京都府紹介/奈良県紹介 京都の舞妓はん

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東大寺二月堂


毎年、お水取りが近づくと、あるお寺のことを思い出す。
若狭 神宮寺(福井県)。通称、お水送りの寺。
昔、道標も殆どない田んぼの中の一本道を、のらりくらりと歩きながら、 このお寺を探しあてたことがある。
神宮寺と東大寺の二月堂の関わりは深い。
二月堂の急斜面の下、ぽてりと建つ若狭井(わかさい)と、神宮寺にある池 がつながっているというのだ。奈良と福井。この距離をひたと超え、お水取 りに欠かせない香水が、毎年、若狭の寺から若狭井(井戸)へと送られる。

しんとした佇まい。まるっきり人気のない寺に、鄙、という字を思い出す。
本堂のくっきりとした反りが冬空に向かう姿が潔い。
思えばこの空も、二月堂へと続いている。水とてきっと同じこと。
近いから本当なのではなく、遠いからつながることがあってもいい。

ここへ来る道すがら、食べていた牛乳ビスケット。
残りのかけらを池に散らして魚を眺めた。今年のお水取りが楽しみだった。


◆ 東大寺二月堂修二会 ◆
修二会より、別名の「お水取り」「お松明」と言う方が通りがよい。
お水取りの由来は、13日の夜、二月堂の御本尊である十一面観音にお供えする 香水を汲み上げる行事があることからそう呼ばれている。 また、お松明については、12日、練行衆が二月堂の舞台上で、大松明を振り かかげることから、この名前がついた。炎の祭事は勇壮でひたむき。 関西では春を呼ぶ行事として、一般的に広く知られている。

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