遊~ながれのままに法喜充満~

遊~ながれのままに法喜充満~

2005.05.31
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カテゴリ: 日常の風音。




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15年もココに住み続けている私。
コノ街が大きく変わっていく様を目の当たりにしてきた。

15年前は、この辺も畑が多かった。
農作業を終えたおばあちゃんが、
道端で採れたての野菜を販売していたりしたもんだ。

思えば、コノ部屋のベランダから見渡す景色は、
キャベツ畑だった・・・。



昔ながらの一軒家も次々と新築のおしゃれな外観に。

駅前の細い道も区画整理で大きく変わり、
30数階建てのタワーマンションまで登場している。


15年ってすごい。


そんな中、
建て替えで場所が変わり、規模が大きくなったりと変化はあったが
近所の花屋は、ずっとそこにあった。

愛嬌の無い穏やかなおじちゃん。

今も変わらず、優しげなおじちゃんのまま。

ずっとずっとそこにあった。


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15年前、私は学生だった。


バラの花を買いに行った事があった。

バラって高いでしょ。

1本でよかったの。

おじちゃんに、『絵を描くんだ。』っと説明し、
見栄えの良いバラを選んでもらった事があったっけ。




日常の切花。
母の日の花の注文。
いつもコノ、近所の花屋だった。

最近、植物を枯らさずに育てられるようになった私。
土を買い、鉢を買い、さりげなく・・・いろんな事を教えてもらった。
カネノナルキに カビが生えた 時・・・・お世話になりました。。。


これからは、野菜を育てようかと・・・・
とりあえず、ハーブでも始めてみようと
頼りにしていたのにな。。。


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10日ほど前から、閉店全品30%OFFセールをしていた。

またどこかに移るのかな?
ぐらいにしか考えていなかった。


そして、いよいよ最終日の今日。
ふらりと立ち寄ってみた。

おじちゃんの姿は無かった。

奥さんがいた。

『どこかに移転されるんですか?』

思い切って聞いてみた。

『いえ、もう辞めるんですよ。』

っと・・・・。

それ以上プライベートな事を突っ込むことは出来なかった。
動揺しつつも、
残念だという気持ちと、今までの感謝を伝えた。

そしたら、なんだか悲しくなった。

お別れなんだぁ~~

っと思ったら、寂しくなった。

奥さんに抱きつきたくなってしまった。
奥さんの目に光る物を見てしまった。
・・・・心が通じ合った気がした。

笑顔でさよならを交わし、店を出た。

花屋の夫婦も、これから第二の人生をはじめるのかな。
山の中で植物を育てる夢の暮らしが実現するのかな。

っと、勝手に想像して楽しんでみた。


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あぁ。

私が立ち去る前に、馴染みある光景がまたひとつ立ち去った。

変化が加速しているような気がする。

クルクルまわっている。


変化は進化。



おめでとう。

ありがとう。










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Last updated  2005.06.01 00:04:28 コメント(10) | コメントを書く


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