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さくらい遊ゆう
遊のながれ
昔々。
『俺、子供のころ地球の回る音が聞こえたんだ。』
そうつぶやいた人がいた。
衝撃だった。
トラウマになった・・・。
チキユウノマワルヲト
地球の回る音が聞こえる気がして・・・
何時間でも海を見つめて過ごした日々。
私は・・・自分が風であることを思い出した。
私はすべてになり、とめどなく涙があふれた。
私は、波であり雲であり鳥であった。
あれからずっと、
波のあらはれに雲のあらはれに鳥のあらはれに、風をみている。
風に心を乗せ空を浮遊し、地球の回る音を探し続けている。
すべての音に風がある。
風の中にすべての音がある。
土、木、空、海、町・・・
そして、私。
私にふれて風は私の音になる。
音のあらはれに、風を見る。
風が吹き揺らぎ変化し飛びたち流れて風になる。
地球が回るから風がある。
地球の回る音を感じたくて、私は風を感じている。
自分がそよぐ風の中に、地球の回る音を探している。
すべてすべてが風であり、
すべてすべてが地球に振れる風になる。
私はもう地球の回る音を知っている。
あとは、思い出すだけ。
風の強い今日、ふとそんな事を思った。
トラウマを思い出し、そして消えた日。
すべては心のあらはれ。
すべては仏のあらわれ。
風のあらはれを感じていたい。
地球の回る音を感じていたい。
私が風になる内なる場所へ。
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“あらはれ”とは。
先日出逢った、 ＭＩＮＡＬＵ（ＨＯＲＯＫＯ）
さんのＣＤ（曲）のタイトル。
本文は、私流に“あらはれ”の解釈をし使わせていただきました。
私の暮らすお寺には、いろんな方が訪れる。
世間的にすごい人も世間的にはそうじゃないひとも。
向かえる側にいると、その肩書きや自己・他者アピールに関係なく、そのひと本来の姿を感じる。
なんだろうなこれは・・・内から出る輝きとはそういうもんなんだと学ばせていただいている。
なので、私のアンテナは・・・思考とは別にピピっと反応してしまう。
先日お寺に泊まられたＭＩＮＡＬＵさん、その謙虚な姿と輝きに心が動いた。
寝る前の挨拶と、朝起きて勤行・掃除・朝食までの数時間の人生の交差。
たいして会話はいらなかった。
とてもすてきな方なのは誰が見ても一目瞭然。
しかし、ただの“すてきな人”に留まらず・・・私のアンテナが深いところを感知した。
そんなこと思ったとしても自分から『聴かせてください』なんて言ったこと無いのに・・・
彼女の歌が聴きたいと思った。思うと同時に言葉になっていた。
そして有り難くお寺でいただいてしまったＣＤ。
柔らかな彼女から感じる熱いエネルギー、そのまんまの歌だった。
力強いパワーあふれる歌詞ジャケットの写真に・・・ちょっと驚いた。。
どっぷり惚れてしまった。
私はそれから毎日といって言いほど聴いている。
聴くほどに心に響き心が震える。
車の中で聴くときは、大きな声で歌っている。
車の中の定番は、大声でのお念仏か礼拝か礼讃だったのに・・・。
念仏にとって変わってしまった・・・。
そう。
私にとってはまるでお念仏のような“あらはれ”です。
洗われて現れて顕れる。
そんな日々を過ごさせていただいています。
天晴れ。
ご縁をありがとうございます。
なむあみだぶつ。
遊。
