紫0204さん
>年末ですねー。一度私も南座で歌舞伎を楽しみたいと思っていますがなかなか・・・
>仁左衛門の助六、あー本当に羨ましい限りです。

歌舞伎座のさよなら公演で、ニザ・玉コンビの「助六」上演されないでしょうかね…?
もしそうなれば、ぜひぜひお出かけいただきたいです。というか、私もまた行きたいです(笑) (2009.12.26 00:23:26)

ふたり暮らしの手帖

ふたり暮らしの手帖

PR

×

プロフィール

サリィ斉藤

サリィ斉藤

バックナンバー

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2009.12.20
XML
カテゴリ: お出かけの話
前日の豪華なイベント の余韻を引きずりながら、日曜日は再び特急に乗り込み、京都へ向かいました。

列車が奈良との県境に差し掛かるころ、窓外の風景はこんなことに…!!

091220minami5.jpg


こ、これはどこの雪国ですか?と青ざめてしまいましたが、山深い地域を抜けると雪は止み、南座は晴れた空の下。


091220minami4.jpg


何度も前は通りましたが、お芝居を見るのは初めてです。それも、「いつかは…」と願っていたささやかな夢を果たして、今日は着物で歌舞伎見物なのです。

「キモノでシャンソンショー☆」もご一緒したあとむちゃんと。撮影はえりすけ嬢。
同行の二人は、昼の部から通しでの鑑賞でした。

091220minami2.jpg


色違いのおそろいで着たのは、着付けのお稽古仲間3人で、セール価格に飛びついて作った角通しの江戸小紋です。
前の日に気合いで難しい袋帯を結んだので、今日は名古屋帯で気楽に(三等席だったし・笑)。
前日、色々な方に褒めていただいたのに気を良くして、 また同じ帯留 を着けました。

夢の実現といえばもう一つ、今年の南座の顔見世では、是が非でも生の舞台を見たい!と思っていた「助六」三浦屋格子先の場が上演されるのです。それも、仁左衛門さんの助六、玉三郎さんの揚巻で!

もちろん、「當る寅歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」という立派な看板に相応しく、どの演目も豪華で、華やかな役者さんの贅沢な競演。南座の観客席の、階段の急なことや狭さにはちょっと驚きましたが、それゆえに舞台との距離が近くて、三階からでも臨場感たっぷりに堪能しました。


どんでん返しのミステリーのように豹変する我當さんの時平、はまり役でした。

二つ目は「土蜘」、能の演目を土台としたお芝居で、衣裳にも所作にも、随所に能の面影があります。
お茶のお稽古で、いつも「歩くときに足をパタパタしてはいけません」と注意される私は、美しい菊之助さんの静々とした足運びに憧れました。菊五郎さんの土蜘の精が放つ蜘蛛の糸を、目にも留まらぬ速さで巻き取る後見さんの手さばきもすごかったです。

091220minami3.jpg


休憩時間、この後いよいよ「助六曲輪初花桜」です。早くも胸が一杯になったのか、なかなかお弁当の箸が進まず(ただでさえ食べるのが遅いのに!)半分後回しにしてしまいました(笑)

冒頭、舞台一杯に浅葱色の幕が張られ、その前を吉原の用心棒に扮した役者さんが行き交います。この幕は、いわば空気を可視化したようなもので、「ここは戸外です」という意味。
歌舞伎の約束事の大胆さと、シンプルな美しさにはいつも感心させられます。

その幕が一瞬で「バッ」と落とされると、一転して舞台の上は、色彩と光の洪水。
まるで魔法にかけられたような…その瞬間の、心がすべて“持っていかれる”感じ、まさにトリップでした。(ドラッグと比べ、違法性はないが中毒性はある…かも)

廓の軒先にびっしりと並ぶ遊女や手代たち。着飾った大人数の人間が、身じろぎもせず「生きた舞台装置」となることの贅沢さ。

その背景を従えて、 打ちかけと鯉の滝登りの俎板帯 という豪奢な衣裳の玉三郎さんが…文字通り後光が差して見えました。

こんなにきれいな人が、こんなに想いを寄せる間夫(まぶ)は…と思わせて、花道からこれまた美しい男っぷりの助六が登場です。

目の前に広がる光景に、ひたすら酔って幸せな時間を過ごしました。「助六」はコミカルな場面も多く、坂田藤十郎さんが脇に回って愛嬌たっぷりに笑わせてくれるというのも顔見世ならでは。
雪をかいくぐって、はるばるやって来た甲斐は十二分にありました。幕切れで大拍手を送りながら、またも目頭が熱くなってしまいました。

雪といえば、最後の演目「石橋」は、獅子の精が舞い落ちる雪の中を踊り狂うという豪壮な舞踊です。
鏡獅子でも連獅子でも、いわゆる“毛振り”(長い尻尾のような毛のカツラをぐるぐる振り回す、あれです)は台の上で静止して行うものと思っていたので、翫雀さんと愛之助さんが激しく動き回りながら頭を揺らすのにはびっくり。


勢いよく降る紙ふぶきが、あっという間に舞台に白く積もりましたが、愛之助さんの周囲の床は雪が積もる間もありません。「毛振りのシュプール」って初めて見たね、とあとむちゃんと大拍手!
この高揚感はどこか覚えがある…と考えてみたら、紅白歌合戦の大トリでサブちゃんが歌っている時の、あの感じでした(曲は“風雪流れ旅”あたりで)。

そんな訳で、夢をかなえた南座で良い“年納め”が出来、目眩めく二日間が終わっていったのでした。

終演後、客席で記念写真。来年も、よく働きよく遊べる日々でありますように。

091220minami1.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.12.23 18:34:55
コメント(12) | コメントを書く
[お出かけの話] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


助六  
まろ0301  さん
 今年は事情により顔見世はパスとなりましたので、皆様のブログを拝見させていただいております。
 文化祭で屋上から垂れ下がる見事な巨大壁画を作ったクラスがありました。それが「助六」。模造紙を何枚も張り合わせて台紙をつくり、そこに「助六」を見事に再現してくれました。
 それ以来、見たかった演目でした。念願かなって見ることができた時の嬉しさを思い出しました。助六を演じたのは團十郎でした。

 蛇足。北島三郎・「風雪流れ旅」とくると、紅白でサブちゃんがトリをつとめてこの曲を熱唱した時、紙ふぶきが舞ったのは良かったのですが、あの大きな鼻の穴にも入って行ったところを私は確かに見ました。それでも何の支障もなしに歌い続けていたところにヘンに感動しました。 (2009.12.23 21:10:24)

Re:南座「吉例顔見世」(12/20)  
ISO0104  さん
初「南座顔見世」を堪能されたようですね。私は今年は観に行けなかったのですが、「助六」はよかったと友人も絶賛してました。幕見があったら絶対に観にいくのですが、南座は無いんですよね・・・残念です。
(2009.12.24 00:10:17)

Re:南座「吉例顔見世」(12/20)  
紫0204  さん
年末ですねー。一度私も南座で歌舞伎を楽しみたいと思っていますがなかなか・・・
仁左衛門の助六、あー本当に羨ましい限りです。
(2009.12.24 21:30:07)

私も観ました!  
1go1ex さん
顔見世、私も観てきました。四つの演目の中ではやっぱり「助六」が一番の見ものでしたねえ。
着物で顔見世見物だなんて、素敵ですね。
私はこの日も洋服ですませてしまいました。
今年は私にしては着物を着る回数がとても少なかったです。 (2009.12.25 22:12:05)

Re:助六(12/20)  
サリィ斉藤  さん
まろ0301さん

> 文化祭で屋上から垂れ下がる見事な巨大壁画を作ったクラスがありました。それが「助六」。

あぁ、私も二十ン年前の高校の文化祭で、学年参加で壁画を作りました!
布をミシンで縫い合わせて垂れ幕にしたのですが、用務員さんがサプライズで、翌年の卒業式の日に再度校舎の壁にかけてくれたのです。思い出しても目頭が熱くなります。
それにしても、巨大な助六ってかっこよかったでしょうね。

サブちゃんの「紙吹雪事件」。私もしっかり記憶に残っておりますよ(笑)あれはもう…紅白の歴史に残る名場面ですよね!今年の大トリは「まつり」みたいで、雪は降らないか…とちょっと残念です。 (2009.12.26 00:16:01)

来年もまた・・・  
サリィ斉藤  さん
ISO0104さん

>初「南座顔見世」を堪能されたようですね。

いつも、皆様のブログを読んではうらやましく思っていたので、やっと夢が叶いうれしかったです。
交通費がかかる分、お安い席で見るのが精一杯なのですが(苦笑)舞台がとても見やすくて堪能しました。
幕見席があったら本当に嬉しいのですけど、南座の周辺に行列が出来ても大変ですものね…
また来年のために積み立てしようか、と思っています(笑) (2009.12.26 00:21:07)

もしかしたら  
サリィ斉藤  さん

Re:私も観ました!(12/20)  
サリィ斉藤  さん
1go1exさん

>顔見世、私も観てきました。四つの演目の中ではやっぱり「助六」が一番の見ものでしたねえ。

本当に華やかで、動く絵巻物という感じでしたね。顔見世のチケットは確かに“お高い”と感じていましたが、もうこれだけのものを見せていただけるなら納得…と思いました。

>着物で顔見世見物だなんて、素敵ですね。

客席にお着物姿の方が多くて、さすが京都…と感じました。
でも、三階席まで階段を上がるのは(私の場合)正直大変でした(苦笑) (2009.12.26 00:26:34)

素敵でしたね~!  
こあらちゃん☆ さん
サリィさん!このたびは遠方よりイベントにお越しいただきありがとうございました!
イベントも華やかでしたが、南座もよかったですね♪
私も仁左衛門さまの助六にすっかりやられました。。。!
渾身のレポート。。。全くそのとおり!素晴らしいです!

また、お会いできますように。。。!
あとむさんにも宜しくお伝えくださいね!
(2009.12.26 01:30:29)

さすがのレポート  
さすがサリィさん、同じものを観ても私と違ってレポートが素晴らしい!読みながら、あの日の感動を反芻しています(笑)。きっと語彙力表現力に大きな違いがあるのでしょうね。仁左衛門・助六と玉三郎・揚巻は、これ以上ない組み合わせでしょうねえ。

顔見世は人気が高いため、一等席を申し込んでも結構うしろのほうの席だったので残念でした。あとで申し込んだ昼の部が3階右列で、舞台にけっこう近かったですよ。ただ、舞台の右3分の1が切れて見にくいという欠点はありましたけどね。値段とのつりあいを考えると、3階席のほうがお得感がありました。 (2009.12.26 07:58:12)

Re:素敵でしたね~!(12/20)  
サリィ斉藤  さん
こあらちゃん☆さん

コメントありがとうございました!そして「キモシャン」では本当に楽しい時間を過ごさせていただき、感謝です。

南座の顔見世、チケット代もゴージャスですが、これを楽しみに1年がんばるという京都の人も多いというのに納得しました。私も来年は“顔見世積み立て”してしまいそうです(笑)
ぜひまた、歌舞伎の話などゆっくりおしゃべりしたいですね! (2009.12.30 23:41:25)

Re:さすがのレポート(12/20)  
サリィ斉藤  さん
935うさちゃんさん
>さすがサリィさん、同じものを観ても私と違ってレポートが素晴らしい!

そんなそんな、恐縮です~(大汗)
でも、色々な方の書かれた感想を読むことで、舞台の感動を追体験するという楽しみってありますね。私も、935うさちゃんさんのレポートは(観られなかった昼の部の分まで)堪能いたしました。

仁左衛門・助六と玉三郎・揚巻は、これ以上ない組み合わせでしょうねえ。

本当にそうですねぇ…自分の中でこれが決定版になりすぎて、今後他の役者さんで演じられる舞台を受け付けられるかどうか、心配です(苦笑)
南座は3階でも本当に見やすいんですね。またぜひ訪れたい劇場です。 (2009.12.30 23:47:28)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: