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サリィ斉藤

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カテゴリ: お稽古の話
着付けのお稽古に出かけたら、ある生徒さんが先生と差し向かいで、広げた着物や帯を前にあれこれ相談していらっしゃいました。

まだ二十代半ばのお嬢さんなのですが、今度、職場の忘年パーティーに着物で出席することにしたのだとか。
彼女のお宅には、代々受け継がれたものからお母様が誂えたものまで、たくさんの素敵な着物があるのだそうです。

この日も、お母様のお見立てで、絞り模様に椿の絵柄が散りばめられた、素敵な小紋の着物を持ってきていました。
この着物に合わせるとしたら、帯結びは?帯揚げや半襟の色は?…と、先生に相談している彼女に便乗して、私たち他の生徒も一緒になって「これも素敵ね」「こっちは大人っぽいね」「こんな派手な感じもいいかも」なんて、大はしゃぎしてしまいました。

洋服と比べて、着物は基本的な形が決まっている分、色や柄の組み合わせが着る人の個性の主張になってきます。
そして、組み合わせるアイテム数もとっても多い…
表に目立つものだけでなく、「何かの拍子に、ちらりと見える」部分にまで気を配ると、一枚の着物でもバリエーションは数限りなく発展させられるんですね。
その面白さの一端を、垣間見ることができました。「着道楽」という言葉は、やっぱり着物にこそ当てはまると実感。


美術館やコンサートホールで、アンティークな雰囲気の着物を着た、二~三十代の女性を見かけることも、もう珍しくもなくなりましたよね。

ところで、先日の京都旅行で、着物の一日レンタルをした 「きものであそぼ」 というショップを主宰されている遠藤瓔子さんは、楽天のお店のページで、ブログ風の日記を連載されています。

その中で、最近は「着物ブームは終わったことを実感する」ということを時々お書きになっています。
(ご本人は、『でも別に関係ないけど』というスタンスのようですが)

面白いと思ったのが、「流行はまず若い世代が火をつけ、上の年代に定着していくにつれて終息する」というお説。
いわゆる「おばさん」世代の一群が着物を着て歩いているのを見て、遠藤さんはブームの終焉を実感されたのだとか。

こんな考察の仕方もあるんですね。ファッションだけでなく、流行語とかデジタル機器とか、いろいろなケースに当てはまる法則ですね。

あおそびばの古着物レンタル


ちなみにこの遠藤さん、かつては安部譲二さんの奥様として、青山でジャズクラブ「ロブロイ」を経営されていた方。
私は矢野顕子さんのファンなのですが、高校入学と同時に上京した矢野さんを下宿させていたのが、当時の安部夫妻だったというのはファンの間では有名な話です。

こんなところで、意外なリンクを見つけるなんて、偶然とはいえほんと、面白いです。


【「きものであそぼ」テキストブック】
きものであそぼtext book





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最終更新日  2005.12.16 22:26:22
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