…。」「ハイ」「ハイ」
  Dr.Aの掛け声で、スタッフがそれぞれ返事している。

 15時23分・・・・・797g・・33cm・・・・女の子。

 「おめでとうございます。女の子です。」と聞いた瞬間
 「一番小さかった子ですか?」と尋ねる私。「そうみたいですよ。」と返事を
  聞いて、ホッとした。
  生きて産まれてくれた…それだけでいい。。。そう思った。


 15時24分・・・・・・1436g・・38cm・・・・女の子。

 「おめでとうございます。女の子です。」と聞いた瞬間、大泣きする私。
 女の子が二人いた・・・・それだけでいい。。。そう思った。
 いや?一人くらい男の子も、欲しいなぁーと考えていた瞬間。


15時25分・・・・・1464g・・39.5cm・・・・男の子。

 「おめでとうございます。男の子でしたよ。」と聞き、号泣してしまった。
 私の願いが叶えられた。嬉しい!!

 「赤ちゃん、みんな元気に泣いているよ。」と教えてもらうが・・・
  泣き声が全く聞こえない。
 「えぇ???何にも聞こえないんだけれど・・・」と、しゃくりあげながら
  答える私。
 「お母さん、ちょっと泣きやんでくれる?そしたら、聞こえると思うよ。」

 あは・あは・あは・・・・私かよ!一番大きく泣いていたのは!
 静かにしたら、遠くのほうでかすかに泣き声が聞こえた。
 よかった。。。泣いているだけで・・・それでいい。


 「赤ちゃん、見れますか?」と、聞くと・・・・・先生方が相談して、
 一番大きくて元気な子を連れて来てくれた。
 しかし、三人の中では状態がいい方だが、抱っこするなんて全く出来ない
 様子で、遠くのほうで見せてくれた。。。。

 小さくて、白くて・・・何て物を産んでしまったのだろう・・・
    ・・・・・・正直な私の気持ちだった。

 その後、「次の処置がありますから、お腹の痛みもでるし、お母さんチョット
 寝ましょうね。」と、点滴にお薬を入れられて、
「数を数えてみましょうか・・・」「イーチ、ニー、・・・・」
 本当にすぐに眠ってしまった私。


☆全ての処置が終わったらしく、看護婦さんに起こされるが・・・
 意識はボーっとしたまんま。
 子供達とは、ご対面も出来ずに、感動の瞬間が少なかった私。


 手術室のドアが開いて・・・ベットで運ばれていく私・・・
 そして、待っていたパパが一言「頑張ったなっ」と「うん」・
 ・・・・・・二人でジィーン。
 この瞬間!!!を想像しながら、ベットで運ばれる。。。




 手術室をでた・・・・・・・



 が!!!!!パパがいない。。。



 おばちゃんだけいる。
 「あれ????」と、気が抜けた私。
 「頑張ったねっ。お疲れ様。。。。赤ちゃんと一緒にNICUに行ったよ。」
  とおばちゃん。。。
 「ありがとう。。。後は、よろしくね。私は大丈夫だから。」と言い残し・・・ ICUへと運ばれて行った。








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