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カテゴリ: 今日のつぶやき
いつも風景の一部だったものが、そこにない。

朝、最初に異変に気がついたのは夫でした。
私は、たまたま一緒に出かけるつもりで、彼の後についてマンションの駐車場へ行ったのですが、

「やられた…」

という、溜息のようなつぶやきを聞いても、最初は何のことだかわからなかったのです。

夫の視線を辿っていくと…

何ということか、いつもシートにきっちりと覆われて駐輪場の脇にいたはずの、夫が大切にしていたバイクが影も形もありません。
地面に、遠目からでもスッパリと切断されたことがわかる、ワイヤーチェーンの残骸が転がっていました。

ちなみに、お隣に停まっていたご近所の方のバイクも、同じように切れたチェーンだけを残して消えていました。

ずっと以前に 一度書いたきり

とりあえず通常通りに出勤した夫の帰りを待って、夜、地元の警察署に二人で盗難届を提出。
受付に事情を話したら、刑事課に案内されました。

宿直の刑事さんらしき人が3人しかいない刑事部屋を通って、小さな打ち合わせコーナーのようなところで調書をとってもらい、手続き終了。

その刑事部屋というのが、まるで「太陽にほえろ!」の七曲署みたいで、ついキョロキョロしてしまった私。
夫は、内心(取調べ室に連れていかれるのか??)と緊張していたらしい。(彼は、若い頃いわれなき職務質問ですごくイヤな思いをした経験から、無条件に警官が嫌い)

帰り道には、夫のリクエストで、お寿司を食べて「厄落とし」をしました。

話を伝え聞いた周囲の人からは、「それはプロの仕業だね」「外国から来た窃盗集団じゃないの」「まず戻ってこないだろうな」…等々、さまざまな憶測が届き、そして私たちも、大体事情はそのようなことなのだろうな、と思っているのは同じなのですが。

決して不用心をしていた訳ではないので、「悔しい」というよりは「驚いた」という気持ちばかりが先にたちます。

何だか、あまりにも鮮やかに私たちの手元から奪われてしまったバイクは
「盗まれた」
というより
「消えちゃった」
という言葉の方が、ずっとしっくり来る感じなのでした。


いつもは気にもとめない存在になっていたのに、失くしてみて初めてその大きさを知る…ありがちなことです。

出来ることなら、どこの国のどんな人のところでもいいから、これからも誰かを乗せて走り続けていてほしいとも、思います。
そりゃ、うちのバイクは古いけど、大切に乗り続けていつもピカピカに磨いてあったんだもの。
まだまだ、長い距離を現役で走れるはずなんだから…って、盗んでいった人には届くはずもない声なのですが。

それにしても、車が来たのと入れ替わりにバイクを失うとは、まさに「禍福はあざなえる縄のごとし」であります。ハァ…(溜息)





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最終更新日  2006.09.21 11:58:20
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