ひとりごと♪

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2009/11/01
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今日は、
兵庫県立美術館で11/3まで開催されている
だまし絵展 」について。




      *




錯視芸術ばかりを集めた展覧会。
かなり面白かったぁ~


入場制限の行列が出来るのも納得。


兵庫県立美術館で、入場制限行列が出来たのは

びっくり



1時間位待って、やっと入場しても
しばらくは人の頭を見ているような混み混み状態でした。

でも、粘っこく閉館時間ギリギリまで居残っているうちに
段々と空いてきて、
最後は、ゆっくりと見ることができました。

美術鑑賞は、こうでなくっちゃね。





      *




入場してすぐに、有名なアルチンボルドの
作品が展示されています。
(第1章 イメージ錯術(トリック)の古典)


アルチンボルト.jpg

間近でゆっくりと鑑賞すると、
思っていた以上に凝っていて驚いてしまいました。


例えば、左右同じ果実を使って描かれていると思っていた、
“ほほ”の部分は、
よく見ると、向かって左側が「りんご」で、右側が「桃」だったり、


違っていたりと、

見れば見るほど、「へぇ~」の世界。

この絵を鑑賞するだけでも、かなりの時間を
使ってしまいます。


キャプションによると、
この絵は、トリックだけでなく、
「豊穣」の意も込められているとか。

なんと、静物画の代わりにもなる!(笑)

色使いもきれいだし、いい作品だと思いました。




この絵の横には、
アルチンボルドの流派が描いた
「水の寓意」が展示されていました。


こちらは、魚介類を使って
男の顔を描いていました。


タコ、サメ、エビ、カニ、亀、
エイ、シャコガイ、真珠などなど。


色使いは、先ほどの「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」に
比べると暗いのですが、
こちらもかなり面白い。


よく組み合わせたよなぁ~。




      *




第2章 トロンプルイユの伝統と
第3章 アメリカン・トロンプルイユの両コーナーは、

本物そっくりに絵を描くことで
あたかもそれが本当にそこに存在するかのような錯覚を
起こさせる絵を展示していました。


かなりリアルに描かれていましたが・・・


残念ながら、豪華な額縁が邪魔して、
私には「絵」としてしか認識できない作品が
多かったように思いました。




      *




展示コーナーで、一番混んでいたのが、
第5章の「20世紀の巨匠たち-マグリット・ダリ・エッシャー」でしたが、

それらよりも何よりも、
私が一番、気に入った?驚いた?のが、

第6章 多様なイリュージョニズム-現代美術におけるイメージの策謀
に展示されていた、 パトリック・ヒューズの「水の都」 でした!


何ですか、これは!


私が動くと、それと一緒に目の前の「水の都」も動く。

その動きは、あまりにも強烈で、
見ているこちらが酔いそうになる位、大げさに動いてくれます。

絵が!
絵に描かれた街が!
生きている!!!


(あ。
この後、気分が悪くなったのは
これが原因だったのか?!笑)




この絵?作品?の構造は、
そんなに難しいものじゃなくて、
器用な人だったら、自作できそうな感じ。

三つの山(台形)を作って、そこに繋がった絵を描いている、
ただ、それだけ。



台形の頂点が、一番奥に見えるのが
騙される原因なんですよね。

原因は、わかっているけれど
騙されちゃう。

人の視覚って
ほんと、頼りないですね。


でも、そのお陰で
こうやって楽しむことができる。
よかよか




      *




そういや、私、以前、だまし絵に関する本?を読んだことあったなぁ
(2008/7/28 ブログ


今回、悩んだ末、図録購入をやめちゃいましたが、
やっぱり買っておけばよかったかな。




だまし絵展 ~11/3まで
兵庫県立美術館  HP





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Last updated  2009/11/02 01:05:31 AM
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