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2004.11.14
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テーマ: 新撰組!(307)
カテゴリ: 今日のつぶやき
今朝のニュースで、紀宮さまのご婚約を知り、同学年の者として感慨深いものがありました。


というのは今日の本題ではなく、NHKの大河ドラマ「新選組!」のお話です。
いかにも三谷幸喜というテイストで、爽快な青春群像として描かれてきた彼らの物語も、史実の通り、最近は時代の潮流に逆行するような形で、一人、またひとりと仲間が命を落としています。

今回は、多摩の小さな道場主だった頃から、近藤勇の側に仕えた井上源三郎が、鳥羽伏見の戦いで命を落とす物語。CGまで使った演出には、ちょっとやり過ぎ?の感想もありますが、小林隆さんの持ち味が、思いがけずドラマチックな人生を送る自分に、我ながら驚いている…そんな「源さん」を、見事に作り上げていたと思います。

官軍の銃に刀で立ち向かって、あえなく死んでいく源さん。前回は、近藤局長も狙撃によって傷を負い、医者に「この傷が治る頃には、剣の時代は終わっているかもしれない」と言われています。
先日見た映画「隠し剣 鬼の爪」でも、刀を精神的支柱として生きてきた侍が、鉄砲の時代にどう生きるか?という描写があったので、う~ん、ここでもそういう葛藤があったのか…と。

もう、何度か再放送されているNHKスペシャル「映像の世紀」シリーズ。DVDも発売されているので、ご存知の方も多いと思います。
20世紀の100年間を、残された貴重な映像記録を元にふりかえるこの番組。特に印象に残っているのが、第一次世界大戦を描いた第二集です。
『映像の世紀 第2集(DVD)』


その過程が、幕末に「侍」として生きたいと願いながらも、変わりゆく時代に翻弄されていく武士たちの姿に重なるのでした。

この番組の最後は、この大戦について述べられた、ウィンストン・チャーチルの回顧録の一節で締めくくられています。
~~~
戦争から、きらめきと魔術的な美がついに奪い盗られてしまった。
アレクサンダーやシーザーやナポレオンが、兵士たちと危険を分かち合いながら、馬で戦場を駆け巡り、帝国の運命を決する。
そんなことはもうなくなった。
これからの英雄は、安全で静かで、物憂い事務室にいて書記官たちに囲まれて座る。
一方、何千という兵士たちが、電話一本で機械の力によって殺され息の根を止められる。
これから先に起こる戦争は、女性や子供や一般市民全体を殺す事になるだろう。
やがて、それぞれの国々は大規模で、限界のない、一度発動されたら制御不能となるような破壊の為のシステムを産み出すことになる。
人類は、初めて自分たちを絶滅させることが出来る道具を手に入れた。

~~~
ドラマが終わって、ニュース番組を見れば、今週激しい戦闘が繰り広げられたイラクの映像。
2004年、人間は果たしてあの頃から進化を遂げたと言えるのでしょうか。





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最終更新日  2004.11.15 02:44:07
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