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カテゴリ: お稽古の話
年末もいよいよ押し詰まり、着付けもお茶も、今週が一年の最後のお稽古となりました。

着付け教室では、このところ師走の繁忙期でお休みが続いていた、若手のお稽古仲間が久々に出席。

「実は…この前京都で、着物買ってきたんです!お正月に着たいんですけど…」

と、先生に着付けの相談を兼ねて持ってこられた、彼女のお買い上げ品は…
とってもきれいな赤に、菊の文様が飛び柄になった小紋。
一同思わず“わぁ~♪”と感嘆の声を上げてしまったほど、若い彼女にぴったりのカワイイお着物でした。

しかも、リサイクル品とはいえ正絹で1万円、というので、「どこで買ったの??」という質問の声に、思わず力が入ってしまった私(笑)

帯も、帯〆も帯揚げも、すごく安くてまとめ買いしちゃった~、という彼女が行ってきたのは、京都のアンティーク着物のショップ「 一笑 」とのこと。

先日の日記

「上手な買い物が出来てよかったね。 でもね、着物は慌てて次々に買うことないのよ。 あなたたちは毎日着物で過ごすわけではないのだし、箪笥にしまえる枚数は、限りがあるからね。 ゆっくり時間をかけて増やしていけばいいの 。」

…そうです、確かにその通りなのです。
流行りすたりのない着物だからこそ、「今買わなければダメ」なんてことはないはず…。

あれもこれも欲しくなるのは、着物のおしゃれに目覚めると誰もが通る道だと思うのですが、慌てる必要は何もないのだ~と、一気に頭を冷やした私でした。

もう一つ、図書館で見つけて、大笑いしたと同時に、「着物のけもの道」に片足突っ込んでしまった自分を客観的に見るきっかけになったのが、この本。

平松昭子の着物事件簿


平松昭子さんは、昭和の少女マンガのデフォルメのような強烈なカットを描くイラストレイターですが(週刊文春の林真理子さんのエッセイに挿絵を描いている方です)、この本は、彼女が自分の着物体験を綴ったマンガ。




…という「はじめに」の文章を読んだ瞬間、これ、私に向かって言ってるの?と思ってしまいました(笑)
ただし、この方の場合は、着物を着始めてからいきなり、銀座の「ゑり善」でお仕立てを注文…その後も毎月着物の会に行かれているという、庶民にはとても手の届かない世界なのですが、パラパラめくってゲラゲラ笑って、やっぱり着物がある生活って楽しいよね!と思えた一冊。

私は自分の身の丈にあった着物との付き合い方を上手に切り回していこう、と、今はちょっと冷静に考えております。



干支の懐紙
※小さなイノシシが見えるでしょうか?※






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最終更新日  2006.12.26 18:55:23
コメント(10) | コメントを書く
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■コメント

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Re:着物ことはじめ ~「着物事件簿」に笑う(12/26)  
千佳りん  さん
着物で過ごされることがあるだけで
素敵です。
私なんて結婚前は華道も茶道も習っていて
着物もたびたび着ていたのに今は
まったく着ませんもの。
いつもあまりにも軽装なのでもう着られないかも
しれないなって思います。 (2006.12.26 20:46:47)

Re:着物ことはじめ ~「着物事件簿」に笑う(12/26)  
せしるん  さん
そう。そうなんです。
何でも慌てて買う事はないんですけれどもね・・・。でもでもでも・・・。
茶道で着物を着る機会の多い友人は、既にドップリ底なし沼にはまってしまってる模様です。あぁ、恐ろしや、着物地獄。
アンティーク着物はお値段も手頃だし、今では出ない染色の良さがあったりして、見るだけでも楽しいですよねぇ。 (2006.12.26 21:12:00)

お正月  
まろ0301  さん
 めぐり来るお正月。この時期は着物のオンパレードとなりますね。

 目のほうもお正月です。

 新春のページに和装で登場されることをお待ちいたしております。 (2006.12.27 00:04:49)

Re:着物ことはじめ ~「着物事件簿」に笑う(12/26)  
SEAL OF CAIN  さん
「着物事件簿」おもしろそ~!
私も先生さまの言葉を肝に命じたいと思いますです。
ゆかた屋さんの注文が2万超えてて、青ざめてます。( ̄□ ̄;)

変なTBにまぎれちゃってますが、TBさせていただきました~ (2006.12.27 00:38:51)

いつかその日が来るまで  
サリィ斉藤  さん
千佳りんさん

>私なんて結婚前は華道も茶道も習っていて
>着物もたびたび着ていたのに今は
>まったく着ませんもの。

私は逆に、お茶をやっていても着付けを習っても、お若い頃にきちんと「花嫁修行」をされていた世代の方は違うなあと思ってうらやましく感じています。一度身につけた基本知識はそうそう消えないもののようですよ。
お着物が手元にあれば、いつでも復活させられる機会はあるかと思います。洋服と違って世代を超えて受け継いでいけますしね!ちなみに私も、普段着は無印良品やユニクロのオンパレードです(笑) (2006.12.27 18:47:09)

でもでもでも・・・・わかるぅ(笑)  
サリィ斉藤  さん
せしるんさん

>何でも慌てて買う事はないんですけれどもね・・・。でもでもでも・・・。

欲しいんだも~ん、という感じなんですよね(笑)ショッピングにまつわるこの葛藤、楽しいけれど苦しいですね…

>茶道で着物を着る機会の多い友人は、既にドップリ底なし沼にはまってしまってる模様です。あぁ、恐ろしや、着物地獄。

ご贔屓筋の呉服店など出来てしまうと、一層アリ地獄は深くなってしまうのでしょうね。怖いですね。
この腕が短ければ、アンティーク着物のおしゃれを楽しめるのに…と我が身がうらめしいです。 (2006.12.27 18:50:39)

Re:お正月(12/26)  
サリィ斉藤  さん
まろ0301さん

> めぐり来るお正月。この時期は着物のオンパレードとなりますね。

私が子どもの頃は、まだ暮の美容院で日本髪を結う女性の姿もありましたが、さすがにそれはもう無くなりましたね。でも、初詣に行った先で着物姿の方々を見ると、いいなぁ~って心から思います。

> 新春のページに和装で登場されることをお待ちいたしております。

わっ、宿題いただいてしまいましたね(笑い泣き)
(2006.12.27 18:54:04)

TBありがとうございました。  
サリィ斉藤  さん
SEAL OF CAINさん

>「着物事件簿」おもしろそ~!

営業妨害かもしれませんが、立ち読みでパラパラ…でも十分読めてしまうと思いますよ(内緒!)
TBいただいた本は、読み応えありそうですね!
私は、着物関係のムック本を、何冊かまとめて図書館で借りることが多いです。写真を見るだけでもコーディネートの勉強になります。

>私も先生さまの言葉を肝に命じたいと思いますです。

あせらずゆっくり、でもお買い得は逃がさず…といきたいですが、難しいですよね(涙) (2006.12.27 18:56:57)

底なし沼~~~!  
着物はハマると底なしです。お金のある人はある人なりに、ない人はない人なりに。ちかごろは着物リサイクルショップが各地にできて、格安で買えてしまうんですから! たぶん京都まで行かれなくても、地元でお店を探されてもいいと思いますよ。
私もこの2年間、生涯2度目に着物にハマったのですが、詳しい友達に指南をあおぎつつ、どれだけ箪笥のなかみを増やしたことか・・・帯は母からのもらい物が半分くらいで、着物はネットショップが多いです。手に入れたものの8割がたには満足していますが、サリィさんの先生のおっしゃるように、ゆっくり増やしていったほうがよかったか、と今になって思います。 (2006.12.28 00:57:40)

Re:底なし沼~~~!(12/26)  
サリィ斉藤  さん
935うさちゃんさん

>着物はハマると底なしです。お金のある人はある人なりに、ない人はない人なりに。

まさに沼の淵に足を突っ込みかけている私、お言葉神妙に受け止めました…(笑)
仰るとおり、着物って「洋服と違っていつでも着られる」のに「洋服並み、下手すれば洋服より安く」今では入手できてしまうんですものね。
でも、あれもこれもと揃えて楽しむのも幸せなんですよね。私は母親がほとんど着物とは無縁の人なので、ほとんどゼロからのスタートなのが、良し悪しだなって感じです。また、色々とご指南くださいませ。 (2006.12.29 23:58:10)

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