ぬちぐすい。

ぬちぐすい。

負のパワー







~ 負のパワー ~



   人間 生きていく上で「忘れる」という機能は・・・
   かなり重要であるというようなことを 前に書きました。
   忘れるという機能があるからこそ生きていける・・・と。
   それは お年寄りに限らず若い人にもあてはまることだと。


   私は それに逆行しているのかもしれない
   ・・・ある一部分で。


   どちらかといえば忘れやすい性格で・・・
   ともすれば「あれ?なんで怒っていたんだっけ?」なんて
   思ってしまうようなところもある。
   そうやって 心の痛みも風化されていくのが
   一番 よいのかもしれないけれど・・・
   私には「忘れないようにしよう」と思ってることがある。

   今までも 何度も登場しているが・・・
   「10年日記」が 今 2冊目である。
   1冊目を書き始めたときは 娘が生まれた年。
   夫と気持ちがすれ違い始めたのも 丁度 そのころ。
   毎日 毎日 育児日記とともに夫への不満を書き続けた。 

   そのときは いざとなったら証拠になるようにと思い
   毎日 克明に夫からされたことを書いていた。
   今 読み返すと またはらわたが煮えくり返ってくるので
   あまり読み返さないようにしているけど(笑)

   過去のことを蒸し返すつもりはないけれど・・・
   忘れちゃいけないという気持ちもある。
   私にとって 辛く悲しく怒りに満ちた日々だった。
   精神的にも肉体的にもボロボロだった。
   でも そんな日を 乗り越えて今がある。
   そんな日々があったから 今があると思えるようになった。

   あの頃は 夫に対する負のパワーが・・・
   ある意味私を支えていたともいえる。

   負のパワーとは いわゆるマイナスな感情ってことで
   「怒り」「哀しみ」「憎しみ」「悔しさ」とか。
   逆に 正のパワーは プラスな感情で・・・
   「嬉しい」「楽しい」「愛おしい」「感動」とかかな?




   悲しいことに正の感情よりも 負の感情のほうが
   エネルギーが大きいのではないかと思う。

   「嬉しい」って思ったことによりでてくるパワーよりも
   「悔しい」って思ったときにでてくるパワーのほうが
   人のココロを動かす力があるのではないかと思う。
   ・・・この場合の人は「自分」ってことね。


   負のパワーが蔓延してしまうことは
   とても悲しいことではあるけれど・・・
   やはり ここぞというときに踏ん張れるのは・・・
   「ちくしょー」「なにくそ!」っていう気持ちかもしれない。


   今 起きている戦争も いろんな負のパワーから来ているのだと思う。
   なので 今 こんなことを書くのは 不謹慎かもしれないけれど
   私を ここまで突き動かしてくれたのは
   やはり 負のパワーとしかいいようがない。
   もちろん 正のパワーにも いっぱい支えられてきたんだけどね。



   昔の戦争のこと 大地震のこと 痛ましい殺人事件のこと
   そのときには いっぱい報道されて話題になるけれど・・・
   だんだんと新しいニュースに流されて忘れられてしまうのも事実。
   今の拉致問題についても 然りである。


   その時の 想いを風化させることなく
   次の世代へ 伝えていくことが 私たちの使命だと思う。
   残念ながら 戦争は起こってしまったのだけれど・・・。



   話しが かなりずれましたか?^^;


   私も 夫に対してもった負の感情を忘れないように
   心に刻んで もし これから先 また何かあった時にも
   耐えることができるように・・・。
   耐えるっていうと ちょっと違うかな?
   乗り切ることができるように・・・かな?


   後ろ向きではなく・・・
   前向きに生きていくために
   忘れないようにしていたいと思っている。





                  2003.4.2 記(日記より修正加筆あり)








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