ふたり暮らしの手帖

ふたり暮らしの手帖

PR

プロフィール

サリィ斉藤

サリィ斉藤

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2007.01.28
XML
カテゴリ: お稽古の話
*初稽古*



裏千家今日庵の初釜式といえば、初日の模様がニュースで報じられたのを見た記憶も新しく…
先生も、大変結構なお席でした、お茶もよう練ってあって…と楽しげに振り返られていました。

中でも満面の笑みだったのが、「葩(はなびら)餅も、美味しかったわぁ」という一言。
川端道喜のものが用いられるのは有名ですが、大ぶりでそれはそれは柔らかいのだそうです。

私があんまりうらやましそうな表情だったのか、「食べたかったら、千五百円で買えるんやよ」とわざわざ教えてくださいました(笑)でもそれって“1個”の値段なのよね…

初稽古とはいえ、もう節分も近いということで、茶花は葉の形がギザギザした「柊椿」でした。

*初釜その1*

私の住む町は、城下町として古い歴史を持っており、現在もわずかながら、二百年前の武家屋敷や商人の屋敷跡が点在しています。

土曜日は、その中の一つ、現在は入館料をとって公開されているあるお屋敷にて、地元の裏千家支部主催の初釜があり、出かけてきました。



ここでもお道具類のテーマは節分で、待合の掛け軸は豆まきの絵。
棗は、外側に赤と青で「鬼」という文字がいくつも描かれていました。そして蓋の内側に「福」の文字。
鬼は外、福は内…というわけですね。赤鬼青鬼、両方いるのがいいですね。

*初釜その2*

今日は、地元のとあるお茶室にて、私のお茶の先生が主催される初釜がありました。

前日のお茶会は、初釜といっても観光客が飛び入りしてもOKなカジュアルなものだったので、本格的な「初釜デビュー」は初めて。
粗相があってはいけない…と緊張して臨みました。

とはいえ、一席に20人近くが会する大きな茶会でしたので、目立たないように隅の方にいればいいわ、と思っていたのですが…
こっそり、最後の方に入室したはずが、お軸やお道具を拝見しているうちに、アレッ?!皆さん、椅子取りゲームのように巧みに、末席からお座りになっているではありませんか!

気がつけば、並み居る正装の方々を差し置いて、正客から5番目という位置に座ってしまった私。ひぇぇ~…
頭に血が上ってしまいました。お点前がじっくり拝見できる位置で、勉強になったのはよかったかな?と思いつつ、やっぱり年季を積んで、椅子取りゲームに勝つ術も身につけねば!とも誓ったのでした。

香合は亀の形、棗の蓋には蒔絵の鶴…茶勺も竹ではなく南天で作られたもので、初春のおめでたさを随所に見つけ出すのが楽しかったです。


日常から解き放たれて、緊張感の中にも「心の贅沢」を味わうことの出来た週末でした。


初釜に着られるような格の高い着物を1枚も持っていない私。
着る機会は滅多にないし、そういうものはいざ必要になったら、実家からでも義実家からでも借りられるさ、と思っていたのですが。やはり気軽に「送って!」とは頼めないもので…今回は洋服で参加しました。
やっぱり、色無地か江戸小紋くらいは作りたいなぁ~なんて、またいけない物欲モードが…





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.01.29 00:47:02
コメント(8) | コメントを書く
[お稽古の話] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: