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映画館の少ない環境で暮していて、封切で新作映画を見る機会も非常に限定されている私。
そのせいか、新作情報にもすっかり疎くなっているのですが、そんな私が、このところずーっと、制作過程の行方をドキドキしながら見守っている作品があります。
まず一つめは、90歳になる市川昆監督が、新たに撮影する「犬神家の一族」。
横溝正史の生み出した名探偵、金田一耕介は、様々な俳優によって演じられていますが、 私にとってはどんなキャストよりも、石坂浩二が市川監督作品で演じた金田一がベストなのであります 。
最近では、豊川悦司や稲垣吾郎など、個人的に好きな人が金田一ものに主演していますが、う~ん、やっぱりあの石坂バージョンには足元にも及ばないわね、と(勝手に)思っていたのです。
でも、でも・・・
そうは言っても、 64歳になる石坂さんの金田一
って・・・一体どんなことになるのやら?
はっきり言って、期待より不安の方が大きい、フクザツなファン心理。
最近目にする石坂さんが、髪を伸ばして役作り(?)に励んでいるのを見ては、何とも言葉に出来ない思いを飲み込んでいる私・・・。
今日、テレビで主要キャストが揃っての記者会見の模様を見ました。(詳しい記事・写真は こちらから
。)
旧作は、主要な登場人物の一人を演じた高峰三枝子のド迫力の存在感が素晴らしかったと思うので、この役の人選が一番心配だったのですけど、今回キャスティングされたのは富司純子さんと聞いて、これはイイかも?と納得。
(記者会見での着物姿も、さすがの貫禄であります)
犬神家の、松子・竹子・梅子の三姉妹を、富司純子・松坂慶子・萬田久子が演じ、松子の息子・佐清は尾上菊之助、つまり実際の親子で母と息子の役を演じるわけですね!
加藤武や大滝秀治など、かつての金田一シリーズのファンにはたまらない常連役者の名前もクレジットされていました。
記者会見の様子を見ると、あぁ、お歳をめされたなぁ・・・と遠い目になってしまうのですが、旧作の出演陣でずいぶんお亡くなりになった方も多いことを思えば、お達者なのは何より。
って、何だか敬老会の祝辞のようになってきましたが(笑)
【犬神家もいいけど、病院坂も好き。】
【こういうパックをすると、つい夫に「佐清マスク♪」と言ってしまう・・・】
さて、もう一つ、映画の製作発表を聞いて大ショックを受けたのが、スタジオジブリの新作映画 「ゲド戦記」 です。
私はジブリアニメの大ファンなので、ル・グィンの書いた原作が、宮崎駿監督に多大な影響を与えたということを色々なところで見聞きしていました。
それ
だけに、ついに映画化?と思いきや、監督をするのは実の息子ということを知ったときは、がく然としました。
世襲とか、親の七光で・・・というようなことを最も嫌いそうな人が、なぜ自分にとって大事な作品を、わざわざ息子に作らせる?・・・と。
スタジオジブリというのが、後継者のなかなか育たない組織なんだなあ~というのは、多くのファンが感じていることだと思いますが。
ジブリの鈴木プロデューサーは、そういう世間の反応を十二分に予知していたのか?
その後公式ブログに、こういう制作経緯を辿ることになったいきさつが事細かに掲載されました。
インタビュー記事を読むと、やっぱり駿監督は息子が映画を作ることに激怒しているというので、ちょっと安心したりして(笑)
こちら
。
「ジブリでは若い人が一度作ってもその後が難しい」など、赤裸々な発言続々のインタビュー、読み応え十分です。
(本日夜、NHKの「プロフェッショナル」に出演との情報も。)
まぁ、「ハウルの動く城」の声優にキムタクが!というニュースを聞いたときも「あり得ない!」とプンプンしていたくせ
に、いざ映画を観たらそんなことはすっかり忘れてボロボロ泣いていた私のこと、実際に映画を見てどう感じるかは、そのときになってみないとわかりません。
実際にスクリーンで完成された作品を目にする日まで、このドキドキ感も楽しみのうち、と思って、腹をくくりましょうか・・・
「モテキ」を観た。 2011.11.30
「コクリコ坂から」を観た。 2011.08.01
「ブラック・スワン」を観た。 2011.05.21 コメント(4)