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2011.05.31
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カテゴリ: 落語の話
この1年、すっかり足が遠のいていた伊勢の「みそか寄席」に、仕事帰りに足を運んできました。


20110531182625.jpg


会場となる「すし久」さんの広い軒先には、今年もツバメが巣を作っていて、元気に往来から土間へ飛び込んでくる様子が爽快でした。
巣立ちの日に向けて、飛行訓練は順調の様子です。

寄席の会場は二階。準備が整うまで、一階でてこね寿司の夕食を美味しくいただきました。

20110531183919.jpg

出演陣と演目は下記のとおり。

 桂 小鯛 「桃太郎」
 桂まん我 「大安売り」
 桂 宗助 「けんげしゃ茶屋」

 大喜利

久しぶりに来てみたら、みそか寄席のシステム(?)も変化していて、出演する噺家さんが3人から4人に。
トリの文我師匠は大喜利には参加せず、司会はすっかり貫禄がついたまん我さんが担当。文我師匠のトレードマークだった角刈り頭が、ヨコワケのヘアスタイルになっていたのも小さな驚きでした(笑)

前座の小鯛さんがかけた「桃太郎」は別として、今回はすべて、今まで聞いたことのない演目。楽しみにしていました。

なかでも、題名を見て一番「???」と頭をひねったのが、「けんげしゃ茶屋」。けんげしゃ、一体何のことでしょう…?と思っていたら、「縁起担ぎ」「ゲン担ぎ」をする者、という意味の古い言葉だとか。

遊び慣れた…というか、一通りの遊びではもう満足がいかない旦那が、忌み言葉を嫌う「けんげしゃ」の芸妓母娘にわざと縁起でもないイタズラを仕掛けていく、というのが噺の中身。
これでもか、と相手を翻弄していく旦那さんを演じる、宗助さんのよどみなさはさすが。

さすが…なのですが、何だか聞いているうちに、絶対にお客に歯向かえない立場の芸妓さんやたいこもちが一方的にいじめられるようで、気の毒になってしまい…途中から笑えなくなっちゃった。
落語の魅力にはまって、それなりに噺の好き嫌いもあるけれど、「二度と聴きたくない」とまで思ったのは初めて。

自分でもちょっと驚いてしまいました。(私、疲れているのかしら…)

橋の上からお金持ちの舟遊びを見下ろして、喜六・清八がやいのやいのとおしゃべりする、肩の力の抜けた「遊山船」で、気持ちをなごませてもらってホッとした次第です。



「新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー」

登坂アナに一度挑戦していただきたいかも…(笑)

毎月末開催の「みそか寄席」はこの夜が240回目。12で割ると…そう、来月が記念すべき20年目突入!とのことです。上方落語でおなじみ、伊勢参りの「帰り道」を描いた噺をリレーで高座にかけられる特別企画が予定されているとか。





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最終更新日  2011.06.02 23:29:51
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