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2005.12.06
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カテゴリ: キノウのために
さて、勢い良く仕事を辞めた私。




ひたすら
毎日、泣いた。
涙が声を上げて泣いた。
オットの出勤を見送ると、洗濯をし、掃除をし、買い物に行き、洗濯物をたたみ、アイロンがけをし、食事の用意をする直前まで泣いた。
で、夕食の準備が終わるころ、顔の腫れはひき、鼻声も治まった。
オットが帰ってきてから、翌朝出勤するまでは、ひたすら笑っていた。


その頃から姑が優しくなった。
今まで、自分より不幸な人間は居ない、と思っていたのに、それ以上に私が不幸だと思ったかのようだった。

私の生活は全てオットの為にあった。
シーツや枕カバーを硬めに糊付けするのは、オットの好みだったから。
フローリングの床磨きをマメにするのは、オットがホコリアレルギー体質で、鼻水やくしゃみをよくしたから。
お弁当にタコのウィンナーや、ウサギのリンゴを入れるのは、オットが子供のように喜んだから・・・
「別れたい」と言われてからも、2ヶ月ほどそんな生活が続いた。
半日泣いて、半日笑うのが、私の日常になった。

そのころ、よく相談にのってくれた義弟嫁の発案で、私が婚家の近くで部屋を借りて一人暮らしをし、毎週末オットに泊まりに来てもらう「週末婚」をしてみるか、と言う気になった。
ずっと居るから、妻が居なくて「寂しい」とか「不便だ」とわからないのかもしれない、あるいは恋人時代の頃のように、毎週末が楽しみになるかもしれない、と、淡い期待を抱いて、近くの賃貸を探して回った。
一旦、家具付き家電付きの1Kを借りる申し込みをしたが、所詮主婦、オットが保証人にならないと、部屋も借りられないのだった。


ある夜、オットがこう言った。
「Sallyは、こんな生活しんどくないの?(俺はこんなにしんどいのに)」と。
昼間の私を知らない。
私の苦しみを知らない。
どれほどの時間をこれまで彼の為に費やしていたかを知らない。

9月のある夜、「お願い、明日から実家に帰らせて」と夫に告げた。
オットは離婚協議書と離婚届を私の目の前に出し、それを書いてから出て行ってくれと言った。
それは出来なかった、私の中にはまだ「私が居なくて寂しい、と、年老いてからの人生を共にするのは私だ、と、思い直してほしい」というかすかな希望を胸に抱いていた。
それをオットに伝えたが、彼の耳から入ったその言葉は、彼の心には届かなかったようだった。
そうして、その翌日、私は実家に当座の荷物を送り、婚家を後にした。(続く)





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最終更新日  2005.12.06 23:33:51
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