「女 三界に家なし」
～ 「女 三界に家なし」 ～
この言葉 聞かれたことはありますか？
意味はご存知ですか？
私は この言葉を耳にしたことはありましたが･･･
どんな意味なのかは知らなかったし･･･
今まで特に考えたこともありませんでした。
でも 先日 新聞のコラムの中で･･･
この言葉にからんだ話しが掲載されていて
ちょっと昔のことを思い出し･･･考えさせられました。
この言葉の意味は･･･文字の通り。
「女はこの世には安住の家がない」ということらしい。
「三界」というのは「現在 過去 未来」かな？（歌みたい^^;）
私は姉と二人の姉妹。
家で商売をやっていたこともあって（もうやってませんが）
どちらかが店を継がなければならない状況でした。
両親とも昔かたぎの人で･･･
長女が跡継ぎって感じだったので
次女の私は小さい頃から父に･･･
「お前は家から出ていく子だからしっかりしなければ」
何かにつけて そんなふうに言われながら育ちました。
そして･･･いろいろ（跡継ぎ問題）あったものの･･･
最終的には･･･姉がお婿さんをもらうという形で落ちつきました。
私が結婚したあとは 父は･･･
「お前は もう○○家（夫の家）の人間なんだから」と
一線をひいているような感じで 接してきます。
小さい頃から そう言われ続けて育ったので･･･
ずっと「私はこの家からでていかなければならないんだ」
「私はこの家に必要ないんだ」と思い込み 寂しく思っていました。
でも 今なら それが私に対する父の愛情なのだと理解できます。
「いつでも帰ってきなさい」
そんな気持ちを父の中にヒシヒシと感じながらも･･･
「○○家の嫁としてがんばれ！」
そんな父の励ましの気持ちもすごくよくわかります。
そんな父の愛情を嬉しく思うし･･･感謝もしています。
父は きっと 私に何かあったら
何も聞かずに 黙って家に迎えいれてくれるだろう。
それがわかるからこそ がんばれるのかもしれない。
その反面「私にはもう帰る場所はないのだ」
･･･そう思う私もいて それでまた
「がんばるぞ！」という気持ちにもなれるのだと思う。
実際 自分の実家にも ましてや夫の家にも自分の居場所はない。
どこにいても中途半端な感じがしている自分がいる。
しいていえば 今住んでいるココが 私の居場所かな？
そう考えると「家」ってなんなのかな？って思えてくる。
男の人にはそういう感覚はないんじゃないかと思う。
話しが飛びまくってますが･･･話しを戻して(^_^;
私は 幼い頃から「出ていく子」ということで
比較的 姉よりも 自由にさせてもらってました。
野放しだったというか･･･見放されてたというか(笑)
姉はすごく干渉されてしたいことも出来ずに育ちました。
大事に大事に育てられていたし･･･
悪く言えば親のいいなり 親に逆らえなくなっていた。
そして 姉は 今もその呪縛から逃れられない。
姉には姉の人生を生きて欲しいな～と思うときもあるけれど
両親の面倒をみてくれている姉には感謝しても感謝しきれません。
ちょっと話しがそれますが
精神科医の香山リカさんがコラムで･･･
「子供から鬱陶しがられる親は立派だ」
「こんな家は出て行ってやる！」と
子供に言わせることができたらしめたものである ･･･といっていた。
振り返ってみれば･･･私の母がまさにそうだったかも(笑)
家にいる頃は とにかく母が嫌で嫌で 一日も早く自立したいと思っていた。
そして 短大を卒業して すぐに一人暮らしをしながら働いた。
少ない給料の中から仕送りもしていた。
思春期の頃の私は「最悪の家庭環境～！」とか思っていたけれど･･･
今になって考えてみれば･･･親離れ子離れもすんなりいって
母の育て方も また 今となれば自分のためになっていたのかな？
もしかしたら 考えようによっては･･･
理想的な家庭環境だったのかもしれません^^;(笑)
現在 息子と娘の２人の親である私はどうなのかといえば
早く自立して欲しいと思う反面･･･
やっぱりずっとそばにいて欲しいような気もするし･･･
子ども達が自分たちで生きたいように生きてくれればいいかな？とか。
まだまだ先の話しですけどね･･･(笑)
でも きっと私は･･･自分の娘が嫁ぐ日には･･･
「何かあったら いつでも帰ってきないさいね」なんて
甘い言葉をかけて送りだしてしまいそうな気がする^^;
娘のシアワセを願わない親はいません。
でも 辛かったら すぐに戻ってこれる環境があるというのは
果たして子供にとってシアワセなのか･･･否か？
でも「いつまでも娘を手もとにおいておきたい～」ってのが
実は本音だったりもするんですけどね^^;(笑)
話しがあっちこっちにいってて
わかりにくいですよね～！すみません(^_^;
2002.7.8 記（日記より 修正 加筆あり）
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